良い担当と悪い担当の見分け方

公開日:2020/02/01  

建築設計業での転職を考える際に、転職エージェントの担当者によっても就職活動にさまざまな影響が出てきます。良いスタッフと悪いスタッフの見分け方について知っておくことは大切です。どういった点が判断部分になるのかを、具体的に見ていきましょう。

人間同士なのでやはり相性は重要

当たり前のことですが、依頼者と転職エージェントのスタッフも人間同士です。依頼者とアドバイザーという関係ではあっても、そこには相性の良し悪しが生まれるのは否めません。できることなら話しやすくて気の合うスタッフが良いものです。

居心地の良いアドバイザーでなければ、心を開いていろいろと相談する気にもならないはずです。まず基本として、話し方や口調、表情などに違和感はないでしょうか。

どこか上から目線で横柄な物言いのスタッフであると、だんだんと嫌になってくる場合があります。依頼者とスタッフの間では気持ちの良いコミュニケーションが取れなくてはなりません。いつもさわやかな笑顔で親切に謙虚な態度で向き合ってくれるスタッフであれば、内定がもらえるまでストレスを感じることなく付き合えることでしょう。

当たり前ですが、ビジネスマナーが成っていない人も問題です。気さくで話しやすくて友達みたいに接することができるスタッフは、確かに何でも相談しやすいです。けれども気が緩んでいて待ち合わせ時間に遅刻してくるようであれば、それはビジネスマナーに反しています。

何かとミスが多い人も、いざというとき困ります。大切な打ち合わせの日に遅れてきて、必要書類も忘れてくるようでは、転職活動のサポートどころか妨げになってしまうでしょう。いくら人が好いスタッフでも、基本的なマナーや常識に欠けている人は良くありません。そのほかにも、気配りに欠けるスタッフや対応が冷たい人では満足度の高いサポートはしてもらえないはずです。

受ける業界に関して知識がある人かどうかも、チェックポイントです。建築設計業を受けるのに、その業界に関してあまりにも無知なスタッフではいろいろと相談もできません。転職エージェントを利用しているからには、それなりのサポートをしてもらわなければ意味がないのです。

あまりにも能力が低いスタッフも困ります。内定確定に向けて、依頼者と共に歩んでくれるようなスタッフが理想的と言えるでしょう。

面接対策や転職に関しての考え方に違和感はないか

転職エージェントを活用する大きなメリットのひとつに、転職の際の面接の練習ができることが挙げられます。転職者は面接でもシビアに見られるため、念には念を入れた準備が必要になります。転職エージェントを利用すれば、受ける会社の面接に関する情報も得られますし必要な対策も練ってもらえるでしょう。

ところがここで気を付けなければいけないのは、面接対策としておかしなことを言うスタッフです。例えば履歴書や職務経歴書を作成する際に、嘘の文面を作成するように言う人です。

また面接でも、嘘を付くように勧めてくるスタッフもいます。履歴書や面接で嘘を付いても、いつか必ずバレてしまいます。そうした違和感を感じる対策方法を勧めてくる担当者の言うことは聞いてはいけません。ベテランの面接官の場合、嘘もお見通しで厳しい評価につながってしまう可能性も出てきます。

嘘を言うことを勧めるスタッフは、自分の仕事の成績のことだけを考えている可能性も高いと言えるでしょう。また将来のビジョンや仕事に対する考え方などを話しているときに、あまりにも現実離れしたことばかりを言うスタッフもいます。

「信じていれば、必ず未来は開けます」「内定をもらえるように毎日祈りましょう」などと神頼みや夢あることばかり言うような人です。勿論、夢を持って頑張ることは大切です。けれども毎度毎度浮ついたことばかりを言われても、現実は厳しいのです。

良い担当者は、浮ついた言葉を並べるよりも実際に内定をもらえるための具体的な方法を教えてくれます。しっかりと現実を見据えてくれるスタッフであれば、頑張れば成果へとつながるはずです。良いことばかりでなく、現実面や言いにくいこともきちんと真摯に話してくれる担当者と出会いたいものです。

結局は自分の成績を重視した言動になっている

転職エージェントのスタッフは、当然ながら自身の会社で良き成績を上げることが自分の収入にも関わってきます。良いアドバイザーであるという評価が高くなれば、給与もアップして上の役職へと上がれる場合もあるでしょう。会社にもよりますが、いずれにせよいかに自分が成績を上げるかは重要な問題になってくるはずです。

しかしながら仕事をする上で自分の成績を上げることばかり考えている人では、依頼者は非常にやりにくいものです。自分の都合ばかりを優先するわけで、本当に必要なサポートはしてくれません。例えば、面接もうまくいって企業から無事に内定をもらえたとします。

スタッフにとっては、依頼者が内定確定することが自分の成績に結び付くのです。ところが何らかの事情によって、せっかくの内定を断るケースも出てきます。依頼者が内定を見送ってしまうと、そのスタッフの仕事は評価につながりません。

そのために、内定を断ると腹を立てて怒る人もいるのです。良いスタッフであれば、内定を断りたいと相談したときに親身になって理由を聞いて次を探そうと向き合ってくれることでしょう。

しかしながら悪いスタッフの場合は、自分の成績ばかりを考えて切れたり怒ったりするのです。そのほかにも、依頼者の希望に沿わない求人までもむやみやたらに転職を勧めてくるスタッフにも気を付けましょう。こういう人も、ただ自分の成績アップだけを考えている可能性があります。

さらに他社エージェントの求人に対して必要以上に悪口を言ってけなすようなスタッフも、要注意です。とにかく自分の所の紹介で内定を取って欲しいという気持ちが強いあまりに、冷静な思考ができなくなり的確なサポートをしてもらえません。

良いスタッフは、依頼者にとってベストな企業に転職できることに全力を注いでくれるはずです。自分の利益ばかりを考えているのが伺える場合は、担当者を変えてもらうのもひとつの方法です。

 

転職エージェントにはさまざまなアドバイザーが存在します。性別年齢だけでなく、性格や能力も千差万別です。せっかく転職エージェントを利用するのですから、誰でも良いと適当に考えるのではなくプラスになるスタッフを探したいものです。能力的な面やマナー面、自分の利益ばかりを考えていないかどうかといった点が、主な見極め材料となるのではないでしょうか。

ほとんどのエージェント会社では、担当者を途中変更することも可能です。無事に転職できるかどうかは、スタッフの能力にも関係してきます。履歴書で嘘を付くように言われてその通りにしたところ残念な結果になってしまったという事例は、あってはならないことです。

何もかもスタッフに依存するのでなく、自身でもしっかり考えて自分の目でスタッフを見極めることも大切と言えます。納得のいく建築設計業の企業に無事に転職するためにも、良いスタッフと悪いスタッフをきちんと見分けたいものです。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

建築積算士資格試験は、その難易度からすると少し高いといわれています。建築業界で欠かせない資格であるため、取得することで転職やキャリアのステップアップにつながります。この記事では、建築積算士の

続きを読む

建築士になるためには、単なる資格取得だけでなく、特定の性格や特徴が求められます。建築士に向いている人物像や必要な資質について、4つの視点から解説していきます。自分自身の適性を知り、建築の世界

続きを読む

建築業界において、働きやすさは個々の職種や企業によって異なります。ホワイトな職場を求めるならば、給与や残業時間、体力面、休日数を注意深く見極めることが大切です。本記事では、建築業界の労働環境

続きを読む

転職エージェントは転職を検討している人にとって効果的なサービスです。しかし、いつまでサポートを受けられるのかわからず、利用を迷っている人も少なくないと思います。本記事では、転職エージェントの

続きを読む

電気通信工事施工管理技士になるには、実務経験が必須ですが、実務経験がなくても資格を取得する方法が存在します。本記事では、実務経験の有無に関わらず資格を取得するための詳細な情報を提供します。受

続きを読む

建設・土木業界における長年の悩みである3K(きつい、汚い、危険)から脱却し、新たな働き方新3K(給料がよい、休暇が取れる、希望が持てる)を実現すべく、国土交通省を中心に業界全体で取り組みが進

続きを読む

建築プロジェクトや製造業において、施工管理とCADオペレーターは重要な役割を果たしていますが、その違いを理解することは業界において不可欠です。施工管理者とCADオペレーターは異なるスキルと責

続きを読む

建築業界にはさまざまなプロフェッショナルが存在しますが、なかでも建築デザイナーと建築士は混同されがちです。同じ建築業界で携わっているとはいえ、異なるポイントがあります。この記事では、両者の違

続きを読む

店舗デザイナーとは、物販や飲食店などのデザインを手がける専門家です。外観から内装、家具やファブリックまで総合的に設計し、魅力的な空間を創り出します。この記事では、店舗デザイナーの仕事内容、や

続きを読む

一級建築士の資格を持つ建築士が転職先を模索するなかで、注目すべきポイントやおすすめの転職先について解説します。建築業界の変化や需要の動向、転職の際に重要なポイントを押さえながら、一級建築士の

続きを読む