転職エージェントを利用しても転職できないこともある?転職エージェント利用時の注意点

公開日:2020/09/15   最終更新日:2024/04/18

現在の仕事に不満があり新しい職場で働きたいと考えたとき、自分一人で探すのは難しい可能性があります。そのときに役立ってくれるのが転職を専門とするエージェントですが、本当に成功するのか疑問に感じる方もいるでしょう。

こちらでは転職エージェントのサービスを利用した場合、転職できないことがあるのかについてや、転職エージェント利用時の注意点などについて説明するので参考にしてください。

希望する転職先の紹介がないエージェントでは転職できない

転職エージェントというサービスはさまざまなところが行っていて、取り扱っている仕事先もさまざまです。そのため、転職したいと考えて相談をしても、自身が望む仕事先の情報を持っていない可能性があるのです。

そのようなところに相談しては、いつまで経っても理想とする職場は見つからないので転職できないことになるでしょう。ただし、たくさん情報があるのだから、いずれは紹介してもらえると考えるかもしれません。

しかし、しっかりと希望を伝えたのに、的外れな職場をいくつも紹介されたのなら、これからも同じようなところを紹介されてしまう可能性が高いです。そうなると、時間をかけて相談したのに結局は転職ができなくて、時間の無駄だったという状況にもなり得るでしょう。

もしも、自身の希望にぴったりのところを探してくれる転職エージェントを利用したいのなら、複数のサービスを活用することをおすすめします。このサービスの素晴らしいところは、一円も支払わずに転職のプロに相談ができることです。

スタッフは会社に優秀な人材を紹介することで報酬を得ているので、転職を考えている方のほうはまったく費用が発生しません。つまり、いくつものサービスを掛け持ちで使っても、消費するのは時間くらいなので安心です。

いろいろなところで話を聞いて、自分に合っている転職エージェントを見つけ、そこのスタッフに頼るようにしましょう。ただし、そこで転職をする気がないのに、いつまでもサービスを使い続けるのは失礼に当たるのでやめたほうがよいです。

サービスが自分に合っていないと感じたのなら、すぐに利用をやめることを申し出るようにしましょう。それは、スタッフの報酬を得る手段が紹介の成立なので、こちら側から申し出なければ、いつまで経っても精一杯のサービスを提供してくれるからです。

ほかに頼りたいところが決まっているのなら、惰性で使い続けるのはスタッフの時間を無駄に消費することになってしまいます。それでは大きな迷惑がかかるため、やめるときはすっぱりとやめるようにしましょう。

もしも、やめることを伝えづらいのなら、対面や電話などで連絡をするのではなく、メールを利用してしまっても構いません。力になってもらった方にメールでやめることを伝えるのは失礼だと感じるかもしれませんが、いつまでもズルズル続けるほうがよっぽど失礼で迷惑なのを知っておきましょう。

ちなみに、最初に対応してくれたスタッフを変更してもらうことが可能な場合もあります。多くの場合は対応してくれるスタッフはランダムで決まるため、自分と相性がよい方が担当になるとは限りません。

相性が悪いとこちらの意図を感じ取ってくれないこともあり、話していても無駄だと思ってしまう場合もあるでしょう。もしも、その転職エージェントのサービスが気に入っていて、使い続けたいのなら、思い切って担当してくれるスタッフの変更をお願いしてみたほうがよいです。

転職というのは自身の人生がかかっているのですから、遠慮せずにほかの方に担当を変わって欲しいと伝えましょう。

会社の面接に落ちると転職はできない

転職エージェントに依頼をすれば、自身の希望をしっかりと聞いてくれて、ぴったりだと思えるところを紹介してくれます。しかし、当然のことながら紹介をされたからといって、必ずしも転職できるわけではありません。

企業との面接で充分な結果を残さなければ、転職を成功させることはできないのです。そのため、充分な実績や経験があっても、面接が苦手な方は転職できないかもしれないということを把握しておきましょう。

ただし、そのような方に向けて転職エージェントでは対策を行ってくれるので、過度に悲観する必要はまったくありません。まず、どのような履歴書を用意すれば、会社によい印象を持たれるのかしっかりと教えてくれます。

面接は履歴書の内容をもとにして質問される場面もあるので、完璧なものを用意するのは大切なことだといえるでしょう。会社が履歴書のどこを見ているのかきちんとわかったうえで書き方を教えてくれるため、面接で突っ込まれて困るということをなくせます。

そして、面接事態の指導も行ってくれるため、苦手意識をグッと減らすことができます。伝えるべきことやアピールすべきことをアドバイスしてくれ、よくある質問も教えてくれるのでしっかりと学びましょう。

完璧な対策を用意しておけば、面接の本番で話が出てこずに後悔してしまうという事態を防げるはずです。また、面接当日にどのような服装をしていけばよいのかわからないのなら、アドバイスをもらうこともできます。

しばらくぶりの求職活動なのですから、わからないことがあったなら面接を訪れるまえに聞いておきましょう。ほかにも転職を成功させるための、さまざまなサポートを用意してくれているところもあります。

そのため、事前にサポート情報をリサーチして、転職できる確率をできる限りアップしてくれる転職エージェントに登録するのもよいでしょう。

転職エージェント選びを間違うと転職できない

仕事先の紹介だったり面接のサポートだったり、やってもらえることは、それぞれのサービスでかなり異なっているのが現状です。そのため、転職エージェント選びを間違うと、転職ができない可能性があると考えたほうがよいです。

逆に、選び方を正解すれば、驚くほどスムーズに希望する会社に転職できるかもしれません。もしも、自身にぴったりのところを探したいのなら、まずは個別相談会やセミナーに参加してみることを考えましょう。

サービスへの登録は公式ホームページから行うことができますが、概要を読んだだけでは自分に合ったところを見つけるのは難しいといえます。そのため、個別相談会やセミナーに参加をして、スタッフから直接話を聞いてみることをおすすめします。

とにかくたくさんのところに登録をして、実際に探してもらうという選別方法もありますが、時間がかかりすぎるのでおすすめはしません。いくつかのサービスを同時に使うとしても、よいところを絞り込むために個別相談会やセミナーを活用しましょう。

ちなみに、看護師や弁護士などの資格が必要な職業として働いていて、転職を望んでいるのなら専門のサービスを利用するようにしましょう。看護師に特化したところや弁護士に特化したところがあるので、希望を叶えてくれる就職先が見つかる可能性が大幅にアップします。

建築設計業の転職エージェントを利用するメリット・デメリット

昔の日本では、入社した会社に定年まで勤める人が多い傾向にありましたが、現在では数年ごとに転職をする方も珍しくありません。キャリアやワークライフバランスを考え、転職をポジティブにとらえている人も増えてきているのではないでしょうか。

転職方法には主に2種類の方法があります。1つ目は自分自身で会社の求人に応募する方法、2つ目は転職エージェントを利用する方法です。そのため、転職活動を始める際はどちらの転職方法を利用するのか考えておくことをおすすめします。

メリット

転職エージェントを利用するメリットとしてまず挙げられるのは、スキルや適性に合った職場を紹介してもらえること・転職を希望する会社の担当者に対して、エージェントが転職希望者の適性や能力をアピールしてくれることです。そのため、自分で転職活動を行うよりも転職がスムーズに成功するケースが多いのです。

しかし、自分が目指す業界によっては、転職エージェントを利用することがデメリットになる場合もあります。たとえば、建築設計業への転職を希望する場合、転職エージェントを利用することはメリットとデメリットの双方が存在します。

そもそも建設業界は人材不足が目立つ業界であることから、さまざまな職種の求人が掲載されています。そのため建設業界で働いたことがない人や、自分のスキルを客観的に判断できていない人は、どの求人に応募すべきかわからないというケースに陥りがちなのです。

転職エージェントを利用すれば、適性や能力を判断したうえで自分に合った職場を紹介してもらえます。また面接のポイントや履歴書の書き方など、転職に関する総合的なサポートを受けられるという点も、転職エージェントを利用するメリットと言えるでしょう。

デメリット

一方、デメリットとしては、転職エージェントの担当者のスキルが不足していると、転職活動を失敗してしまう可能性があるということです。転職エージェントは転職に関するプロが在籍していますが、業界ごとの専門的な知識を持っているというわけではありません。

とくに建築設計業は専門的な知識がないと職種や業界の内情を見極めることが困難だと言えるでしょう。しかし、転職エージェントの担当者で建設業界出身のスタッフは非常に珍しい存在です。

そして、建築設計業に関する知識のない担当者が転職をサポートすると、転職希望者と企業とのミスマッチが起こりやすくなってしまうのです。また、転職エージェントの中には転職希望者のこと十分に考えず、自分自身の成功報酬だけを考えている担当者が一定数いるという点にも注意しましょう。

転職エージェントの仕組みは、転職エージェントが転職希望者を企業に紹介し、企業が人材を採用したら成功報酬として費用が支払われるというケースが一般的です。そして転職エージェントの担当者の中には報酬やノルマを優先してしまい、転職希望者の適性をしっかりと判断していないことがあります。

建設業界への転職を検討する際は、メリットとデメリットを比較し、自分自身の要望が叶えられる方法で転職を進めていくことをおすすめします。

建築設計業の転職エージェントを利用する流れ

転職エージェントを利用することで、担当者のスキルによっては転職活動の満足度が左右されてしまう可能性がありますが、さまざまなメリットがあることも事実です。しかし、転職エージェントを利用したことがない方は、どのような流れで利用するのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、建築設計業への転職を目指す際に転職エージェントを利用する流れについて解説します。まずは転職エージェントに会員登録を行います。

会員登録では、名前や生年月日、住所などの基本的な情報に加え、これまでの職務経歴や保有している資格などを記入します。また、情報を入力する際は面倒に感じてもできるだけ詳細に情報を記入し、魅力的な人材であることがわかるように記載することがポイントです。

そして、会員登録が完了すると、転職エージェントの担当者から連絡があります。そこで、基本的には電話または対面形式で面談が実施されます。

面談の目的は、担当者が転職希望者のことを知り、どのような職場に転職したいかを知る目的で行われます。そのため、要望や現職に対して感じていることがあれば、できるだけ正直に伝えるようにしましょう。

情報を詳細かつ丁寧に伝えておくことで、担当者が転職希望者に合う就職先を紹介できるようになるからです。そして、面談の内容を元に担当者が求人を検索し、転職希望者に合う求人が見つければ紹介してもらうことができます。

しかし、建築設計業に関する知識のない担当者では、業務内容を正しく理解しないまま転職希望者に紹介している可能性もあります。担当者のスキルや知識が不足していると感じた場合は、担当者変更を申し出ることも一つの手段です。

また紹介された求人の中で、興味のある企業があれば、応募・面接のステップに進みます。企業から内定が出れば、担当者経由で転職希望者に連絡が入ります。

また、内定獲得後に転職先の職場との給与交渉をエージェントの担当者が行い、問題がなければ入社手続きを進めるという流れになります。

建築設計業の転職エージェントを利用する際に注意するべきポイント

建築設計業の業務内容や内情を正しく理解するためには、専門的な知識が必須です。しかし、転職に関する知識が豊富な転職エージェントの担当者であっても、建築設計業に関する専門的な知識がない場合もあります。

そのため、紹介してもらった求人が必ずしも求めている仕事内容ではない場合があります。また転職エージェントの担当者の中には、企業と転職希望者の本質的なマッチングではなく、マッチングを成功させて成功報酬を得ることに注力してしまっている方も一定数います。

そして、もし希望の叶わない企業に入社してしまうと、すぐに会社を退職し、再度転職活動を行わなければならないのです。そこで、建築設計業への転職を目指して転職エージェントを利用する際は、担当者の能力やスキル、信頼できるかどうかを慎重に確認することが重要です。

そして、転職エージェントの情報だけを信じるのではなく、自分で情報を判断し確かめることで失敗のない転職につながります。建築設計業への転職を目指す際は、転職エージェントを利用することのメリット・デメリットを理解し、自分に合う方法で転職を進めていくことが大切なのです。

 

転職エージェントが提供してくれるサービスは万能ではないので、場合によっては転職が成功しないこともあるのも事実です。しかし、サービスの内容をしっかりと把握して、自分に合ったところを選べば、成功させられる確率を上げられるのも事実だといえます。

一度登録してしまうと長いお付き合いになるので、安易に決めるのではなく、事前にリサーチした情報をもとに頼るところを決めるのがよいでしょう。登録をしたのならスタッフが対面で相談に乗ってくれながら、転職先を決めることになるので、思う存分希望を伝えることをおすすめします。

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