ハウスメーカーに転職!仕事内容や魅力、休日や残業についてもチェック!

公開日:2023/02/01   最終更新日:2023/06/14


建築設計業に携わっており、転職エージェントでハウスメーカーに転職しようと考えていませんか?ハウスメーカーといっても、さまざまな仕事が存在します。そこで本記事では、ハウスメーカーの仕事内容や魅力はもちろん、休日や残業について紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

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ハウスメーカーとは?似ている仕事と違いも解説

ハウスメーカーの正式な定義はありませんが、自前の生産施設を持っている、住宅設計や施工を行う会社です。プレハブ化や建築資材の一部を規格化して、注文住宅の生産を全国規模で展開している会社ともいえます。ビルダー・工務店・ディベロッパーはハウスメーカーと似ている仕事をしますが、違いは何があるのでしょうか。順番に解説します。

ビルダー

ビルダーはハウスメーカーと比較して規模が小さく、工務店よりも営業力・施工許容力が強い住宅建築業のことです。2~3県の都道府県に集中して住宅を提供します。年間に数10~数100棟規模の住宅建築を手掛けることもある建築業者です。ハウスメーカーよりも地域密着型で地域規模も限られていることから、小回りがききやすく、アフターフォローも行いやすい点がメリットです。

工務店

工務店はビルダーよりもさらに規模が小さくなり、年間に30棟弱の住宅供給、注文住宅をメインに扱っています。工務店で家を建てる場合は、土地探しから始まり、完全にオーダーメイドの家造りとなります。もし、同じ土地に同じ家を建てる場合は、工務店はハウスメーカーと比較して安く済む可能性があります。ハウスメーカーは建材・企画の共通化・大量生産による原価コストを抑えられますが、技術開発や広告費を膨大にかけ、人件費もかかっています。

ディベロッパー

ディベロッパーは企画・開発事業をメインに行う会社で、住宅に関する業務は街づくりの一環としています。用地を取得して、その土地で家を建てていき各種開発事業を行います。エリア開発やタワーマンションの建設も行っています。ディベロッパーは、街を対象とした開発を行うので、ハウスメーカーと比較すると規模が大きくなります。

ハウスメーカーにはさまざまな仕事が存在する

ハウスメーカーと似た仕事を3種紹介しました。ハウスメーカーにはどのような仕事が存在するのでしょうか。実は、ハウスメーカーには営業・設計・施工管理・事務・精算・インテリアコーディネーターなど、さまざまな職種があります。

営業

営業は顧客向けに家の販売を行う仕事です。主な仕事は住宅展示場を訪れた人に営業を行い、要望や予算を聞きながら案件化します。また、住居の契約を締結してからは予算や資金面でのサポートも営業の仕事です。さらに工事開始後は進捗を定期的に報告します。住居の完成後、引き渡しを終えてからも、トラブル対応やメンテナンスなどの窓口業務を行います。長くお客さんとお付き合いしていく仕事となります。

設計

設計はお客さんの要望を聞き、理想の住居のイメージを設計図面に仕上げる仕事です。営業と連携しながら設計図をつくりあげます。建物の構造はほぼ決まっているハウスメーカーの設計の場合は、間取りや配置の調整がメインとなります。机に向かって作業するだけでなく、お客さんと話したり、設計のプレゼンを行ったりするため、営業と同様にコミュニケーション能力も求められます。

施工管理

施工管理は実際に家を建築する現場の管理を行う仕事です。設計図をもとに、スムーズに工事が進むよう、工程管理を行います。現場監督や安全管理を行うこともあり、現場の大工さんや外部業者の方との連携がポイントとなります。また、現場作業だけでなく書類など、細かい作業の仕事も行います。

事務

ハウスメーカーの事務仕事は営業事務・技術事務・総務事務の3つです。営業事務は住宅展示場の受付や接客、お客さんに提案するための資料作成を行います。技術事務は必要書類の作成や整理を行い、担当設計・施工管理のサポートを行う仕事です。総務事務は、ほかの会社と同様に、電話対応・資料作成・データ入力などさまざまな仕事があります。

精算

積算は見積書の作成・資材発注が主な仕事です。精算は建築資材の相場、工事の流れを理解しておく必要があります。初めに設計図や仕様書をもとに必要な材料を算出、住宅建設に必要な工事費の見積もりを作成します。住宅設計から着工まで、住宅に関する知識が必要な専門性の高い仕事です。

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターは、住宅のインテリアを計画、提案してよりよい空間になるようアドバイスを行う仕事です。設計と連携を取りながら床材や壁材など提案します。また、家具やファブリックまで細かく提案します。また、お客さんに家具など提案する仕事も行うため、コミュニケーション能力も必要です。

ハウスメーカーに転職するメリットは?

ハウスメーカーにはさまざまな職種がありましたが、転職するメリットはあるのでしょうか。ハウスメーカーに転職する主なメリットは、2つです。

大きな仕事に携われる

ハウスメーカーで働くメリットの1つ目は、大きな仕事に携われることです。マイホーム購入は人生の一大イベントです。長い間住む住居は、非常に大きな買い物です。設計ではお客さんの頭の中の理想の住居をイメージし、形に変えていきます。売ったものが形に残る点がやりがいにもなります。

幅広い知識が身に付く

ハウスメーカーで働くメリットの2つ目は、幅広い知識、家について詳しくなれることです。将来マイホームの購入を検討している方にとっては、家に関する知識がつくこと大きなメリットです。さまざまな住居に携わることで、自分の住居をどのようなものにするのかイメージが付きやすくなります。

また、予算やライフスタイルの合わせたローンの組み方の勉強も可能です。ゼロからのスタートでも知識を身に付けられる点もメリットといえます。設計職の場合は、内装や設備など最新の情報を収集し、提案する必要があります。入社後も継続して勉強は必須となっています。

休日出勤・残業が多いってホント?デメリットとは

メリットは2つありましたが、ハウスメーカーに転職するデメリットはあるのでしょうか?実はデメリットは2つあります。

土日出勤で平日休み

ハウスメーカーで働くデメリットの1つは、土日出勤で平日休みであることです。住宅展示場に来場する方は土日休みが多いため、営業は土日に接客対応が多くなります。また、接客対応が長引いて残業になる可能性も多いです。しかし、平日休みにもメリットはあるので、一概に土日休みがデメリットになるともいえないかもしれません。

常に勉強し続ける必要がある

ハウスメーカーで働くデメリットの2つ目は、幅広い知識が必要なので常に勉強しなければいけないことです。住宅購入の契約をしてもらうためにはライフプランに沿った予算組み・住宅ローン対策・住居に関するアイディアなど、さまざまな準備が必要となっています。建物の素材・建築技術・内装・設備機器などは次々に新しいものが出てくるので、最新情報を常に収集する必要があります。そのため、常に勉強をし続けていかなければいけません。

まとめ

ハウスメーカーへの転職といってもさまざまな職種があることが分かりました。営業・設計・施工管理・事務・精算・インテリアコーディネーターなど幅広いジャンルです。ハウスメーカーで働くメリット、デメリットは2つずつありました。メリットは、マイホーム購入といった人生の一大イベントに携われ、やりがいがあることと、幅広い知識を身に付けられることです。逆にデメリットは、土日対応が多くなり平日休みとなり、友人と休みを合わせづらくなることです。また、住宅に関する新しいものが出てくるので、常に情報収集をし、勉強をし続ける必要がありますが、ハウスメーカーの仕事はやりがいのある仕事といえます。

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