転職エージェントに年収交渉をしてもよい?年収向上を依頼する時の注意点や準備

公開日:2021/10/01  


建築設計業やSEなどの人気の職種であれば、定期的に転職をして徐々にステップアップしていくのが望ましいです。ただ、転職しようにもなかなか年収が希望通りにいかない事も少なくありません。そこで気になるのが転職エージェントとの年収交渉ではないでしょうか。今回は、年収アップを依頼する際の注意点および準備を詳しくお伝えします。

転職エージェントに年収交渉を依頼した方がいい理由

自分で転職先と年収交渉するのはおすすめできません。あなた自身が交渉のプロではなく、思ったような効果が得られないと考えられるからです。そこで活用してほしいのが転職エージェントになります。ここでは、年収交渉を転職エージェントに依頼すべき理由を4つ紹介します。

■客観的な視点で加わる

あなたの転職先での年収の希望額は、現在の年収を基準として考えているのではありませんか。しかし採用側の企業としては、前の会社の給料は関係ないところでもあるわけです。つまり、希望額と実際に掲示される年収はまったく異なることも考えられ、その場合交渉は失敗に終わるでしょう。

その点、転職エージェントはスキルや経歴が視聴全体においてどれくらいの価値なのかを基準に、年収希望額を算出してくれます。より具体的な数字となるため、転職先の企業も受け入れてくれやすいのです。

■企業と対等な立場で交渉してくれる

あなた自身が交渉するとなると、転職希望者と採用側が話し合うことになります。当然、採用側のほうが立場は強いので、相手側有利で交渉が進むのです。結果、本当の希望額を伝えられない、なんてことも少なくありません。しかし、転職エージェントは採用側と対等な立場になります。また有能な人材を多く紹介している転職エージェントは、企業よりも立場が上、といっても過言ではありません。有力なエージェントに担当してもらえれば、年収交渉がうまくいく可能性は大です。

■企業の実情を把握している

転職者が相手側の企業の対応可能年収を把握している事はほとんどありません。つまり、相手側の事情を知らない状態で交渉することになるのです。一方で転職エージェントは業界に精通しており、役割・ポジションによって出せる範囲も把握しています。業界全体の適正額も理解しているので、より現実的な金額を提示してくれます。

■転職エージェントの利益にもつながる

転職エージェントは年収交渉に力を入れてくれます。その理由は、採用が決まった転職希望者の年収に応じた報酬を受け取るシステムだからです。自分の報酬にも関わるので、熱心に対応してくれることがほとんどです。したがって、年収交渉に関しては「面倒をかける」などと思わずに遠慮せず依頼しましょう。

転職エージェントに年収交渉をするときの注意点

転職エージェントに年収交渉を依頼するメリットは多数ありますが、事前に把握しておきたい注意点もあります。何も考えずに年収交渉を依頼すると、失敗する可能性が高くなるのです。

■希望年収を明確にしておく

希望年収をコロコロ変えると、転職エージェントも困るうえ、採用側の企業との関係にも問題が生じます。最初に希望年収を決めておき、そちらで交渉してもらいましょう。希望年収の決定には、転職エージェントの力を借りるのもおすすめです。業界的に自分の立場ではどのくらい貰っているのかを聞き、そちらを参考に決めてはいかがでしょうか。

■妥協年収も明らかにしておく

希望の年収はあくまで希望であり、その金額に届かないことも考えられます。また指定した金額だと、よい転職先があってもなかなか了承してくれないかもしれません。そこで、妥協できる年収額も決めておきましょう。「最低〇〇○万円以上は欲しい」と伝えると、より幅広い転職情報をお知らせしてくれるようになるはずです。妥協年収についても、転職エージェント側と交渉しながら決めてはいかがでしょうか。

自身の年収を正確に把握する

転職エージェントに年収交渉をお願いする前に、一定の準備をしておくことが望ましいです。そもそも望む年収とあなたの能力が見合っていなければ、採用してくれるところはなくなります。では年収交渉を依頼する前には、どのような準備をするとよいのでしょうか。

まずは基準となる現在の年収を明らかにしてください。なぜなら、なんとなくの金額を把握している方が多いからです。自身の年収の確認は、前年の源泉徴収票から行えます。そもそも年収とは所得税や住民税、さらには健康保険料や厚生年金保険料などが差し引かれる前の金額を指しています。

会社員の方は、各種税金や保険料を自動的に天引きされているため手取り額は把握していても年収は知らないという方も少なくありません。年収を知らずに交渉すると、転職後のほうがかえって収入が下がる、なんてことにもなりかねないので要注意です。

企業の平均年収を調べる

まずは官公庁が発表しているデータをチェックしましょう。厚生労働省、国税庁が年に1回、年収に関する統計データをホームページにて公表しています。企業規模別や産業別、さらには雇用形態別や年代別の平均年収も発表されているので、希望年収の算定に役立ちます。

またあなたに志望する企業がある場合は、有価証券報告書を確認するのもおすすめです。各社のホームページ上に公開されている有価証券報告書に平均年収が記載されているので、そちらを参考に希望年収を決めるとよいでしょう。

また、口コミ情報を参考にする手もあります。もちろんネット上の口コミサイトには嘘の情報も紛れ込んでいますが、信頼できるサイトの情報であれば参考になります。ただ口コミ情報を確認する際は少数ではなく、なるべく多くの情報を集めるようにし、その上で総合的に判断してください。

適性検査の対策をする

実際に転職活動に入ることも想定し、適性検査に対する対策もするべきです。適性検査は、性格検査と能力検査の2種類になります。性格検査とは、その名のとおりに性格を見極めるための試験であり、面接だけでは図りきれない性格を知るために行われます。つまり、募集職種に適した人材であるかを判断するために実施されるのです。

基本的には、「はい」「いいえ」「どちらでもない」の選択肢の中から回答を選んでいきます。YG性格検査、クレペリンテスト、数研式M-G性格検査、CPIなどが主流です。能力検査とは、基礎学力と論旨的思考力などを問うための試験になります。転職は中途採用になるため、卒業学校名や入試偏差値についてはあまり重視されません。そこで、募集職種に必要である知識や能力を保有しているかを見極めるために、能力検査を実施しているわけです。

中には歴史的な出来事であるとか最新ニュースなどから出題される一般常識テストが行われることもあります。日常的にさまざまなところにアンテナを張っておき、知識を積み重ねられるようにしておくことが肝心です。ちなみに適性検査は、性格検査が30分程度、能力検査が30分程度の計60分程度に設定されていることが多いです。SPI(SPI3)、玉手箱、SCOA、3E-IPなどが主流になります。

まとめ

転職エージェントに年収交渉はするべきです。収入額は転職後のモチベーションにも関わるところでもあり、希望額に満たない条件で働くとなると、また近いうちに転職したくなるかもしれません。ただ年収交渉前には、希望年収額を明らかにしていくなど準備も必要になります。業界の平均年収なども確認しておき、なるべく客観性のある金額を希望することをおすすめします。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

設計事務所への転職を考えているものの、どの求人を選べばよいのか迷う方も多いでしょう。事務所ごとに仕事内容や働き方、求められるスキルは異なるため、違いを理解したうえで応募先を選ぶことが大切です

続きを読む

建築設計の仕事に興味があっても「どの業種を選べばいいのかわからない」「仕事内容の違いが知りたい」と感じる人も多いでしょう。建築設計には複数の業種があり、それぞれ担当する役割や求められる知識が

続きを読む

建築業界は、ブラックというイメージをもたれることがあります。しかし、現在は働き方改革が進み、労働環境の改善に取り組む企業も増えています。そのため、すべての会社が厳しい職場というわけではありま

続きを読む

設計事務所への転職を考えていると「アトリエ系設計事務所」という言葉を目にする機会があります。しかし、一般的な設計事務所と何が違うのか、どのような働き方になるのか気になる方も多いはずです。そこ

続きを読む

転職エージェントを利用していると「急に連絡が減った」「求人を紹介してもらえなくなった」と感じ、不安になる方も少なくありません。原因を知り、適切に対応すれば状況が改善する可能性もあります。本記

続きを読む

転職活動を始めようと思ったとき、多くの人がまず悩むのが転職エージェントを使うべきかどうかではないでしょうか。本記事では、転職エージェントを有効に活用できる人の特徴や逆に転職エージェントがあま

続きを読む

転職エージェントについて「怖い思いをするのでは」「説教されたらどうしよう」と不安を感じている方もいるでしょう。実際には、転職エージェントは求職者の転職活動を支える存在であり、必要以上に身構え

続きを読む

転職エージェントを利用すると、求人紹介の前に面談を行うのが一般的です。しかし、初めての場合「どんな話をするの?」「準備は必要?」と疑問に思う方もいるでしょう。本記事では、転職エージェントとの

続きを読む

転職活動においては、転職エージェントをどの程度利用すべきか迷う人も多いでしょう。自分に合った求人やサポートを効率よく得るためには、複数のエージェントを併用することが重要です。本記事では、その

続きを読む

転職活動は理想の職場を見つけるための重要なプロセスです。しかし、長期間にわたって転職活動を続けていると、心身ともに疲れてしまいます。本記事では、転職活動で疲労が生じる主な原因を整理しながら、

続きを読む