転職エージェントのスカウト機能で建築設計業に転職する流れ

公開日:2021/01/15  

建築設計業は個人のスキルや経験などの差が発生しやすい業種であり、転職の際にもそのことが重視されます。中には転職自体が初めてという方も多いのではないでしょうか。おすすめなのが転職エージェントに依頼することです。転職エージェントのスカウト機能を利用することにより、円滑に転職活動ができるでしょう。その流れを解説していきます。

スカウト機能に職歴やスキルを登録する

スカウト機能とは、提携している企業や転職エージェントから、メールで直接オファーを受けられるサービスです。この機能を利用している方なら誰もがオファーを受けられる可能性がありますが、登録している内容が少ないとあまりスカウトが来ないこともあります。

そこで、スカウト機能に詳細な情報を登録しておくことが大切です。なるべく細かく入力しておくと、自分に合ったオファーが来やすくなります。この時は単に登録するだけでなく、専門領域に特化した転職エージェントを選ぶととくに有効でしょう。経験豊富な専門のコンサルタントがサポートしてくれるので、成功率が上がるとされています。

また、転職エージェントが面接や条件交渉をサポートしてくれるため、登録が終わったらまずはオファーが来るのを待ちましょう。スカウト機能はメールなどでスカウトが来ないことには始まらないので、ある程度時間に余裕をもって始めることが大切です。急いで建築設計業へと転職しなければならないときには、スカウト以外の方法を利用することも、選択肢に入れましょう。

転職エージェントからオファーが来たあとは

転職エージェントから建築設計業のオファーが来たあとは、その内容を精査します。オファーが来たからといって、そのまま従う必要はありません。あくまで自分に合っているかを確認することが大切です。その中で自分が気に入ったオファーがあった場合には返信してください。

スカウトは複数来ることが多いので、自分に合ったオファーが来るまでは返信しないようにしましょう。ただし、返信は1つではなく複数行うことができます。後で断ることもできるので、興味があるものにはひとまず関心を示しておくことも有効です。返信を行うと求職者の詳細情報が転職エージェントに開示され、企業側は求職者のことをより詳しく知ることができます。

期限がオーバーしていると返信しても無効となることがあるので、メールはこまめにチェックし、気になったものには反応を示すようにしましょう。スカウト機能を解除しない限りはメールが送られ続けます。そのため、転職エージェントと話を進めている間も、新しいスカウトが届く仕組みになっているのです。

転職エージェントとの個別相談を行う

建築設計業のオファーに対して返信を行うと、転職エージェントと個別の相談をするために日程を決めることになります。個別相談が転職成功の可否を決める重要な要素となっているので、日程決めは慎重に行いましょう。前職をまだやめていないことも考えられるので、転職エージェントは求職者の日程に柔軟に合わせてくれることが多いようです。

日時が決まったらいよいよ個別相談に進んでいきましょう。個別相談では求人の詳細情報の確認だけでなく、選考のアドバイスなどのサービスを受けることができます。建築設計業の転職ならではのポイントもあるので、ここでさまざまな質問をすることが大切です。

とくに初めて転職活動を行う方は、職歴やスキルをどうアピールすればよいのかわからないということも考えられます。そのような相談も転職エージェントが対応してくれ、内定を取るために必要な知識も教えてもらい、面接へと進んでいきましょう。個別相談は1日ではなく、数日にわたって行うこともあります。実際に会って話すことが難しい場合には電話やメールを使うことも少なくありません。

個別相談が終わったら応募から面接へ

転職エージェントとの個別相談が終わった後は実際に企業に応募し、面接へと進んでいきます。この段階まで進むと後戻りはできないので、本当にその企業に転職するのかをよく確認しておくことが大切です。転職エージェントを介しての応募になるので、相手先の企業は快く対応してくれるでしょう。面接の日時を決めたら面接の日を迎えます。

面接ではエージェントのアドバイスを活かすようにしましょう。なぜ建築設計業の転職を行うのかを明白に伝えることが大切です。職歴やスキルをアピールするポイントなどを、事前に決めておく必要があります。それぞれの求人企業ごとにアピールするポイントは異なります。そのツボを確実におさえることが成功への近道でしょう。

企業は転職サイトを通じて求職者の情報を事前に入手しています。そのため、一般的な面接よりも成功の可能性は高いとされているのです。面接を通過できれば、晴れて転職となります。念入りに準備を行って進むようにしましょう。

面接通過のあとのエージェントは

面接に通過するとそのまま就職となります。転職のエージェントとの関係はこれで終わりと考える方も多いかもしれません。しかし、実際はそうではなくサポートは転職後も続きます。企業によっては事前の情報と異なる待遇を用意していることがあります。それを解決することもエージェントの重要な役割です。

転職後の企業で困ったことがあった際には、すぐにエージェントに相談するようにしましょう。企業とのパイプを持っているので、解決してもらうことが期待できます。そのようなケース以外でも、さまざまな悩み事を相談できます。何かあったら連絡し、速やかに解決することが重要といえるでしょう。

就職後のサポート期間は転職サイトごとに異なりますが、一般的には1年程度となっており、その期間を過ぎると相談できなくなります。そのため、サポートの期間を把握しておくことが大切です。就職後も登録を解除しないようにして、万全の状態に準備しておくことが重要といえるでしょう。

スカウト機能は登録を解除するまで続く

エージェントを介して転職に成功した後も、オファーが届き続けることがあります。これはスカウト機能への登録が残っているからです。転職できたあとは、基本的には登録を解除すれば問題ありません。しかし、転職先の企業が想定していた会社でなかった場合、早期に別の企業へと就職しなおすことも考えられます。そのことを踏まえると、スカウト機能への登録をある程度継続することも有効です。

転職から数か月は登録を解除せず、オファーのメールが届くようにしておくことも検討しておき、就職して軌道に乗ったら登録を解除しましょう。もう転職が完了しているにも関わらず、登録をそのままにしておくとメールがいつまでも届いてしまうからです。スカウトは解除しても転職サイトのアカウントを残しておくようにすれば、サポートだけを受け続けることができます。

このような機能についてはサイトごとに細かい違いがあるようです。自分が利用しているサイトの特徴を確認しておき、それぞれのサイトの機能を最大限に利用できるようにしておきましょう。

 

エージェントを利用した建築設計業への転職は1つ1つのステップを重ねることにより、成功させられる可能性が高まります。転職活動中だけでなく、企業への就職後もサポートを受けることができるのが大きなメリットです。オファーがあまり来ない場合には複数の転職サイトを併用することも有効となります。利用上の注意などはよく確認しておきましょう。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

電気通信工事施工管理技士になるには、実務経験が必須ですが、実務経験がなくても資格を取得する方法が存在します。本記事では、実務経験の有無に関わらず資格を取得するための詳細な情報を提供します。受

続きを読む

建設・土木業界における長年の悩みである3K(きつい、汚い、危険)から脱却し、新たな働き方新3K(給料がよい、休暇が取れる、希望が持てる)を実現すべく、国土交通省を中心に業界全体で取り組みが進

続きを読む

建築プロジェクトや製造業において、施工管理とCADオペレーターは重要な役割を果たしていますが、その違いを理解することは業界において不可欠です。施工管理者とCADオペレーターは異なるスキルと責

続きを読む

建築業界にはさまざまなプロフェッショナルが存在しますが、なかでも建築デザイナーと建築士は混同されがちです。同じ建築業界で携わっているとはいえ、異なるポイントがあります。この記事では、両者の違

続きを読む

店舗デザイナーとは、物販や飲食店などのデザインを手がける専門家です。外観から内装、家具やファブリックまで総合的に設計し、魅力的な空間を創り出します。この記事では、店舗デザイナーの仕事内容、や

続きを読む

一級建築士の資格を持つ建築士が転職先を模索するなかで、注目すべきポイントやおすすめの転職先について解説します。建築業界の変化や需要の動向、転職の際に重要なポイントを押さえながら、一級建築士の

続きを読む

建設業界における施工管理の労働環境にはさまざまな課題が潜んでいます。労働基準法改正による労働時間の上限設定や、国土交通省のICT化推進による改善策がある一方で、ブラックな環境も少なくありませ

続きを読む

異業種から建築設計への転職は大きな挑戦です。この記事では成功への道筋や重要なポイントを解説します。基礎知識、関連スキルの獲得から始まり、柔軟なアプローチや業界内ネットワーキングの重要性まで紹

続きを読む

建築設計のアルバイトは、アトリエや組織設計事務所でさまざまな実務業務に携わります。模型製作やCADを使用しての図面修正、デザイン作業など、業界における重要なタスクに従事し、設計スキルを向上さ

続きを読む

近年、建築設計業界は、テクノロジーの進化と共に、働き方に大きな変革を迎えています。特にコロナ禍をきっかけに、リモートワークの導入が加速し、業界全体の働き方に影響を与えています。この記事では、

続きを読む