建築設計業未経験の方が転職エージェントを利用するメリットとは?

公開日:2022/02/15   最終更新日:2024/06/19


「建築設計業に興味があるけど、未経験だと採用されにくそう」と、未経験での転職は尻込みしてしまう方もいるでしょう。未経験から異業種への転職は難しいともいわれますが、転職エージェントを利用すれば内定を獲得できるかもしれません。今回は建築設計業未経験の方が転職エージェントを利用するメリットについて解説します。

建築設計業未経験の方が転職エージェントを利用するメリット

未経験で異業種への転職は勇気がいるものです。そもそも未経験では内定がもらえると思えない、どのようにアピールすればよいのかわからないといった不安を抱える方も多いといわれています。

かし、そんな方でも応援してくれるのが転職エージェントです。未経験者は向上心があり、教育しやすいといったメリットがあるため、転職エージェントも積極的に未経験の人材募集を行っています。

さて、転職エージェントでは未経験者の人材募集をしている企業も多く見られるようですが、建築設計業未経験の方が転職エージェントを利用して転職活動をするメリットとは、どんなことなのでしょうか。

プロのサポートにより成功率が高まる

未経験の職種への転職希望の場合、とくに自分の強みがわからない、どんな会社がよいのか、また何を売り込んだら採用されるのかといった知識がない状態で転職活動を始めることになります。転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが丁寧なカウンセリングを行い、求職者の希望に沿った求人情報を紹介してくれます。

さらに、応募書類の添削や、推薦状の作成など未経験者には心強いサポートを受けることができます。プロから見た求職者の強みや適性は、自分でも気づかなかった面にも気づかせてくれる場合が多く、自分一人で行う転職活動よりとても有益なものとなるでしょう。

建築設計業に関する情報が得られる

建築設計業に転職したいと考えていても、業界にはあまり詳しくないという方もいることでしょう。どんな会社でどんなキャリアが積めるのか、またどんな職種で募集があるのかといった情報は自分なりのリサーチでは手に入らないこともあります。

そのため、あまり会社のことを知らないまま入社して転職に失敗してしまう方もいます。転職エージェントでは業界に関する深い知識を持つ担当者から、建築設計業のより詳しい情報を得ることが可能です。自分の会社に対するイメージと実際の会社の姿とのギャップを埋めることができるのです。

未経験者の転職ノウハウを知ることができる

転職エージェントに在籍するキャリアアドバイザーはこれまで、同じように未経験から建築設計業に転職したという方を担当してきた実績があります。未経験からどのようにして内定を獲得したかというノウハウを生かしたサポートをしてくれることでしょう。

こちらも、転職エージェントを利用しないとわからない貴重な情報を得られることで、採用率アップにつながるという面で大きなメリットになっています。

建築設計業未経験の方が転職エージェントを選ぶ際に意識するべきポイント

転職エージェントといっても多数あります。サポート体制、情報量、キャリアアドバイザーとの相性など選ぶ基準は人によってそれぞれ違うでしょう。しかし、今回一般的な転職希望者と異なるのは、未経験の職業への転職を希望しているという点です。

つまり、初めて建築設計業を目指す方は、「未経験でも採用される会社選びができる転職エージェント」と出会うとが転職成功への第一歩となります。また、転職エージェントを選ぶ時には建築設計業に関する知識の深さにも注目しましょう。

未経験者の転職に力を入れている

転職エージェントには自社にしかできないアピールポイントというものが必ずあります。他の転職エージェントに求職者を持っていかれないよう、売りにしていることや強みのことです。ある業界に特化している、求人数では他社に負けない、キャリアアップしたい人向け、などさまざまです。

このような転職エージェントの特色の中から、未経験者の転職に力を入れているところを探すようにしましょう。冒頭でも少し触れましたが、未経験者を必要としている企業は少なくありません。20代の若手採用に積極的な企業、既卒や第二新卒者の募集をしている企業などに特化した転職エージェントもあります。

せっかく登録しても経験者の募集しかしていなければ無駄になってしまいます。キャリアアドバイザーに未経験でも可能な企業を紹介してもらうというのも手ですが、初めから未経験者に特化した転職エージェントを選ぶことでひと手間省くことができるのです。

特化型の転職エージェントで深い情報を得る

建築設計業は専門的知識が必要になる仕事も多く、職種によっては未経験からの転職が難しい場合もあります。しかしCADの使用経験がある、建築の専門学校を卒業している、資格があるといった場合には仕事の選択肢も広がります。そこで、キャリアアドバイザーが建築設計業でそれらのスキルを生かせる仕事を知っているかどうかが重要になってきます。

つまり、業界についてより熟知したキャリアアドバイザーが在籍する転職エージェントを利用することが大切です。多くの求人情報から探すのもよいですが、わからないことは詳しい人に聞くのが一番の近道です。特化型の転職エージェントでなくても、建築設計業に関して自分の欲しい情報が得られるか、専門的な助言は得られるかどうかに注目しましょう。

転職エージェント利用時に気を付けるべき点

転職エージェントは求職者にとっての強い味方です。しかし、あくまでも転職活動は自分主体で行うことを念頭に置いておきましょう。転職エージェントに期待し過ぎてしまうと、サービスを受ける上で不満や転職活動に行き詰まりを感じてしまうかもしれません。転職エージェントを利用する時には以下の点に気を付けてください。

複数の転職エージェント比較、利用してみる

転職エージェントを利用する際におすすめしたいのが、複数の転職エージェントを利用してみることです。サービス内容、求人内容、求人件数、キャリアコンサルタントの質などは利用してみなければわかりません。

また複数登録することで、より多くの情報に触れることができます。しかし、逆に登録し過ぎてしまうと対応に手間がかかるので、多くて3、4社までの登録が妥当といえるでしょう。

必ずしも内定がもらえるわけではない

転職エージェントに登録したから内定は確実、というわけではないことを覚えておきましょう。企業側もよりよい人材を確保するために、複数の転職エージェントに募集をかけている場合があります。

また、キャリアコンサルタントも一つの企業を何人もの求職者に紹介することがあります。内定をもらえるのはその中のほんの一部ですので、紹介を受けたからと安心しないことが大切です。マッチングしなくても諦めずに、気持ちを切り替えて次の企業探しをしましょう。

自分のペースで転職活動できなくなることがある

転職エージェントはキャリアコンサルタントが企業に求職者を紹介することで、利益を得ているということを理解しておきましょう。ノルマ達成のために担当者が内定承諾を促し、希望でない求人を勧めてくるなど、強引に進めようとしてくる場合も、少なからずあるといえます。じっくり活動をしたい、自分のペースで進めたいという方は急かされて嫌な思いをすることもあるでしょう。このような場合は他の転職エージェントに移るなどの対策が必要です。

サポート期間に注意する

転職エージェントの利用期間とサポート期間は無期限ではありません。3か月と設定されている転職エージェントが多いといわれています。キャリアアドバイザーの数に対して、当然登録者数の方が多いため、全員に対し無期限のサポートを行おうとしても難しい面があります。

自分のペースで転職活動がしたい、という気持ちもあるかもしれませんが、期限を過ぎてしまうと、いくら自分に合った転職エージェントと出会えても、サポートが受けられなくなりますので注意が必要です。

 

未経験からの建築設計業への転職であっても、手厚くサポートしてくれる転職エージェントは数多く存在します。利用するメリットと注意すべき点を天秤にかけながら、自分に合いそうな転職エージェントがあれば利用を検討してみましょう。一人で転職活動するより、スムーズに活動できるかもしれません。ぜひ、今回ご紹介した情報をお役立てください。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

近年のAI技術の発達は目覚ましく、ニュースでもよくAIに関する最新技術が取り上げられるようになりました。しかし「AIによって人の手による仕事が奪われるのではないか」といった声もいまだに根強い

続きを読む

建築士は、人々の生活や仕事を支える必要不可欠な職業です。しかし、具体的にどのようなやりがいがあるのか、逆に苦労しやすいことは何なのかよく知らない人もいることでしょう。そこで本記事では、建築士

続きを読む

「40代から転職するのは難しいのではないか」と悩んでいませんか?確かに、20代や30代の人と比べて転職の難易度が上がることは否定できません。しかし、転職に有利に進められる資格を取得すると、4

続きを読む

どんな業種でも、転職時の面接対策はとても重要です。建設業界も当然、例から漏れません。そこで本記事では、面接時に聞かれやすい質問をまとめました。さらに、建築業界で評価を得やすい人材の特徴や面接

続きを読む

近年、建築設計において「BIM(Building Information Modeling)」の導入・活用が進んでいます。そのため「建築設計士になるためBIMについて勉強したい」や「CADと

続きを読む

一言で施工管理といっても、さまざまな種類があります。内装施工管理は、その名のとおり施工管理において内装を担当する仕事です。本記事では、内装施工管理の業務内容や求められるスキル、魅力的なポイン

続きを読む

建築設計業で転職を検討している際には、転職エージェントを活用する方法があります。特に、未経験の場合は、転職エージェントを活用することで、希望に沿う転職先を見つけやすくなるでしょう。そこで今回

続きを読む

建築業界で役立つ資格は、大きく分類して建築設計系・現場監督系・内装設計系の3つがあります。本記事では、それぞれのカテゴリのなかから、取得すべき資格をまとめて紹介します。建築系資格を取りたいけ

続きを読む

建築デザイナーとは、建築物の外観をデザインする仕事です。クリエイティブな仕事の1つであるため、建築関係の学校に通っている人や建築関連の仕事をしている人の中にも目指している人はいるでしょう。本

続きを読む

「今の職場から設計事務所に転職したい」と考える設計士の人は多いことでしょう。しかし、設計事務所では高度なスキルやより専門的な知識が求められます。そこで本記事では、設計事務所への転職活動の進め

続きを読む