良い担当と悪い担当の見分け方

公開日:2020/02/01   最終更新日:2024/06/19

建築設計業での転職を考える際に、転職エージェントの担当者によっても就職活動にさまざまな影響が出てきます。良いスタッフと悪いスタッフの見分け方について知っておくことは大切です。どういった点が判断部分になるのかを、具体的に見ていきましょう。

人間同士なのでやはり相性は重要

当たり前のことですが、依頼者と転職エージェントのスタッフも人間同士です。依頼者とアドバイザーという関係ではあっても、そこには相性の良し悪しが生まれるのは否めません。できることなら話しやすくて気の合うスタッフが良いものです。

居心地の良いアドバイザーでなければ、心を開いていろいろと相談する気にもならないはずです。まず基本として、話し方や口調、表情などに違和感はないでしょうか。

どこか上から目線で横柄な物言いのスタッフであると、だんだんと嫌になってくる場合があります。依頼者とスタッフの間では気持ちの良いコミュニケーションが取れなくてはなりません。いつもさわやかな笑顔で親切に謙虚な態度で向き合ってくれるスタッフであれば、内定がもらえるまでストレスを感じることなく付き合えることでしょう。

当たり前ですが、ビジネスマナーが成っていない人も問題です。気さくで話しやすくて友達みたいに接することができるスタッフは、確かに何でも相談しやすいです。けれども気が緩んでいて待ち合わせ時間に遅刻してくるようであれば、それはビジネスマナーに反しています。

何かとミスが多い人も、いざというとき困ります。大切な打ち合わせの日に遅れてきて、必要書類も忘れてくるようでは、転職活動のサポートどころか妨げになってしまうでしょう。いくら人が好いスタッフでも、基本的なマナーや常識に欠けている人は良くありません。そのほかにも、気配りに欠けるスタッフや対応が冷たい人では満足度の高いサポートはしてもらえないはずです。

受ける業界に関して知識がある人かどうかも、チェックポイントです。建築設計業を受けるのに、その業界に関してあまりにも無知なスタッフではいろいろと相談もできません。転職エージェントを利用しているからには、それなりのサポートをしてもらわなければ意味がないのです。

あまりにも能力が低いスタッフも困ります。内定確定に向けて、依頼者と共に歩んでくれるようなスタッフが理想的と言えるでしょう。

面接対策や転職に関しての考え方に違和感はないか

転職エージェントを活用する大きなメリットのひとつに、転職の際の面接の練習ができることが挙げられます。転職者は面接でもシビアに見られるため、念には念を入れた準備が必要になります。転職エージェントを利用すれば、受ける会社の面接に関する情報も得られますし必要な対策も練ってもらえるでしょう。

ところがここで気を付けなければいけないのは、面接対策としておかしなことを言うスタッフです。例えば履歴書や職務経歴書を作成する際に、嘘の文面を作成するように言う人です。

また面接でも、嘘を付くように勧めてくるスタッフもいます。履歴書や面接で嘘を付いても、いつか必ずバレてしまいます。そうした違和感を感じる対策方法を勧めてくる担当者の言うことは聞いてはいけません。ベテランの面接官の場合、嘘もお見通しで厳しい評価につながってしまう可能性も出てきます。

嘘を言うことを勧めるスタッフは、自分の仕事の成績のことだけを考えている可能性も高いと言えるでしょう。また将来のビジョンや仕事に対する考え方などを話しているときに、あまりにも現実離れしたことばかりを言うスタッフもいます。

「信じていれば、必ず未来は開けます」「内定をもらえるように毎日祈りましょう」などと神頼みや夢あることばかり言うような人です。勿論、夢を持って頑張ることは大切です。けれども毎度毎度浮ついたことばかりを言われても、現実は厳しいのです。

良い担当者は、浮ついた言葉を並べるよりも実際に内定をもらえるための具体的な方法を教えてくれます。しっかりと現実を見据えてくれるスタッフであれば、頑張れば成果へとつながるはずです。良いことばかりでなく、現実面や言いにくいこともきちんと真摯に話してくれる担当者と出会いたいものです。

結局は自分の成績を重視した言動になっている

転職エージェントのスタッフは、当然ながら自身の会社で良き成績を上げることが自分の収入にも関わってきます。良いアドバイザーであるという評価が高くなれば、給与もアップして上の役職へと上がれる場合もあるでしょう。会社にもよりますが、いずれにせよいかに自分が成績を上げるかは重要な問題になってくるはずです。

しかしながら仕事をする上で自分の成績を上げることばかり考えている人では、依頼者は非常にやりにくいものです。自分の都合ばかりを優先するわけで、本当に必要なサポートはしてくれません。例えば、面接もうまくいって企業から無事に内定をもらえたとします。

スタッフにとっては、依頼者が内定確定することが自分の成績に結び付くのです。ところが何らかの事情によって、せっかくの内定を断るケースも出てきます。依頼者が内定を見送ってしまうと、そのスタッフの仕事は評価につながりません。

そのために、内定を断ると腹を立てて怒る人もいるのです。良いスタッフであれば、内定を断りたいと相談したときに親身になって理由を聞いて次を探そうと向き合ってくれることでしょう。

しかしながら悪いスタッフの場合は、自分の成績ばかりを考えて切れたり怒ったりするのです。そのほかにも、依頼者の希望に沿わない求人までもむやみやたらに転職を勧めてくるスタッフにも気を付けましょう。こういう人も、ただ自分の成績アップだけを考えている可能性があります。

さらに他社エージェントの求人に対して必要以上に悪口を言ってけなすようなスタッフも、要注意です。とにかく自分の所の紹介で内定を取って欲しいという気持ちが強いあまりに、冷静な思考ができなくなり的確なサポートをしてもらえません。

良いスタッフは、依頼者にとってベストな企業に転職できることに全力を注いでくれるはずです。自分の利益ばかりを考えているのが伺える場合は、担当者を変えてもらうのもひとつの方法です。

 

転職エージェントにはさまざまなアドバイザーが存在します。性別年齢だけでなく、性格や能力も千差万別です。せっかく転職エージェントを利用するのですから、誰でも良いと適当に考えるのではなくプラスになるスタッフを探したいものです。能力的な面やマナー面、自分の利益ばかりを考えていないかどうかといった点が、主な見極め材料となるのではないでしょうか。

ほとんどのエージェント会社では、担当者を途中変更することも可能です。無事に転職できるかどうかは、スタッフの能力にも関係してきます。履歴書で嘘を付くように言われてその通りにしたところ残念な結果になってしまったという事例は、あってはならないことです。

何もかもスタッフに依存するのでなく、自身でもしっかり考えて自分の目でスタッフを見極めることも大切と言えます。納得のいく建築設計業の企業に無事に転職するためにも、良いスタッフと悪いスタッフをきちんと見分けたいものです。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

建築設計業業界でも、転職エージェントはキャリアチェンジ希望者にとって強い味方となっています。しかし、未経験の場合、転職エージェントを有効活用できるのか疑問に思う方も多いでしょう。今回の記事で

続きを読む

近年、建設業界における人手不足や高齢化が深刻化しており、生産性向上や安全性の確保が一刻も早い課題となっています。こうした課題を解決するために、AI技術の活用が期待されています。本記事では、建

続きを読む

建築設計業への転職を成功させるためには、自分に合ったキャリアサポート業者を選ぶことが重要です。特化型エージェントと一般エージェント、それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解し、自分の経験や

続きを読む

建設設計業界でも転職エージェントの利用が増えており、その役割やメリットは多岐にわたります。本記事では、建設設計業に特化した視点から、転職エージェントの利用方法やそのメリット・デメリットについ

続きを読む

建築業界での転職はキャリアアップや新たな挑戦の絶好の機会ですが、慎重に進めないと失敗するリスクもあります。たとえば、準備不足や自分の強みを活かせない選択が失敗の原因となります。本記事では、転

続きを読む

設計の世界で成功するためには、単に美的センスがあるだけでは不十分です。問題解決能力やクリエイティブな思考、細部へのこだわりが求められます。本記事では、設計士に向いている人の特徴や、向いていな

続きを読む

設計士の就職・転職先として設計事務所が一般的にあげられますが、実はそれだけではありません。ゼネコン、ハウスメーカー、アトリエ事務所など、多様な分野で設計士のスキルは求められています。設計の専

続きを読む

建築業界のなかで収入が高い職種を知ることは、キャリアパスを考えるうえで非常に重要です。本記事では、建築士や技術士など、とくに高収入が期待できる職種について取り上げ、その職種で求められる資格や

続きを読む

宅建士とは、不動産分野で専門的な知識を有する資格です。本記事では、建築設計業界でも活躍の場が広がりつつある宅建士のスキルに焦点を当て、どのようなメリットがあるのかについて探ります。建築や不動

続きを読む

プラントエンジニアはプラント設計の専門家で、企画から維持管理まで幅広い役割を果たしています。その高度な専門性とスキルはモノづくりに欠かせず、将来性も期待されているのです。この記事では、プラン

続きを読む