社会人が一級建築士になるには?

公開日:2020/05/01   最終更新日:2024/06/19

一級建築士として働く場合は、まずはそのために資格を取得する必要がありますが、実際に今仕事をしている人が一級建築士になるためにはどうすれば良いでしょうか。実は、その人がどんな学歴なのかということによって、今後どうすべきかということも大きく変わってくるのをご存じですか。

大学で建築関係のことを学んできた人の場合

大学や短大、高専というのは、他の学校と比べるとはるかに専門的なことを学ぶことができるため、それらの学校の建築学科を卒業している人は、すでに必要な知識、技術を身につけているとみなされます。この場合、実際に実務経験などを積まなかったとしても、すぐに二級建築士の資格試験を受験することができるのをご存じですか。

つまり、大学などで建築学科を出ている人であれば、今は全く別の仕事をしていたとしても、その仕事をしながら資格取得を目指すことが可能というわけです。ただこれは建築学科に限った話で、それが似たようなイメージの土木科の場合は、少し条件が厳しくなってくるので注意しましょう。この場合は建築士としてはあるていど素養があるのではないかと判断されるので、実務経験を1年積めば、二級建築士の資格試験を受けることができます。

このように大学などの建築学科、もしくは土木科で学んだことがある人は、比較的早い段階で二級建築士の資格取得が可能となります。その後はすぐに一級建築士になることができるわけではなく、そのあと、4年間の実務経験があれば一級建築士の資格を取得できる可能性が出てきます。

ただ、一級建築士になるためには二級建築士にならなければならないというわけではなく、大学の建築学科を卒業したあと、2年の実務経験があれば一級の受験資格を手に入れることができます。したがって、建築学科を卒業した人の場合は、実務経験なしで二級建築士の資格を取得したのち、4年の実務経験で一級の資格試験を受験することが可能です。

またそれだけでなく、大学の建築学科で学んでいれば、卒業後に2年の実務経験を経て一級建築士の資格試験を受験することも可能です。ただこれはあくまでも大学の建築学科で学んだ人に限った話であり、それ以外の人はまずは二級建築士、その後一級建築士と順を追って試験を受けていく形となります。

高卒や中卒の場合はどうなるのだろうが

大卒などであればすでに建築士の素養があると判断されるため、比較的短期間で一級建築士の資格試験を受けることができるようになります。しかし高卒、中卒の場合は話が違い、大卒の場合と比べると資格取得までの年数が長くなってしまうので注意しましょう。

もし高校で建築科や土木科で学んでいた場合は、実務経験を3年積むことで二級建築士の試験を受けることができるようになります。この試験で合格することができれば、あとは大卒の人などが二級建築士の資格を取得したあとと同じルートを辿っていけば資格取得可能です。もちろん実務経験が必要となるので、今働いているところが建築関係でなければまずは転職してということになるので気をつけましょう。

ただ高校自体は建築科とか土木科に通っている人はそれほど多いわけではなく、普通科を卒業している人が多くいます。この場合、高校卒業はしていますが、建築に関してはほとんど学んでいない状態なので、建築士に必要な素養などは全くない状態とみなされます。

また中卒の場合はそもそも義務教育なので、建築科とか土木科といった分け方がなされているわけではありません。この場合も必要な知識・技術があるとはみなされないので、すぐに建築士の資格取得試験を受けることができるというわけではないので注意しましょう。このように普通科など建築科、土木科以外を卒業している場合や、中卒の場合はまずは最初に7年以上の実務経を積まなければなりません。

したがって、今の仕事をしながら資格試験の勉強ができるというわけではなく、まずは建築業界で働き、実務経験を積むことが先決だと言っても良いでしょう。現在、建築業界で働きながら資格取得を目指す社会人は決して少なくないので、社会人の資格取得自体は決して不可のというわけではありません。ただ働きながらの資格取得は、学生が勉強しながらの資格取得と比べるとはるかに負担が大きく、ハードルが高くなるので、その点には注意しましょう。

全く建築関係のことを学んだことがない人

大学を出ていたとしても、また高卒、中卒だったとしても、通っていた学校によっては建築関係のことをほとんど学ばないままというのは珍しくありません。建築科や土木科で学んだことがない場合は、実際には必要な素養あるとはみなされないので、まずは実務経験を7年積まなければならないことになっています。この場合、実は2つの方法を選んで資格取得に向けて勉強することができるというのをご存じでしょうか。

その一つの方法は、今働いているところがデザイン系の設計事務所以外の場合は、デザイン系の設計事務所に転職するということです。実際に設計事務所で働く場合は資格が必要で、その資格の有無でできる仕事が変わってきてしまうことも少なくありません。

しかしデザイン系設計事務所であれば資格不要となっている場合も多いだけでなく、資格の有無もそれほど影響しない場合も多くなっています。したがって、そこで働けば必要な知識・技術を身につけることができるだけでなく、もちろん資格取得のための実務経験も積めるというメリットがあります。

もう一つは通信制の専門学校で建築系に関して学ぶということで、この方法であれば仕事をしながら勉強することができます。またただ勉強できるだけでなく、この方法であれば、2年間学ぶことで二級建築士の試験の受験資格を手にすることも可能です。通常は一級建築士を取得するまで7年が必要となりますが、この方法であればトータル6年で資格を取得することができるようになります。

現在では専門学校に通学しなくても、webで受講できる形になっているところも数多くあるので、仕事をしながらの資格取得だったとしても問題はありません。ただ働きながら勉強するのはかなり大変な場合も少なくないので、途中で挫折してしまう人も決して少なくないという問題もはらんでいます。

もし誰かと一緒に勉強するほうがはかどるとか良いという人は、自分一人ではなく誰かに声をかけて一緒にチャレンジするほうが良いかもしれません。また勉強するのは少々大変だという人は、無理に専門学校に通わず、1年長くなるだけなのでデザイン系の設計事務所に転職することを選ぶほうが良いでしょう。

 

現在、社会人で一級建築士の資格を取得することは可能ですが、その場合はその人の学歴などによって選ぶべき方法が変わってきます。大学や短大、高専の建築学科で学んだ場合は、すぐに二級の資格試験を受験することができるようになっており、それに合格すれば次は一級へと進んでいきます。

しかし大学を出ていたとしても土木科の場合は、実務経験を1年積まなければ二級の資格試験を受験できないことになっているので注意しましょう。その後一級の資格を取得するためには4年間の実務を積みます。

また建築に関して全く学んでいない人は、一級を取得するまでにはトータルで7年の実務経験を積まなければならないことに基本的にはなっています。ただ社会人でも働きながら、また今の職場から転職をしたりwebで受講できる通信講座を利用したりしながらであれば、資格を取得できないわけではありません。

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