転職エージェントとのトラブルを防ぐためには?事前に策を講じよう!
転職エージェントは、希望に合わせた求人の紹介、履歴書などの添削、企業との連絡代行など、スムーズな転職活動を手助けしてくれるサービスです。便利なサービスとはいえ、場合によってはトラブルが起きることもあります。今回の記事では、起こりうるトラブルやそのトラブルを防ぐ方法を紹介します。しっかりチェックしましょう。
転職エージェントとの間で起こる可能性のあるトラブル事例
転職エージェントを利用する上で起こりうるトラブルは、大きく分けて3種類あります。
もくじ
■求職者が理由のもの
1つ目は、キャリアアドバイザーとの面談の無断キャンセルやドタキャンで起こります。キャリアアドバイザーとの面談は無料とはいえ、都合が悪くなった場合は連絡を入れるのが最低限のマナーです。不誠実な対応をしているとキャリアアドバイザーからの信用を失い、サービスが受けられなくなる可能性もあるので注意しましょう。
2つ目は、企業との面接を無断欠席することで起こるトラブルです。これも、企業やエージェントからの信頼を失いかねない行為です。その企業から内定をもらうことも難しくなるうえ、エージェントから紹介してもらえる求人の数が減り、今後の転職活動に悪影響を及ぼす可能性があります。
3つ目は、同じ企業の同じ職種に、複数のエージェントから応募することで起こります。この場合、応募した企業から転職エージェントに「別のエージェントからもこの方の応募があります」との連絡が入ります。企業からは、管理能力が足りないと思われる可能性があります。また、複数のエージェントを使っていることをキャリアアドバイザーに伝えていない場合、キャリアアドバイザーの信頼を失う恐れもあるのです。
■内定や入社に関わるもの
内定辞退がトラブルになる可能性もあります。内定は、辞退してはいけないものではありません。とはいえ入社する気もないのに軽い気持ちで承諾すると、企業にもエージェントにも迷惑がかかります。本命企業の結果がまだわからないのなら、相談して返答を待ってもらいましょう。
また、入社直前になっての内定辞退はトラブルにつながりやすいです。最悪、企業から損害請求されるので注意が必要です。極力避けたほうがよいですが、やむを得ない場合は早めに、そして誠意をもって辞退する旨を伝えましょう。
■転職エージェントが理由のもの
1つ目は、希望の求人に応募できないことです。人気の求人だと、企業による選考の前に転職エージェントの社内選考が行われることがあります。求職者のスキルや経歴次第では、企業の選考までたどり着けない場合もあります。
2つ目は、エージェントの都合を押し付けられることです。利益を重視する担当者の場合、エージェントの利益につながるような求人ばかりを薦めてきて、希望の求人を紹介してくれないことがあります。
3つ目は、キャリアアドバイザーの知識不足で起こります。転職したい業界や職種に関する知識があまりないと、希望の求人を的確に紹介してもらえないでしょう。希望とは関係ない求人を紹介されてしまい、時間のロスになりかねません。
4つ目のトラブルは、企業の営業担当者とキャリアアドバイザーの連携が悪い時に起こります。大手の転職エージェントだと、企業から求人を獲得してくる担当者と、キャリアアドバイザーが別の人の場合があります。営業担当者からキャリアアドバイザーに、その企業の雰囲気や業務形態などが伝わっていなければ、正しい情報が得られず自分に合う企業かどうか判断しにくくなります。
5つ目は、キャリアアドバイザーから恋愛感情を持たれるケースです。嘘のような話ですが、このような事例も実際にあります。曖昧な態度をとるとトラブルに発展することもあるでしょう。違和感ややりづらさを感じたら、早めに担当者を変更してもらいましょう。
トラブルを起こす可能性が高い転職エージェントの特徴とは?
次に、トラブルにつながりやすいエージェントの特徴を4つ紹介します。
■希望の求人を紹介してくれない
1つ目は、面談で自分の希望をきちんと伝えたにもかかわらず、まったく関係ない求人ばかり紹介してくるエージェントです。理由もなく大量の求人を紹介してくる場合も注意が必要です。その中に、誰でも対象となるような受かりやすい求人が多い時は、とにかく内定を出させたいというエージェントの考えがある可能性があります。
■面談を行わない
2つ目は、面談を行わないエージェントです。面談がないと自分の強みや弱み、これまでのキャリアや希望に合った求人を紹介してもらえる可能性は下がるでしょう。たとえ面談があっても、まったく深掘りされない、相談に乗ってくれないなど、キャリアアドバイザー主導で話が進んでいく場合は注意が必要です。
■連絡が遅い・対応が雑
3つ目は、対応に雑さを感じるエージェントです。キャリアアドバイザーは、複数の求職者を担当しているので、連絡が遅くなることはあるでしょう。とはいえ連絡が遅いと、面接や面談のスケジューリングが進まず、転職活動が円滑に進みません。また、求職者の質問に丁寧に答えてくれないなど、適当な対応しかしないエージェントでは、満足のいく結果につながりにくいでしょう。
■高圧的な態度
4つ目は、求職者に対して偉そうな態度をとるエージェントです。アドバイスとはいえないようなダメ出しばかりしてくる、話を聞いてくれないといった場合は注意が必要です。早く内定を承諾しないと内定取り消しになると不安を煽ってくる、内定を辞退させてくれないといったケースも存在します。
転職エージェントとのトラブルを防ぐためには?
それでは、上記のような危険なエージェントを見極め、トラブルを避けるための具体的な方法を紹介します。
■複数の転職エージェントに登録しておく
エージェントは複数登録しておきましょう。もし1つのエージェントでトラブルが起きても、すぐに別のエージェントに移行できます。「トラブルが起きてから新たに登録したらいいのでは」と思うかもしれませんが、求人を紹介してもらうまでには面談が必要です。トラブルが起きてからでは時間のロスになりかねないので、最初に複数登録しておくことをおすすめします。出会える求人が増えるメリットもあります。
■キャリアアドバイザーを変更する
面談や連絡の様子からキャリアアドバイザーに不信感を感じたら、担当者を変えてもらいましょう。人間同士なので、相性が合わないこともあります。やりとりをしていくうえで、求人についての質問にしっかりした情報が返ってくるか、連絡が極端に遅くないか、態度は悪くないかなど、やりやすさの相性を見極めましょう。人として信頼できるかどうかが大切です。
■誠実な対応をする
最後は、誠実な対応を心がけることです。求職者が理由のトラブルを避けるためにも、最低限のマナーを守り、転職に対して意欲的な態度を大切にしましょう。自分の希望やキャリアビジョンをしっかりと伝え、曖昧な態度はなるべくとらないのがベストです。
転職意欲が低いと思われると、内定につながりにくいと判断される可能性があります。エージェント側からしたら利益につながらないので、対応を後回しにされかねません。納得いく転職をするためにも、隠し事はせず、学歴や職歴、スキルといった必要な情報はきちんと伝えましょう。
まとめ
今回は、転職エージェントとの間で起こりやすいトラブルについて解説しました。エージェントが原因で起こるトラブルは、複数のエージェントに登録し、信頼できない担当者に当たったらすぐに変更することで対応しましょう。自分がトラブルの原因にならないよう、誠実な対応をすることも大切です。エージェントを最大限に活用して、納得いく転職活動を行いましょう。