建築業界で役立つ資格をまとめて紹介!

公開日:2025/04/01   最終更新日:2025/05/13

建設業界 資格

建築業界で役立つ資格は、大きく分類して建築設計系・現場監督系・内装設計系の3つがあります。本記事では、それぞれのカテゴリのなかから、取得すべき資格をまとめて紹介します。建築系資格を取りたいけどどれを選べばいいかわからないという人は、ぜひ本記事を参考にして下さい。

建築設計に関する資格

建築設計系の資格は、建物の設計やプランニングに必要な専門知識と技術の証明になる、重要なものです。以下に代表的な資格と特徴を紹介します。

一級建築士

一級建築士は、どのような規模や構造の建物でも設計可能な、日本で最も権威ある建築資格です。大規模な公共施設や特殊な建築物など、高度な専門知識と技術を必要とするプロジェクトにも対応できます。

一級建築士の合格率は約10%前後と非常に低く、取得難易度が高い一方、平均年収は約702万円とされています。とくに、二級建築士が新卒から20代半ばで350〜450万円程度であるのと比較しても、一級建築士の収入の高さは際立っています。

二級建築士

二級建築士は、日常生活で見かける多くの住宅や小規模な建築物の設計と施工管理を担当できる国家資格です。設計範囲には一定の制限がありますが、多くの人の暮らしに密接した建築物の設計に貢献できます。

取得のハードルは一級建築士ほど高くなく、建築業界での基礎的な役割を果たす資格といえます。

木造建築士

木造建築士は、木造建築に特化した資格です。主に戸建て住宅や伝統的な日本家屋、さらには一部の商業施設の設計と工事管理を行います。木造建築士の資格を取得すれば、日本の住宅事情において非常に実用的なスキルを身につけられます。

また、工務店やリフォーム会社での活躍も期待されており、とくに小規模なリフォームや新築の設計に役立つ資格です。

建築積算士

建築積算士は、建築プロジェクトの総費用を正確に見積もり、内訳を計算する専門家です。建築積算士のの資格は公益社団法人日本建築積算協会が認定しており、プロジェクトの初期段階から計画を成功に導くために欠かせない役割を果たします。

材料費や人件費の詳細な分析を行うため、コスト管理が重要な大規模プロジェクトではとくに重宝される資格です。

宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産取引に関する専門知識をもつ資格です。不動産売買や賃貸契約など、多くの人にとって人生で一度あるかないかの大きな取引を円滑に進めるために重要な役割を果たします。

宅地建物取引士の資格を取得すれば、不動産業界での信頼性が向上し、契約におけるトラブルを未然に防げます。また、契約書や各種手続きの迅速かつ正確な処理も、宅地建物取引士の重要な業務の一部です。

建築CAD

建築CAD資格は、建築業界で不可欠なコンピュータ設計スキルの証明になるものです。CADを活用すれば、高速かつ正確な図面作成が可能になり、設計の効率と柔軟性が大幅に向上します。

大規模なプロジェクトに必要となる詳細な図面を効率的に作成したり、修正をスムーズに行ったりするためにも、建築CADのスキルは現代の建築業界で非常に重要です。建築CADの資格を取得すれば就職や転職の際に有利になり、また業務遂行能力の高さも証明されます。

現場監督の業務に役立つ資格

現場監督系の職種は、建築現場における進行や品質管理を担います。以下に、代表的な資格と役割をまとめます。

建築設備士

建築設備士は、空調・換気、給排水衛生、電気などの建築設備に関する設計や工事監理の専門家です。建築士と協力し、エネルギー効率や環境配慮を考慮した建物を提案する役割をもっています。

建築設備士の資格を取得すれば、他の建築士試験の受験資格が得られるなど、キャリア形成において多くのメリットがあります。

建築施工管理技士

建築施工管理技士は、建築工事における施工管理業務を専門的に行うための資格で、1級と2級があります。とくに1級建築施工管理技士は、大規模な建設プロジェクトで品質やコスト、安全、納期を管理する重要な役割を担います。

土木施工管理技士

土木施工管理技士は、道路や橋梁などの土木工事の施工管理を行うための資格です。土木工事はインフラ整備に不可欠であり、品質や安全を確保しながらコスト管理を行う能力が求められます。土木施工管理技士の資格は、施工管理のプロとしての信頼性を高めます。

コンクリート診断士

コンクリート診断士は、コンクリート構造物の劣化や損傷を診断し、安全性を確保する専門家です。コンクリートは建築材料として広く使用されますが、劣化が進むと社会インフラの安全性が損なわれるリスクがあります。

コンクリート診断士の資格を取得すれば、構造物の健全性を評価し、適切な修繕や補強策を提案できます。

電気工事士

電気工事士は、電気設備の工事や取扱いに関する専門技術を証明する資格です。日常生活に欠かせない電気設備を安全に設計・施工する役割を担います。建設電気工事や鉄道電気工事など、幅広い分野で活躍できます。

内装設計に関する資格

内装設計系の職種は、住宅やオフィス、商業施設などの内部空間をデザインし、利用者に最適な環境を提供する重要な役割を担っています。以下に、内装設計に関する代表的な資格と役割を紹介します。

商業施設士

商業施設士は、ショッピングモールやデパートなどの商業施設の企画、設計、監理、施工、運営に関する専門家です。地域の文化や歴史を取り入れた施設デザインを行い、施設全体のプランニングや店舗構成を考える役割を担います。

新しい商業施設を開発する際、地域の特色に合ったデザインや店舗配置を提案します。

照明コンサルタント

照明コンサルタントは、照明に関する専門知識をもち、住宅や店舗、事務所などの照明計画やデザインを行う資格です。照明は、空間の雰囲気を大きく左右する要素であるため、照明コンサルタントは、光の性質や視覚に関する知識を駆使して、最適な照明設計を提案します。

照明器具の選定だけでなく、光環境が与える心理的効果やエネルギー効率にも配慮し、快適で美しい空間作りを支援します。

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターは、室内空間のデザインやコーディネートを行う専門家です。住宅やオフィス、店舗など多岐にわたる空間で活躍しています。

インテリアコーディネーターの資格を取得すれば、色や素材、デザインを組み合わせ、空間の目的に最適なコーディネートができることを証明できます。

インテリアプランナー

インテリアプランナーは、インテリア設計の専門知識を有し、インテリア空間の企画・設計・工事監理を行う資格です。インテリアプランナーの資格を活用すれば、人々が快適に過ごせるインテリア空間を提案できます。

プログラミング業務からデザイン業務、品質やコスト管理に至るまで、インテリアプランナーはさまざまな業務を担当します。また、時代や社会の変化を反映させた空間づくりが求められるのも特徴的です。

キッチンスペシャリスト

キッチンスペシャリストは、キッチンの設計やリフォームにおいて、機能的で使いやすい空間を提案する専門家です。キッチンスペシャリストの資格を取得すれば、家族構成やライフスタイルに合わせたキッチンのレイアウトや収納方法、さらに最新のキッチン設備の選定など、キッチンに関するさまざまな提案ができます。

キッチンは家庭内で重要な役割を果たす空間であり、住まいの中心として機能するため、住人のニーズに応じた提案力が求められます。

福祉住環境コーディネーター

福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障がい者向けに、住みやすい住環境を提案する専門家です。医療、福祉、建築に関する幅広い知識を有し、住環境の改修や福祉用具の提案を行います。

またバリアフリーやユニバーサルデザインの実現にも貢献し、クライアントに最適な住環境を提供します。超高齢化社会においては、福祉住環境コーディネーターの資格をもつ専門家の需要は高まりを見せています。

まとめ

建築業界で役立つ資格を取得すれば、専門的な知識と技術を身につけ、キャリアアップを図るための強力な武器となります。設計系資格では、一級建築士や二級建築士、木造建築士が挙げられます。一方で現場監督系では、建築施工管理技士や建築設備士が求められる傾向です。さらに内装設計系の資格では、商業施設士やインテリアコーディネーターが活躍しています。以上の資格を取得すれば、専門分野での信頼性が高まり、多様な職場で活躍できます。資格選びに迷った際には、自分の目指すキャリアに合わせた資格を選びましょう。

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