転職エージェントは「相談だけ」の利用もできる?相談だけするメリットや注意点

公開日:2021/10/15  


転職は考えているけど、まだガッツリ転職活動をするところは考えていない、というとき、うっかり転職エージェントに登録すると、いろいろ転職先を紹介されて面倒なのでは、と思っている方も多いのではないでしょうか。今回は、転職エージェントは「相談だけ」の利用もできるということについてまとめたので、参考にしてみてください。

転職エージェントは相談だけの利用も可能

将来的に転職を考えているけど、転職エージェントに登録するには、「はっきりと転職の意思が固まっている必要があるのではないか、そうでないと相手に迷惑だろうし、しきりに転職先の紹介をされても困る」と考えている方も多いのではないでしょうか。でも、実際にはそんなことはありません。各転職エージェントの公式サイトを見ると、実は「相談だけの利用もOK」と書いている例も多く見られます。

たとえば、大手のエージェントでも「面談にいらっしゃる方が、必ずしも転職の意思が固まっているわけではありません。ご相談だけでもお待ちしております」や「キャリア・転職活動をするか迷っている場合も、お気軽にご登録ください。あなたの『正しい転職』をアドバイスいたします」などと書いてあります。

転職エージェントの仕事は、転職先を紹介して応募を促すことだけではなく、転職を考えているけど迷っている人やどうしたらよいかわからない人に対して、転職に関するカウンセリングを行って、利用者の転職に関する考えをきちんと整理していく役割もあるのです。

転職エージェントに登録してみると、まず転職についての考えを聞かれると思います。その時点でまだ何も決めておらず、漠然と「転職も考えてみようか」と思っている程度でも構いません。薄らとでも転職を考えているのであれば、相談してみるとよいでしょう。転職エージェントにとっても、利用者が満足感を持って転職してくれることが望ましいはずです。きっとあなたが転職に対して満足のいく考えに至れるよう、カウンセリングしてくれることでしょう。

転職エージェントに相談だけしてみるメリット

転職エージェントに相談すると何がよいのでしょうか。大きなところとしては、自分に合った転職のタイミングや転職するにあたって知っておきたい自分の市場価値といった、転職を考えるにあたって必要な情報を提供してくれます。転職エージェントは、これまでの転職支援の実績から、応募者や採用企業の担当者のいろいろな声を聞いており、実に多くの転職に関する情報やノウハウを持っています。いわば転職のプロです。

そうした転職のプロの視点からのアドバイスや指摘をもらうことは、これから転職を具体的に考えていく、あるいは転職活動を進めていく上で、非常に重要なポイントになってきます。自分のスキルや経験が、転職市場で見たらどの程度のものなのかを客観的に知ることもできます。

耳が痛い結果が返ってくることもあるかもしれませんが、それはそれで転職する前にきちんと知っておくべきことです。一人で考えているよりも、客観的で幅広い視野で転職を考えることができることは、とても大きなメリットです。そうしたプロとのやりとりから、たとえ今は転職に迷っているとしても、本当に転職するべきか、転職するとしたら何を強みにどんなポジションを狙うべきか、といったことがきちんと明確になってくることでしょう。

そして、いざ転職活動を始める段になったときは、書類の作成や応募の方法など、しっかりサポートしてくれるはずです。プロに相談してみることで目の前が拓けてくることもいろいろあると思います。もしも気になっているならば、相談だけでもしてみることをオススメします。

転職エージェントに相談だけする際の注意点

転職エージェントに相談するときは、できるだけきちんと自分の意思をはっきりと伝えることがよいでしょう。相談したいだけなのに、転職の意思があるかのようなことを伝えてしまうなど、自分の本心と違うことを伝えてしまうと、うまくあなたにとって必要な情報をやりとりできなくなってしまいます。

相談するのもコミュニケーションなので、そのコミュニケーションが円滑に、そしてあなたの目的を達成できるよう、きちんと自分の意思を正しく伝えるようにしましょう。まだ転職活動への意思が固まっていないのであれば、まずは「相談だけ」をお願いして、カウンセリングをしてもらうことでよいでしょう。

もちろん、自分の意思が「相談だけ」と「転職活動をするとしたら何を考えたらよいか」の間にいて、相談だけのつもりが、転職活動についての具体的なことまで聞いてみたくなった、ということもあるでしょう。相談した結果、いろいろ考えが変わってきたり、隠れていた本心が見えてきたりすることもあります。転職エージェントの担当者とも気が合えば、それっきりということはありません。

「相談の先に今後のキャリアのことも考えたい」と伝えれば、もっと親身に話をしてくれるようになるでしょう。大事なことは先を見据えつつも、自分にとって必要なことを教えてもらえるように、あるいは必要に応じてサポートしてもらえるように、きちんと現時点での自分の意思を伝えることです。少なからず転職に関心を持っているあなたにとって、最良のアドバイスを与えてくれるはずです。

電話相談ができる転職エージェントもある

転職エージェントの中には、サービス拠点に出向かなくても、電話で相談ができる場合があります。最近はテレワークが普及してきているくらいのため、そういったエージェントも少なくないはずです。ネットで申し込むと、電話での面談を予約できる場合があるので、ウェブサイトを見てみましょう。

中には、ウェブサイトで会員登録すると、登録した電話番号に電話が入り、そのまま面談の予約ができ、後日、面談の日時に電話が入って口頭で面談が受けられる、というエージェントもあります。電話面談だと、お互い初めて同士で顔が見えない中で、転職という話題の話をするのは抵抗があるかもしれません。

また、お互いの表情もわからないため、細かなコミュニケーションも難しいところはあります。とはいえ、在職中の方はなかなかまとまった時間が取りにくく、エージェントの拠点へ出向いて面談を受けるというのも難しいかと思います。なかなか時間が取れないまま、面談すらできずに時間だけが過ぎてしまうのはもったいないです。

そうこうしているうちに、転職のベストタイミングを逃してしまうかもしれません。忙しい人こそ、そうした電話面談のサービスも活用するとよいでしょう。まずは話す機会を持ってみて、ご自身の意思に向き合い、ご自身の今の状況から転職するとしたらどんなことを意識しておかなければならないのか、といったことを知ることが大事だと思います。そこから次のアクションにつながっていくのです。

 

今回は、転職エージェントに「相談だけ」の利用もできることをまとめました。転職活動は自分のキャリアや人生を左右する重要なアクションです。一人では不安だし、わからないことだらけだと思います。転職エージェントは、そんなときに頼れるプロです。わからないことはプロを頼ることで、自信を持って前へ進むことができるようになります。迷っている方は、ぜひこの機会に相談して、ご自身の思いを前向きに見つめてみてください。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

マンション管理士は、住民が安心して暮らせる環境を整えるために、管理組合の運営や建物の維持管理をサポートする専門家です。法律や建築の知識を活かして、複雑な問題にも対応できます。そこで本記事では

続きを読む

建設ディレクターは、ITスキルやコミュニケーション力を生かし、現場の効率化を後方から支える役割をもっている職業です。建設業界における新しい働き方として注目を集めており、専門知識を活かしながら

続きを読む

土木施工管理技士は、道路や橋、ダムなどの建設現場で安全かつ円滑に工事を進めるための重要な役割を担う資格です。工程や品質の管理をはじめ、現場のスタッフとの調整や安全対策にも深く関わります。そこ

続きを読む

測量士は、建設工事や土地利用の基盤となるデータを測定し、正確な地図や図面を作る専門職です。公共事業から民間の開発まで幅広い分野で活躍でき、社会に欠かせない役割を担っています。そこで本記事では

続きを読む

建設業では高齢化や若手人材の減少により、人手不足が深刻な課題となっています。現場では技能継承が進みにくく、受注機会を逃すケースも少なくありません。さらに長時間労働や労働環境の厳しさが人材確保

続きを読む

家の外観や庭、アプローチなどを美しく機能的に整えることをエクステリアと呼びます。その設計や工事監理を担うのがエクステリアプランナーで、建物との調和に加えて防犯性や快適さも考慮しながら提案を行

続きを読む

建築設計の仕事は、単に建物の見た目を考えるだけではありません。施主の希望を聞き取り、法律や安全性を踏まえて図面を描き、施工業者や関係者と連携しながら建物を形にしていく重要な役割を担います。デ

続きを読む

木造建築士は、木を使った建物を設計する専門家です。木材の特性を理解し、自然素材ならではのあたたかみや快適さを活かした住まいづくりをサポートします。戸建て住宅を中心に、地域の風土に合った設計や

続きを読む

転職は、専門家による包括的なサポートを受けることが成功の近道です。自分でも気づかなかった点を修正できれば、スムーズな転職は可能になるでしょう。そこで今回は、特定の業界に特化した転職エージェン

続きを読む

建築業界で働いている人で「現状の年収に不満を持っている」「せっかく働くなら給与アップを目指したい」と感じている人はきっと多いことでしょう。そこで今回は、建築業界で年収アップを目指す場合にする

続きを読む