転職エージェントに登録や求人紹介を断られるのはなぜ?その理由と対処法

公開日:2021/09/15  


転職を成功させるには、サポート力があり質の高い求人が豊富な転職エージェントの利用がおすすめ、しかし誰でも登録できるとは限らないようです。人によって登録や求人紹介を断られることがあるのですが、その理由は必ずあります。転職エージェントで登録・求人紹介を断られる理由と対処法について、解説していきましょう。

転職エージェントに断られる理由

張り切って転職活動を開始、転職エージェントに登録しようとしたら断られた、実際にこのような結果になったら落ち込んでしまい、やる気をなくしてしまうかもしれません。しかし、転職エージェントに登録や求人紹介を断られることはよくあること、「どうして自分だけ?」などと落ち込む必要はありません。

転職エージェントにはそれぞれの基準があり、それらを満たしていなければ登録や求人紹介を断られてしまう可能性があります。転職エージェントはボランティアで求人を紹介しているのではなく、紹介した人が入社することで収益を上げています。

紹介しても入社が決まらないのなら、転職エージェントは収益が発生しないため、転職できそうにないと判断した場合は、登録や求人紹介を断ることになります。それでは、どのような理由で断られてしまうのか、具体的な例を挙げていきましょう。

転職者に原因がある場合

登録を希望する転職者に以下のような原因があると、断られることがあります。

・前職を辞めてから転職活動までの期間が長い
前職を辞めてから転職活動を始めるまでの期間は、一般的に3ヶ月だといわれています。それ以上のブランクがあると、本当に転職する意志があるのか疑問を持たれることがあります。ただし、ブランクがあっても事情があり、きちんと説明し納得してもらうことができれば、問題なく登録することも可能です。

・転職回数が多い
転職回数が多い人は、転職しても短期間で辞めてしまったという過去を持っているわけですから、「今回もまたすぐに辞めてしまうのでは?」と思われても仕方ありません。

・特殊な業種・職種を希望している
ホワイトカラーの求人が中心の転職エージェントでは、それ以外の特殊な業種や職種には対応できない場合があります。たとえば、ブルーカラーである現場の職人や芸能事務所、パイロットやCA、教員や公務員も特殊な仕事として分類されています。このような対応できない業種や職種を希望する場合、登録や求人紹介を断られることがあります。

・転職の意志があまり感じられない
転職エージェントが優先するのは、転職への意志が高そうだと思える人、すぐに転職する意志が感じられない人なら断られることがあります。サポート期間を設けているエージェントならとくに、やる気がなさそうな人を優先することはないでしょう。

転職エージェント側に原因がある場合

転職エージェント側に原因がある、これは対象者がサポートの範囲外であるということです。具体的にどのようなものが「範囲外」となるのか、詳しく説明していきます。

・年齢
対象年齢が決められている転職エージェントでは、その年代の求人がメインであるため、対象年齢を外れた人なら紹介できず断られることがあります。

・居住地
サポート可能な地域が決まっている転職エージェントの場合、事業所に行くことが難しいような離れた地域に住んでいると断られることもあります。しかし、最近は転職エージェントの多くが電話面談も可能なので、居住地の近くに事業所がなくてもサポートを受けることができ、断られることも少なくなってきています。

・対応していない業種や職種
自分が希望する業種や職種の求人に対応できない転職エージェントなら、もちろん断られてしまうでしょう。総合型の転職エージェントなら、幅広い業種や職種に対応できますが、自分の希望するジャンルの求人が見つからないこともあるかもしれません。その場合、特定の業種に強い特化型の転職エージェントで見つかることもあるので、特化しているジャンルに注目し転職エージェントを選んでみてください。

・キャリア不足
転職してすぐに仕事に対応できるかどうか、経歴やキャリアもチェックされます。基本的に転職エージェントの求人は正社員向け、もしアルバイトのみで正社員未経験なら断られる可能性もあります。

転職エージェントが求人紹介を断る本当の理由

さまざまな条件を満たすことができなければ、求人紹介を断ることがある転職エージェントですが、なぜそのような条件をつけるのか本当の理由について説明していきましょう。

転職エージェントはボランティアではない

ビジネスとして求人紹介を行っている転職エージェントのため、採用されない可能性が高い人に求人紹介することは避けたいものです。

求人企業側の負担

求人企業が求める人材には基準があり経験スキルも決まっているので、それらをクリアできない人なら書類選考で落とされてしまう可能性が高いです。転職エージェントで書類選考を通りそうにないと判断した転職者を企業に紹介すれば、企業は選考の手間がかかるだけでなく、いわゆる「お見送り連絡」する手間も加わり、さらに心理的な負担も発生してしまいます。

転職者本人の負担

求人を紹介してもらっても書類選考で落とされてしまう、これが何度も繰り返されれば転職者は自信をなくして失望してしまうかもしれません。

このように、転職者と転職エージェント、そして求人企業それぞれにメリットよりもデメリットが多いことから、サポートが難しいと転職者に求人紹介を断ることがあるのです。

転職エージェントに断られた場合の対処法

転職エージェントに断られたら、そこで諦めなければならないのでしょうか?いいえ、ちゃんと対処方があるので安心してください。どのように対処すればいいのか、紹介しましょう。

希望条件を変えて再登録

もし希望している求人が特殊であったり、そのような求人がなかったりする場合は、その転職エージェントが求人紹介できるような状況に変えてみることで登録できることがあります。譲歩、妥協することになるかもしれませんが、希望する年収を少し下げてみるなど、条件を調整して再登録してみてください。

違う転職エージェントに登録してみる

登録を断られたのは、その転職エージェントでは対応が難しいと判断したからです。そのため、自分が希望する条件に対応してくれる転職エージェントを新たに選び、登録すればOKです。また、転職エージェントを利用する際は最初から1社だけに絞って登録するのではなく、複数(4社程度)選び登録しましょう。その中から、自分に一番合う担当者のいるエージェントに絞って利用するのがおすすめです。

転職エージェント以外の求人を利用する

転職先を見つけるには、転職エージェント以外にも「転職サイト」「ハローワークなど公的支援サービス」「大学のキャリアセンター」などを利用する方法もあります。ただ、ハローワークなどの公的支援サービスは、求人の質が高いとはいえないうえ、ブラック企業が多いことでも知られています。おすすめなのは転職サイト、こちらも転職エージェントと同様に無料で利用でき、求人の質も高い傾向にあります。

 

転職エージェントに登録や求人紹介を断られる理由は、転職者本人か転職エージェントのサポート範囲のいずれかにあります。その理由を把握することで適切な対処が可能、うまく対処できれば問題なく登録できるでしょう。また、対応可能な他のエージェントに変えることもおすすめです。転職エージェント以外では、同じく無料で利用可能な転職サイトもあるので、自分にぴったりの求人紹介サービスを利用してみてください。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

近年のAI技術の発達は目覚ましく、ニュースでもよくAIに関する最新技術が取り上げられるようになりました。しかし「AIによって人の手による仕事が奪われるのではないか」といった声もいまだに根強い

続きを読む

建築士は、人々の生活や仕事を支える必要不可欠な職業です。しかし、具体的にどのようなやりがいがあるのか、逆に苦労しやすいことは何なのかよく知らない人もいることでしょう。そこで本記事では、建築士

続きを読む

「40代から転職するのは難しいのではないか」と悩んでいませんか?確かに、20代や30代の人と比べて転職の難易度が上がることは否定できません。しかし、転職に有利に進められる資格を取得すると、4

続きを読む

どんな業種でも、転職時の面接対策はとても重要です。建設業界も当然、例から漏れません。そこで本記事では、面接時に聞かれやすい質問をまとめました。さらに、建築業界で評価を得やすい人材の特徴や面接

続きを読む

近年、建築設計において「BIM(Building Information Modeling)」の導入・活用が進んでいます。そのため「建築設計士になるためBIMについて勉強したい」や「CADと

続きを読む

一言で施工管理といっても、さまざまな種類があります。内装施工管理は、その名のとおり施工管理において内装を担当する仕事です。本記事では、内装施工管理の業務内容や求められるスキル、魅力的なポイン

続きを読む

建築設計業で転職を検討している際には、転職エージェントを活用する方法があります。特に、未経験の場合は、転職エージェントを活用することで、希望に沿う転職先を見つけやすくなるでしょう。そこで今回

続きを読む

建築業界で役立つ資格は、大きく分類して建築設計系・現場監督系・内装設計系の3つがあります。本記事では、それぞれのカテゴリのなかから、取得すべき資格をまとめて紹介します。建築系資格を取りたいけ

続きを読む

建築デザイナーとは、建築物の外観をデザインする仕事です。クリエイティブな仕事の1つであるため、建築関係の学校に通っている人や建築関連の仕事をしている人の中にも目指している人はいるでしょう。本

続きを読む

「今の職場から設計事務所に転職したい」と考える設計士の人は多いことでしょう。しかし、設計事務所では高度なスキルやより専門的な知識が求められます。そこで本記事では、設計事務所への転職活動の進め

続きを読む