建築設計業の転職エージェントで特化型と総合型の違いとは?

公開日:2020/08/15   最終更新日:2024/06/19

エージェントサービスを利用するとキャリアコンサルティングを受けたり、求人を紹介してもらったり、選考を受けたり入社したりする際のサポートをしてもらえたりするのが魅力です。ただ、転職エージェントには種類があるというのを知っているでしょうか。大別すると総合型、特化型の二種類があるのでそれぞれの特徴について紹介します。

エージェントサービスには二種類ある

二種類あるエージェントサービスについて、それぞれの概要をまず把握しておきましょう。特徴的な部分をピックアップして紹介した後、実際にどういう人が使うのに向いているのかを紹介していきます。

特化型の転職エージェントは特定の分野に限定して人材紹介事業を展開しているのが特徴のエージェントサービスです。建築設計業の特化型のエージェントの場合には基本的には建築分野や設計分野に限定してサービスを提供しているため、他の業界については専門外として取り扱わない方針を立てています。登録できる求職者は建築設計業の企業で働きたいという人に限定され、エージェントが企業から獲得して抱えている求人も業界内のものが大半を占めています。

また、キャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントと呼ばれるスタッフが業界に詳しいのも特徴です。その業界で実際に働いていた経験がある人がほとんどで、技術者としてのノウハウだけでなく実務経験もしていたことがある人にキャリアコンサルティングや求人紹介を担当してもらえることも多くなっています。

コンサルティングを受けるときには担当者が経験に基づいて話をしてくれたり、きちんと専門知識を持っていたりするので安心です。一つの業界に特化している影響もあって企業とのつながりも強い傾向があり、キャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントが現場にまで行ってどんな様子かを定期的に確認している場合もあります。

一方、総合型のエージェントの場合には分野を限定せずに幅広く人材紹介事業をおこなっているのが特徴です。建築設計業だけに限らず、広い分野の企業とのつながりを持っていて、抱えている求人の種類も豊富になっています。

キャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントも特定の分野に特化したノウハウを持っているわけではなく、これから転職先を探したいと考えているいろいろな状況の人に対応できる柔軟さを持っているのが一般的です。

今まではこの分野で働いてきたから転職先でもそのキャリアを直接活かせる分野にしたいという場合にも、キャリアをあまり気にせずに初めての分野に挑戦したいという場合にも対応してもらうことができます。

キャリアや経験をどのようなところで活かせるかについても詳しい人が多いので、今までとは違う分野で働きたいけれど培ってきたキャリアを生かせるのかといった疑問にも適切に答えてもらえるでしょう。

このような性質を持っていることから基本的には誰でも気軽に登録することができ、希望している業界や職種の求人を紹介してもらうことができます。建築設計業の仕事を探したいという人ももちろん利用することができ、他の業界の仕事も合わせて考えていくことが可能です。キャリアコンサルティングでは幅広い選択肢をあげてくれるので、当初は考えていなかったような転職先を見つけられることもあります。

総合型を使うのが向いているケース

総合型の転職エージェントは建築設計業で働いてきた人がこれから転職先を探したい、あるいは他の分野で働いてきた人が建築設計業で働きたいというときに向いています。総合型のエージェントサービスでは一つの分野にこだわることがないからです。

転職したいと思っている人がどんな希望を持っているかに応じて柔軟に考え、候補となる求人をリストアップしてくれるのが特徴です。現代では自分に合わない仕事をずっとしてきたという人が転職しようと考えたり、別のことに興味を持ったから素人だけれどこの仕事に携わりたいと思って転職したりすることがよくあります。

このようなニーズに応えられるようにするために、総合型の転職エージェントでは未経験の人も応募できる求人や、経験がほとんどなくても大丈夫な求人を豊富に抱えているのが一般的です。

また、他の分野で働いてきた人が持っているノウハウを重視したいと考える企業からの求人も多岐にわたる分野から手に入れてきてくれているので、分野転換をするのが比較的簡単になっています。今まで建築業で設計士として働いてきたけれど、IT業界でデザインを手がけていきたいという人もいるでしょう。

逆にデザイナーとしてファッションを手がけてきたけれど、これからはビルを建てられるような建築士になって働きたいと考える人もいます。業界の外へ向かおうとする人も、業界に入っていこうとする人も総合的に視点してくれるのは総合型のエージェントサービスの強みです。

自分が建築設計業で使えるスキルや経験を持っているかわからない、今までの経験を生かしてどんな分野で働けるかが想像できないという人も丁寧なキャリアコンサルティングを受けられるので安心です。

特化型を使うのが向いているケース

特化型の転職エージェントは今までずっと建築設計業で働いてきてキャリアを培ってきて、転職先も同じ業界内を希望したいという人に向いています。特化型なら業界内の企業とのつながりが強く、どんな技術や知識、スキルや経験を持っている人を求めているのかを熟知しています。

そのニーズに合っているスキルセットを持っている人材であれば高い評価をしてくれるのは明らかでしょう。是非とも採用したいというときには高い給料を用意してくれるのが普通です。

また、採用されて入社してからもやりがいのある仕事を任されることになる可能性が高く、今まで培ってきた力を最大限に活かすことができる場合が多いことから転職して良かったという実感を得られるでしょう。設計士などとして働いてきたけれど、これからどういうキャリアパスを描いていくのがベストなのかわからないという不安を抱く人もいます。

その際にどんな形でスキルアップをしていくと良いか、どのような現場で経験を積むとどんな将来に向かうことができるかといったことを詳しく説明してもらうことが可能です。業界に詳しいキャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントだからこそ、的を射た回答やアドバイスをくれるでしょう。

知らなかった仕事が業界内にあるのを教えてもらえたり、全く想像していなかった働き方を提案してもらえたりする機会に恵まれるので、これからのキャリアパスを幅広く考えることができます。

そして、そのキャリアパスを歩むために何をすべきかも具体的に提示してもらえるので安心です。方針が決まったらどの転職先が理想を実現するのに適しているかを詳しく説明しながら紹介してもらえるので、自分の希望する将来に向かいやすいのが魅力です。

 

建築設計業で働いている人や、業界入りして働きたいと思っている人が使える転職エージェントには総合型と特化型の二種類があります。それぞれにメリットもデメリットもあるのでどちらを使えば良いと一概に言うことはできません。

ただ、一般的な傾向としては業界をまたいで転職したいというときには総合型が適しています。それに対して、同じ業界内で仕事を探そうとしているときには特化型のほうが理想を追求しやすくなっているので、自分のキャリアと転職の方針に合わせて選ぶようにしましょう。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

建築設計の仕事が好きでも「今のこの年収で本当にいいのかな」と感じることはありませんか。じつはここ数年、建築設計職の転職市場は変化しており、評価されやすいスキルやキャリアにも変化が出てきていま

続きを読む

設計職の転職は、図面を描けるかどうかだけで評価されるわけではありません。現場で起こる課題への対応力、社内外との調整に必要なコミュニケーション力、そして業務を正確かつ効率的に進めるための思考力

続きを読む

建築業界で転職を考える際、エージェント選びはもっとも重要な第一歩です。ですが、数多くのエージェントの中から、本当にあなたのキャリアを理解し、最適な求人を紹介してくれるエージェントを見つけるの

続きを読む

「残業ばかり増えるのに評価は上がらない」そんな不満を感じていませんか。建築設計職は専門性が高いぶん、環境次第で働き方や年収が大きく変わる職種です。じつは、設計者の働きやすさを重視する企業が増

続きを読む

建設業界の仕事というと、現場での力仕事や技術職をイメージする人も多いでしょう。しかし、建設業界で働く選択肢はそれだけではありません。今回紹介する建設事務は、総務・経理を含む様々な業務を包括し

続きを読む

建設業界では、様々な課題を解決するべくDX化が進められています。しかし、ノウハウの不足などの理由からDX化を思うように進められていない企業が多いのが実情です。そんな中重宝されるのが、DXに関

続きを読む

建築業界では、今急速にIT化・DX化が進められています。中でも「BIM」というツールは、業務の効率・質を大きく向上させるとして注目されています。そしてBIMオペレーターとは、文字通りBIMの

続きを読む

現場監督は、大きなやりがいがある仕事である一方、お客さんと現場の仲裁など大変な面も多い仕事です。そのため「現場監督の経験を活かして転職をしたいけど、どの業種を選べばいいかわからない」と悩んで

続きを読む

転職の成否はタイミングで大きく変わります。建設業界では景気や公共工事の動向に合わせて求人が増える時期があり、動き出しやすい環境が整う場合があります。資格を取得した直後や一定の実務経験を重ねた

続きを読む

監理技術者は、建設現場において全体の技術面を管理し、工事が安全かつ計画どおりに進むよう監督する重要な立場です。経験と専門知識が求められるため、現場の信頼を得られる存在といえるでしょう。そこで

続きを読む