ブラック企業ばかり紹介してくる転職エージェントの特徴とは?対処法も紹介

公開日:2021/09/01  


建築設計業等に転職を希望している方は多いでしょう。個人的なツテで転職先を探すのは簡単ではないので、近年では転職エージェントを利用するのが一般化しています。しかし、転職エージェントの中にはブラック企業ばかりを紹介してくるところもあるのです。今回は、悪い転職先ばかり紹介する転職エージェントの特徴および対処法を紹介します。

ブラック企業ばかり紹介してくる転職エージェントの特徴

転職エージェントを探す時は、こちらに紹介する特徴に当てはまるか確認してみてください。一つでも当てはまる場合は、避けたほうが無難です。

キャリアカウンセリングが行われない

転職は自分の人生を決めることといっても過言ではありません。よい転職先に就職できれば、その後の人生も魅力溢れるものとなるでしょう。一方でブラックなど悪い転職先に就職してしまえば、また転職する羽目になるなど大切な時間を無駄なものにしかねません。

そのように人生を決定するかもしれない転職をするに当たり、キャリアカウンセリングをまったくしないというのは大問題です。そもそもカウンセリングがなければ、求職者の希望条件を考慮しないで仕事を紹介される可能性が大です。そんな転職エージェントであれば、親身になってこちらの相談にのってくれることもないでしょう。

紹介ノルマが厳しい

転職エージェントはノルマの中で仕事をしているケースが多いです。したがって、厳しいノルマが課せられていると、求職者の希望条件を無視してとにかく内定が取れそうな企業の紹介ばかりをすることになります。ただ部外者の場合、その転職エージェントのノルマについてはわからないと思います。

そこでチェックしてほしいのが、転職エージェントの評判を集めているサイトの利用です。実際に利用している方の意見を参考にすることで、「このエージェントはノルマに厳しそうだからやめたほうがよいな」といった判断材料も得られるのです。

実績がない

当たり前ですが、ブラック企業ばかりを紹介する転職エージェントは実績と呼べるものがほとんどありません。有名な大企業に多く転職を成功させているのであれば、それらの実績を教えてくれるでしょう。しかし、名前の通っていない会社ばかりを実績としてあげてくる場合は、実績と呼べるものはほとんどなく、結果としてブラック企業ばかりを紹介されることになります。

中小の転職エージェントである

中には、中小でも能力の高い転職エージェントはあります。しかし、中小だと資金的な余裕がありません。転職エージェントの報酬は、紹介した人材が入社してから半年から1年程度経たないと入ってきません。そこで資金に余裕のない中小の転職エージェントは、とにかく人を送り込んで、資金が入ってくるサイクルを作ろうと必死になりやすいのです。

ブラック企業ばかり紹介される人の特徴

転職エージェント側だけではなく、あなた自身にもブラック企業ばかりを紹介される原因があるかもしれません。ここではブラック企業ばかり紹介される人の特徴を紹介します。当てはまるものがないか確認し、自身の転職活動を考えるきっかけにしてもらえたら幸いです。

現在の給料が低い

もともとの給料が低いと、その給料をベースに転職先を紹介されてしまいます。能力というよりも報酬重視で仕事が紹介される事も考えられます。そもそも転職エージェントの報酬は、転職先の給料ベースで決定します。したがって、転職エージェントとしても少しでも高い給料の職場を紹介しようとするわけです。その結果、スキルのミスマッチなどが発生することもあり、転職先できつい思いをすることも考えられます。

就職1年から3年程度など社会人経験が乏しい

就職してからあまり時間が経っていないと、紹介される仕事も限定されます。そもそもスキル等も乏しいと考えられるため、目先の待遇面だけを重視しがちになるのです。企業側としても、社会人経験が乏しい人材はリスクがあると考えます。「なかなか志望するような転職先が見つからない」ということが多くなり、結果としてブラック企業ばかりが紹介されるようになるのです。

好条件に惹かれやすい

もちろん転職をするため、今までの職場よりも好条件のところを探すことになるでしょう。しかし甘言にひかれやすい人はブラック企業を紹介されやすいので気をつけてください。「未経験者歓迎」「成績次第で年収1,000万円超も可能」「入社祝い金支給あり」などに騙されて入社するケースも多いのです。

ホワイト企業を紹介してくれる転職エージェントの特徴

では、逆にホワイト企業を紹介してくれる転職エージェントの特徴を3つ紹介します。

フォローが密である

キャリアカウンセリングやアフターフォローが充実している転職エージェントは、ホワイト企業を紹介してくれやすいです。そもそもキャリアカウンセリングでは、あなたの希望を聞き取ってくれます。したがって、企業とのミスマッチを防ぐことにもなり、よりあなたにマッチングした企業を紹介してくれるのです。またアフターフォローが充実していれば、退職トラブルや入社トラブルなどにも対応してくれます。

キャリアアドバイザーが多い

転職エージェントごとにキャリアアドバイザーの数は違います。少数精鋭という言葉もありますが、転職においては人数が多いほうがよいのです。キャリアドバイザーの数が多ければ、その中からあなたに最適なスタッフを付けてくれます。またキャリアアドバイザーによって、つながりのある企業などに違いがあるのです。多くのキャリアアドバイザーが居る転職エージェントであれば、より多くの選択肢を提供してくれるでしょう。

特定業界特化型である

幅広い業界を取り扱っている転職エージェントよりも、特定の業界に対応しているところのほうが安心です。そもそも特化型の転職エージェントには、業界出身のキャリアアドバイザーが多数います。それぞれの業界について詳しいためブラック企業の情報なども持っており、避けてくれることが多いのです。また業界特化型の転職エージェントの中には、勤務現場を定期的に訪問しているケースも少なくありません。自らの目で確かめているので生きた情報をくれるので信頼できるのです。

転職エージェントがブラック企業ばかり紹介してくる時の対処法

利用した転職エージェントが、ブラック企業ばかりを紹介してきたらどうしたらよいのか悩んでしまうでしょう。ここでは簡単な対処法をご紹介します。

明確な条件を伝える

あやふやな条件を伝えていると、その条件を無視した転職先を紹介してくることがあります。まずはあなたの希望条件を明確に伝え、その上で自分の欲している情報以外を提供された場合ははっきりとその旨を伝えましょう。勤務地条件・勤務時間条件・報酬条件などは、数字で明確に示せるはずです。それらをはっきりするだけでも、紹介される情報はかなり絞られるはずです。

担当者の変更をお願いする

希望を伝えているのに見当違いの情報ばかり紹介される場合は、思い切って担当者を変えましょう。担当者とあなたの相性が悪いことで、よい情報が提供されていない可能性もあるからです。担当者には直接いいづらいと思うので、電話窓口等でお願いしてはいかがでしょうか。

転職エージェントを他に変える

最もよいのが、ホワイトな企業を紹介してくれる転職エージェントに切り替えることです。ブラックな企業を紹介する転職エージェントは企業として問題があるケースも少なくありません。担当者を変えた程度では状況が好転しないことも考えられるのです。そもそも転職エージェントの併用は禁止されているわけではありません。最初から複数を併用するようなカタチにするのが望ましいです。

まとめ

ブラック企業ばかり紹介してくる転職エージェントの特徴および対処法を紹介しました。ブラック企業の情報ばかり提供する転職エージェントを、利用し続けることはありません。大手の評判のよい転職エージェントか、業界特化型の転職エージェントに切り替えてみてください。きっとよい転職先を紹介してくれるはずです。

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