建築士によくある転職理由は?転職後に選ばれる仕事・職種は?

公開日:2022/07/01   最終更新日:2024/06/07


建築士の需要は現在高まる一方ですが、転職理由として建築士が選ばれる理由にはどんなものが多いのでしょうか。現在転職を考えている方に向けて、転職後に選ばれる仕事や職種はどのようなものが多いのかをはじめ、建築士に転職する際に気を付けるべきことなどについてお話しします。

おすすめのエージェントはこちら

建築士の転職でもっとも多い理由とは

まずは、建築士の転職でもっとも多い転職の理由について解説します。

1つ目が、勤務時間の長さです。安定職として見られる建築士ですが、お客さんの要望に添って仕事を進めようとすればするほど、勤務時間外で働かざるを得ない部分が出てくるケースが増えてしまう傾向にあるようです。充分に休息時間を取れず、ライフワークバランスが崩れてしまった結果、建築士そのものをやめるという決断に至る、または建築士として独立する方が増えています。

2つめは給料です。建築士は前述のように労働時間が長くなる傾向にありますが、労働時間の割にそこまで給料が高くない職場が多く、自分のペースで働けないのにお金も稼げないことを苦に建築士をやめてしまう方が少なくありません。建築士の資格を生かしつつも別の職種に就いたほうが給料も上がり労働時間が少なくなる場合も多いことから、建築士としてではなく転職先では別の職種に就くケースも増えています。

ほかにも、建築士として設計や施工管理の仕事を望んでいたにもかかわらず別の仕事をすることがほとんどのため転職をした、そもそもその職場に建築士が必要なく、建築士としての仕事を求めて転職したなど、転職理由は実にさまざまなケースがあります。いずれも職場に満足がいかず転職を決断した方が多いため、建築士の資格を生かしつつも自分のライフワークバランスを整えられるような職場を求めて転職をする方がほとんどです。

建築士が転職で気をつけるべきこと

建築士が転職で気を付けるべきことがいくつかあります。転職前にはこのようなことをチェックしておきましょう。

はじめに、建築士として転職をするのか、建築士資格を生かして別の仕事に就くのか、自分がやりたいことを明確にしておくことです。建築士資格を取得したものの、建築士としての仕事はほとんどなく現場経験を積めずに職歴だけが増えていくというケースはザラにあります。現場経験を積んで将来独立をしたいと考えているのか、それとも建築士資格はそこまでこだわりがなく、給料を上げるために取得したのかによって、転職先の向き不向きが変わります。本格的に建築士として働くのであれば、転職時には設計事務所や設計者を募集する建設会社に転職することがベストです。

反対に資格を生かすだけ生かしたいということであれば、転職時はゼネコンや施工会社などがよいでしょう。キャリアを生かせる職場を選ぶのであれば、地元ハウスメーカーや、自分が得意な分野の建築スキルを求めている職場(バリアフリー設計や耐震強化、リフォームなど)に転職するのがおすすめです。建築士資格を自分がどのように生かしたいのかによって、転職先の向き不向きが異なります。

次に気を付けたいのが優先順位についてです。設計事務所によっても待遇面や労働時間、仕事内容はまったく異なるので、自分が転職先に何を求めているのか、優先順位を決めるとよいでしょう。給料が安くても幅広い顧客と対応できるためスキルや経験を身に付けられる職場を求めているのか、それとも単純作業ではあるものの定時で帰宅可能な職場なのか、ある程度実績経験を積んでいるのであれば、多少労働時間が長くとも、給料が高い職場を選ぶのか。自分にとっての優先順位を明確にすることで、日々ストレスが少なく労働に勤しむことができるでしょう。現在の職場から転職を考えているのであれば、自分が今の職場の何に対して不満を抱いているのか考えてみるとよいかもしれません。労働時間なのか、仕事内容なのか、給与形態なのか、それとも人間関係なのか。自分が転職を決意した理由を明確にすることが、次の職場に自分が求める理由を明確にすることにつながります。

気を付けたいことにはほかにも、福利厚生を始めとした雇用条件についてきちんと確認するべきという点です。正社員雇用を望む場合はとくに、設計事務所やハウスメーカーによって福利厚生の有無がまったく異なるので“以前の職場では普通に福利厚生が整っていたのに、転職先ではない”という事態に陥ることが珍しくありません。残念ながら、転職をすればすべて自分の理想通りになるというわけではないので、福利厚生など基本の部分もきちんと確認して、自分の理想の転職先を見つけられるようにしましょう。

このように転職先を探す際にはいくつか気を付けないといけないポイントがありますが、転職先を探す方法にも注意が必要です。転職エージェントを利用する際には、一般的な転職サイトから応募をするよりも、それぞれの業界に精通している専任スタッフがいる転職エージェントを利用すると、より自分の理想に近い職場を見つけやすくなるでしょう。建築士のキャリアを活かせる職場はいろいろとあるので、自分の希望やスキルに合わせた職場を見つけるためにも、建築業界に特化したエージェントや転職サイトに相談するのがおすすめです。

転職先として選ばれている職業・業種

最後に、建築士の転職先として選ばれている職業や業種についてお話しします。もっとも多いのが、スキルアップを図るために別の会社へ建築士として転職するケースです。同じ建築士として働いてはいるものの、別の会社に転職したことで労働時間が改善、給料がアップしたという建築士も多く、転職後の職種は変わらないものの安定したライフワークバランスをゲットできたという方が少なくありません。

とくにのんびりと働きながら給料もそれなりに安定している、地域のハウスメーカーでの建築士勤務は人気があります。また大手設計事務所への転職を叶えてスキルアップを図るケースも少なくありません。キャリアアップを図る目的で会社のネームバリューは非常に重要で、多少労働時間が増えても給料を優先したい、スキルアップを優先したいという方はこちらを選ぶことも多いです。

また、まったく別の転職先として確認申請期間への転職をするケースも増えています。こちらはほかの建築士が設計した図面をチェックする仕事で、自分が設計をすることはありませんが設計職や法律知識に詳しい方であれば、労働時間を抑えながら高収入が狙える職種としておすすめです。

大手設計事務所内の監理という職種に就くと、同じく自分で設計をするのではなくほかの人が設計した図面をチェックする仕事を行えるので、建築士資格を生かしながらも自分は設計をしたくないという場合はこちらも狙い目です。確認申請期間や監理の職を狙う場合はある程度のキャリアが必要となるので、今まで建築士として長年勤めてきた方であれば問題なく転職できるでしょう。建築士資格はこのようにさまざまな選択肢があるので、自分の優先順位に合わせた職場を探してみてください。

 

建築士として転職をするのか、建築士資格を生かして別業種に転職をするのかによっても転職先の探し方が変わってきます。これから転職を考えている方はまず、自分が転職先に何を望んでいるのか、建築士として働きたいのか、それとも建築士資格を活用したいのかを考えたうえでいろいろと検討してみるとよいでしょう。

建設業界転職エージェントおすすめランキング

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

宅建士とは、不動産分野で専門的な知識を有する資格です。本記事では、建築設計業界でも活躍の場が広がりつつある宅建士のスキルに焦点を当て、どのようなメリットがあるのかについて探ります。建築や不動

続きを読む

プラントエンジニアはプラント設計の専門家で、企画から維持管理まで幅広い役割を果たしています。その高度な専門性とスキルはモノづくりに欠かせず、将来性も期待されているのです。この記事では、プラン

続きを読む

ゼネコンの現場監督といえば、労働環境や年収などに対する様々なイメージが存在します。一部では厳しい労働環境が指摘されていますが、最近は働きやすい環境が整備され、給与面でも魅力的な職種になりつつ

続きを読む

建設業界では、「ゼネコン」と「ハウスメーカー」が主要なプレイヤーとして活躍しています。この両者は建築においてそれぞれ異なる役割と特徴を持っています。この記事では、ゼネコンとハウスメーカーのそ

続きを読む

建築積算士資格試験は、その難易度からすると少し高いといわれています。建築業界で欠かせない資格であるため、取得することで転職やキャリアのステップアップにつながります。この記事では、建築積算士の

続きを読む

建築士になるためには、単なる資格取得だけでなく、特定の性格や特徴が求められます。建築士に向いている人物像や必要な資質について、4つの視点から解説していきます。自分自身の適性を知り、建築の世界

続きを読む

建築業界において、働きやすさは個々の職種や企業によって異なります。ホワイトな職場を求めるならば、給与や残業時間、体力面、休日数を注意深く見極めることが大切です。本記事では、建築業界の労働環境

続きを読む

転職エージェントは転職を検討している人にとって効果的なサービスです。しかし、いつまでサポートを受けられるのかわからず、利用を迷っている人も少なくないと思います。本記事では、転職エージェントの

続きを読む

電気通信工事施工管理技士になるには、実務経験が必須ですが、実務経験がなくても資格を取得する方法が存在します。本記事では、実務経験の有無に関わらず資格を取得するための詳細な情報を提供します。受

続きを読む

建設・土木業界における長年の悩みである3K(きつい、汚い、危険)から脱却し、新たな働き方新3K(給料がよい、休暇が取れる、希望が持てる)を実現すべく、国土交通省を中心に業界全体で取り組みが進

続きを読む