転職エージェントのスカウト機能で建築設計業に転職する流れ

公開日:2021/01/15   最終更新日:2024/06/19

建築設計業は個人のスキルや経験などの差が発生しやすい業種であり、転職の際にもそのことが重視されます。中には転職自体が初めてという方も多いのではないでしょうか。おすすめなのが転職エージェントに依頼することです。転職エージェントのスカウト機能を利用することにより、円滑に転職活動ができるでしょう。その流れを解説していきます。

スカウト機能に職歴やスキルを登録する

スカウト機能とは、提携している企業や転職エージェントから、メールで直接オファーを受けられるサービスです。この機能を利用している方なら誰もがオファーを受けられる可能性がありますが、登録している内容が少ないとあまりスカウトが来ないこともあります。

そこで、スカウト機能に詳細な情報を登録しておくことが大切です。なるべく細かく入力しておくと、自分に合ったオファーが来やすくなります。この時は単に登録するだけでなく、専門領域に特化した転職エージェントを選ぶととくに有効でしょう。経験豊富な専門のコンサルタントがサポートしてくれるので、成功率が上がるとされています。

また、転職エージェントが面接や条件交渉をサポートしてくれるため、登録が終わったらまずはオファーが来るのを待ちましょう。スカウト機能はメールなどでスカウトが来ないことには始まらないので、ある程度時間に余裕をもって始めることが大切です。急いで建築設計業へと転職しなければならないときには、スカウト以外の方法を利用することも、選択肢に入れましょう。

転職エージェントからオファーが来たあとは

転職エージェントから建築設計業のオファーが来たあとは、その内容を精査します。オファーが来たからといって、そのまま従う必要はありません。あくまで自分に合っているかを確認することが大切です。その中で自分が気に入ったオファーがあった場合には返信してください。

スカウトは複数来ることが多いので、自分に合ったオファーが来るまでは返信しないようにしましょう。ただし、返信は1つではなく複数行うことができます。後で断ることもできるので、興味があるものにはひとまず関心を示しておくことも有効です。返信を行うと求職者の詳細情報が転職エージェントに開示され、企業側は求職者のことをより詳しく知ることができます。

期限がオーバーしていると返信しても無効となることがあるので、メールはこまめにチェックし、気になったものには反応を示すようにしましょう。スカウト機能を解除しない限りはメールが送られ続けます。そのため、転職エージェントと話を進めている間も、新しいスカウトが届く仕組みになっているのです。

転職エージェントとの個別相談を行う

建築設計業のオファーに対して返信を行うと、転職エージェントと個別の相談をするために日程を決めることになります。個別相談が転職成功の可否を決める重要な要素となっているので、日程決めは慎重に行いましょう。前職をまだやめていないことも考えられるので、転職エージェントは求職者の日程に柔軟に合わせてくれることが多いようです。

日時が決まったらいよいよ個別相談に進んでいきましょう。個別相談では求人の詳細情報の確認だけでなく、選考のアドバイスなどのサービスを受けることができます。建築設計業の転職ならではのポイントもあるので、ここでさまざまな質問をすることが大切です。

とくに初めて転職活動を行う方は、職歴やスキルをどうアピールすればよいのかわからないということも考えられます。そのような相談も転職エージェントが対応してくれ、内定を取るために必要な知識も教えてもらい、面接へと進んでいきましょう。個別相談は1日ではなく、数日にわたって行うこともあります。実際に会って話すことが難しい場合には電話やメールを使うことも少なくありません。

個別相談が終わったら応募から面接へ

転職エージェントとの個別相談が終わった後は実際に企業に応募し、面接へと進んでいきます。この段階まで進むと後戻りはできないので、本当にその企業に転職するのかをよく確認しておくことが大切です。転職エージェントを介しての応募になるので、相手先の企業は快く対応してくれるでしょう。面接の日時を決めたら面接の日を迎えます。

面接ではエージェントのアドバイスを活かすようにしましょう。なぜ建築設計業の転職を行うのかを明白に伝えることが大切です。職歴やスキルをアピールするポイントなどを、事前に決めておく必要があります。それぞれの求人企業ごとにアピールするポイントは異なります。そのツボを確実におさえることが成功への近道でしょう。

企業は転職サイトを通じて求職者の情報を事前に入手しています。そのため、一般的な面接よりも成功の可能性は高いとされているのです。面接を通過できれば、晴れて転職となります。念入りに準備を行って進むようにしましょう。

面接通過のあとのエージェントは

面接に通過するとそのまま就職となります。転職のエージェントとの関係はこれで終わりと考える方も多いかもしれません。しかし、実際はそうではなくサポートは転職後も続きます。企業によっては事前の情報と異なる待遇を用意していることがあります。それを解決することもエージェントの重要な役割です。

転職後の企業で困ったことがあった際には、すぐにエージェントに相談するようにしましょう。企業とのパイプを持っているので、解決してもらうことが期待できます。そのようなケース以外でも、さまざまな悩み事を相談できます。何かあったら連絡し、速やかに解決することが重要といえるでしょう。

就職後のサポート期間は転職サイトごとに異なりますが、一般的には1年程度となっており、その期間を過ぎると相談できなくなります。そのため、サポートの期間を把握しておくことが大切です。就職後も登録を解除しないようにして、万全の状態に準備しておくことが重要といえるでしょう。

スカウト機能は登録を解除するまで続く

エージェントを介して転職に成功した後も、オファーが届き続けることがあります。これはスカウト機能への登録が残っているからです。転職できたあとは、基本的には登録を解除すれば問題ありません。しかし、転職先の企業が想定していた会社でなかった場合、早期に別の企業へと就職しなおすことも考えられます。そのことを踏まえると、スカウト機能への登録をある程度継続することも有効です。

転職から数か月は登録を解除せず、オファーのメールが届くようにしておくことも検討しておき、就職して軌道に乗ったら登録を解除しましょう。もう転職が完了しているにも関わらず、登録をそのままにしておくとメールがいつまでも届いてしまうからです。スカウトは解除しても転職サイトのアカウントを残しておくようにすれば、サポートだけを受け続けることができます。

このような機能についてはサイトごとに細かい違いがあるようです。自分が利用しているサイトの特徴を確認しておき、それぞれのサイトの機能を最大限に利用できるようにしておきましょう。

 

エージェントを利用した建築設計業への転職は1つ1つのステップを重ねることにより、成功させられる可能性が高まります。転職活動中だけでなく、企業への就職後もサポートを受けることができるのが大きなメリットです。オファーがあまり来ない場合には複数の転職サイトを併用することも有効となります。利用上の注意などはよく確認しておきましょう。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

建築設計業業界でも、転職エージェントはキャリアチェンジ希望者にとって強い味方となっています。しかし、未経験の場合、転職エージェントを有効活用できるのか疑問に思う方も多いでしょう。今回の記事で

続きを読む

近年、建設業界における人手不足や高齢化が深刻化しており、生産性向上や安全性の確保が一刻も早い課題となっています。こうした課題を解決するために、AI技術の活用が期待されています。本記事では、建

続きを読む

建築設計業への転職を成功させるためには、自分に合ったキャリアサポート業者を選ぶことが重要です。特化型エージェントと一般エージェント、それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解し、自分の経験や

続きを読む

建設設計業界でも転職エージェントの利用が増えており、その役割やメリットは多岐にわたります。本記事では、建設設計業に特化した視点から、転職エージェントの利用方法やそのメリット・デメリットについ

続きを読む

建築業界での転職はキャリアアップや新たな挑戦の絶好の機会ですが、慎重に進めないと失敗するリスクもあります。たとえば、準備不足や自分の強みを活かせない選択が失敗の原因となります。本記事では、転

続きを読む

設計の世界で成功するためには、単に美的センスがあるだけでは不十分です。問題解決能力やクリエイティブな思考、細部へのこだわりが求められます。本記事では、設計士に向いている人の特徴や、向いていな

続きを読む

設計士の就職・転職先として設計事務所が一般的にあげられますが、実はそれだけではありません。ゼネコン、ハウスメーカー、アトリエ事務所など、多様な分野で設計士のスキルは求められています。設計の専

続きを読む

建築業界のなかで収入が高い職種を知ることは、キャリアパスを考えるうえで非常に重要です。本記事では、建築士や技術士など、とくに高収入が期待できる職種について取り上げ、その職種で求められる資格や

続きを読む

宅建士とは、不動産分野で専門的な知識を有する資格です。本記事では、建築設計業界でも活躍の場が広がりつつある宅建士のスキルに焦点を当て、どのようなメリットがあるのかについて探ります。建築や不動

続きを読む

プラントエンジニアはプラント設計の専門家で、企画から維持管理まで幅広い役割を果たしています。その高度な専門性とスキルはモノづくりに欠かせず、将来性も期待されているのです。この記事では、プラン

続きを読む