コロナで建設業界の働き方も変わりつつある?

公開日:2020/11/15  


未知のウィルスである新型コロナウィルスが世界中に猛威を振るっています。誰もが感染のリスクがある中で、人と人との距離を取る新しい生活様式が叫ばれているでしょう。そんな新型コロナウィルスは建築業界にも影響を及ぼしていますが、実際のところどのように働き方が変化したのでしょうか。そんな働き方について詳しく紹介しましょう。

新しいウィルスがもたらす働き方への大きな変化とは

国内外問わず、多くの人が感染のリスクがある新型コロナウィルスが世界中を不安にさせています。予防法として人と人との距離を取り、手洗いなどしっかりおこなうことが挙げられています。これらは日常生活の中でとても大切なことであり、これまでの生活スタイルが一変し密を回避した新しい生活様式となりました。

そんな新型コロナウィルスは建築業界においても大きな影響をもたらしています。中国の武漢から始まったといわれているこの新たなウィルスですが、またたく間に国内にも感染者が増えてしまいました。連日多くの感染者数が報告されており、その影響でさまざまなところで工事の中断を余儀なくされました。

このウィルスは人から人へ飛沫感染するリスクがあるため、できるだけ人との接触を避け、密にならない工夫が必要になってきます。そのため、建築現場に材料を納めている会社が人手不足により休みになってしまい、現場に材料が届かないなどの事態も発生しています。

また、作業に関してもどうしても一人では作業ができないため、場所によっては密になってしまう場合もあるでしょう。従来であれば何も問題のない作業であっても、このコロナ禍の中ではできるだけ人数を少なくし作業をおこなわなければいけません。そのため、一人一人に負担が大きくなってしまう場合もあるでしょう。

この新たなウィルスは日々感染者数が変化し、なかなか減少傾向にありません。一時的に感染者数が減ってもクラスターなど発生すればまたすぐに増加してしまうでしょう。そのため、今後も新しい生活様式は継続され、それに伴い働き方についても従来と大きく変わる必要があるでしょう。

ロボット技術やデジタル化を上手に取り入れた対策

工期の遅れや納期の遅れは、建築業界においても大きな問題です。建物の納期が遅れればその分問題も生じるため、工期を遅らせないよう現場も慌ただしくなってしまうでしょう。その中で人と人との距離を取るソーシャルディスタンスをしなければいけないので、大変な部分もあります。

しかし今後もこの状況が続くとなれば、それを踏まえた上で対策を図りながら作業をする必要があるでしょう。例えば従来であれば作業員が集まって打ち合わせをしていた際でも、ソーシャルディスタンスが叫ばれている今では、オンラインでの打ち合わせに変化したり、人数を減らしての打ち合わせに変化しつつあるでしょう。

また、さまざまなもののデジタル化をおこない、それに関わる人を少しでも減らす必要があるでしょう。しかし、だからといって作業する人数を減らすわけにはなかなかいきません。やはり作業する人数が減れば減るほど一人一人にかかる負担が大きくなるでしょう。建築業界は力仕事も多く、仕事が大変というイメージがあります。

そのため、人手不足という現実があり、さらにこのコロナウィルスの影響で人員の減少が考えられます。それでは現場で働く人たちがさらに過酷になってしまうため、建築業界全体で新たな働き方の提案もおこなっているでしょう。これまで行っていた直接のやりとりをデジタル化して人との接触を少なくし、それぞれの作業の進捗情報もオンラインで共有するなどさまざまな取り組みがなされています。

また、ロボット技術を用いて無人での作業を進め、直接現場にいくことなくテレワークで作業を進めるといったところも出てきています。全ての人の作業をなくすということはできないため、一部が無人化、デジタル化ということになりますが、少しずつの改善がこの未知のウィルスが猛威を振るう中では有効なことではないでしょうか。

新たな生活様式のスタイルはさまざまなところで営業を及ぼし、建築業界もそれに合わせて働き方を変えなければいけない時代になっています。また、建築業界は現場主義というイメージがありますが、実は打ち合わせをしている時間も多くあり、それにあたる時間を削減することで効率よく作業をすることができるようになるでしょう。それが逆に一人一人の作業負担を減らすことにもつながるのではないでしょうか。

新たな時代の中での最善の仕事の仕方とは

どうしても今回の未知のウィルスの影響は建築業界にも出てしまいます。その中で、現場をいかに効率よく回していくかも重要ですが、一番大切なことはそこで作業する人たちがいかに安全で安心して働くことができるかということではないでしょうか。このコロナ禍の中で感染のリスクと戦わなければいけないことを考えれば現場でもしっかり対策をし、より良い環境の中で働くことができるよう対策が必要です。

そのため、体調管理も徹底しているところが多くなっています。これまでは少し体調が悪い程度では仕事を休むことができないと働いていた人もいたかもしれませんが、他の人にうつしてしまう可能性もあるため、大事をとって休養することが大切になるでしょう。

現場でも検温などおこない常に体調管理に気を配っているところが多くなっています。以前よりも休みを取りやすくなったということも大きな変化の一つではないでしょうか。いまだ猛威を振るうコロナウィルスですが、いつ収束するのか先が見えない部分があります。しかしその中で生活のために働かなくてはいけません。

不安の中働くことは大変なことではありますが、現場でもさまざまな対策を講じながら働きやすい環境づくりをおこなっています。その中にデジタル化がありますが、今後もますますさまざまな場面でこのデジタル化がおこなわれるでしょう。人と人との接触を少なくすることが目的ではありますが、その中で上手にコミュニケーションを図りながら作業をおこなうことが大切です。新しい時代にマッチした働き方こそが今後の発展の上で大切になってくるでしょう。

現在現場は影響を受けた工事の遅延などに伴い、日々さまざまな工夫の中作業が進められています。フェイスシールドやマスクを着用し、アルコール消毒の徹底など従来にはない作業スタイルになっているのでないでしょうか。そういった対策をおこなうことで、感染リスクを少しでも減らすことができ、安全に作業をおこなうことができるでしょう。未知のウィルスとの共存は続きますがその中で新たな工夫と共に働きやすい環境づくりがおこなわれるのではないでしょうか。

 

多くの人が感染し、重症化してしまうリスクもある新型コロナウィルスが猛威を振るっています。その影響で中断を余儀なくされている建築現場もあるのではないしょうか。そんな中で建築業界も働き方を変えなければいけない状況に立たされています。作業する中でどうしても密になってしまう場面や、図面のやりとりや作業の確認といった打ち合わせの場面で、人と人との距離が近くなる場合が多くありました。

しかしこのコロナ禍の中では人と人との距離はしっかりと取らなくてはいけないため、従来の作業の仕方を大きく変える必要があります。そのため、現場では打ち合わせをオンラインで行い、デジタル化など上手に取り入れ作業がおこなわれているでしょう。新しい生活様式は建設業界にも大きな影響を及ぼしています。その中でいかに効率よく作業ができるか、サービスを提供することができるかが重要になるのではないでしょうか。

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