CADを学びたい!建築業界に欠かせないCADスキルはどこで学べる?

公開日:2023/06/01   最終更新日:2024/06/19


建設業界で働きたいのなら、CADスキルを身につけておくことがとても重要です。建築業界に欠かせないスキルであり、CADを使えない人は即戦力にならないと思われ、希望する企業には採用されない可能性もあります。そんなCADスキルはどこで学べるのでしょうか。学ぶ方法や独学でも習得できるのか解説していきます。

CADスキルを学ぶ方法は?

CADスキルを学ぶための方法は、複数あります。どのような条件で学びたいのか、それは人によって異なるので、これから紹介する方法の中から自分に合ったものを選んでみてください。

CADについてネットで情報を得る

お金をかけず知識を得ることができる方法といえば、今はネットを利用するのが一般的でしょう。場所や時間を問わず好きな時に調べることができ、CADについて書かれたサイトや記事も数多くあります。

初心者でも理解できるように、CADについて、くわしく書かれたサイトや記事もありますし、基礎操作を紹介したサイトもあるので操作方法も学ぶことができます。

参考書を購入してみる

ネットで調べて無料で学ぶこともできますが、知りたい内容がしっかりとまとまっているのはCADの参考書、あちこち調べる手間や時間も省くことができるでしょう。市販されているものは、もちろん購入する費用がかかりますが、読み進めながらじっくりと学習できます。

CADの無料体験版を利用してみる

CADソフトの購入を検討している人が利用する、無料体験版で使い方を覚えることもできます。実際にCADソフトを操作することになるので、参考書などを読んでから利用するか、操作しながら参考書を活用するのがおすすめです。もちろん自信がある・やる気がある人なら参考書なしで挑戦してみてください。

職場で教えてもらう

これはあらかじめCADスキルを身につけて新しい職場を探すのではなく、新しい職場で働き始めてからスキルを身につけようとする方法になります。実際にCADを使用しているいわば「プロ」から教わり、実践的な業務をこなしながら進めていけるので、効果的なスキルの身につけ方といえるでしょう。

ただ、CAD初心者でも採用してくれる会社でなければ、このように教わりながら働くことはできませんし、教えてくれるオペレーターとの相性が悪ければなかなか覚えられない可能性もあります。教える側の業務の都合もありますし、効果的にスキルが身につく方法とはいえ、必ずしも効率がよいとはいえない学習方法です。

セミナーやスクールで学ぶ

最後に紹介する学習方法は、セミナーやスクールで学ぶことです。CADのプロである経験豊富な講師がわかりやすく教えてくれますし、わからないことがあればその場で質問することができ、解決へと導いてくれます。そのため、もっとも効率がよく効果も期待できる方法といえるでしょう。

CADのセミナーやスクールもさまざまあり、選ぶ際には自分に合うかどうかを見極める必要があります。たとえば、スキルごとにコースがあるかどうかはちゃんとチェックしてください。身の丈に合ったコースでなければ、途中で挫折してしまう可能性もあるためです。また、受講する会場が遠すぎれば通うのは大変ですし、支払方法が面倒なのも困るでしょう。

スキルは独学で習得できるものなのか

セミナーやスクールに通わず、経験者に教えてもらわなくても、CADスキルを習得することはできるのでしょうか。独学ならお金もそれほどかかりませんし、自宅で都合の良い時間に勉強することもできます。結論を言ってしまえば、CADスキルを独学で習得することは可能です。

意外と簡単?CADの操作

CADを使用するために資格は必要なく、講習を受けずとも操作することは可能です。特別な技能というわけではないので、今すぐ誰でも使うことができるのです。想像しているよりCADの操作は難しくないため、独学でも練習を繰り返すことで、どんどん使いこなせるようになるでしょう。

どのくらいの難易度?

独学でスキルを習得できるけれど、難易度が高ければ自分は習得できるのかと不安になるかもしれません。おおよその目安になりますが、実際に仕事でCADを使えるレベルになるためには、3か月程度かかるといわれています。

もちろん個人差はあるのですが、コツコツと3か月は諦めずに続けてみてください。最初は難しいと悩んでしまっても、繰り返し練習することで操作になれていくでしょう。

何を用意すればいい?

独学でCADを習得するために、まず必要なのはパソコンです。ノートパソコンでもOKですが、スペックが不足するとCADソフトが動かなくなることがあるので、「インテル  Core i7 プロセッサー」以上のスペックがおすすめになります。パソコンが用意できたら、CADソフトをダウンロードしましょう。

そしてプリンターも必要、作成したCAD図面を印刷してチェックします。インクジェットプリンターはコストがかかるのでレーザープリンターがおすすめ、最低でもA4サイズ、できればA3サイズをカラー印刷できるものを選んでください。そのほかに、練習で使う図面も用意しましょう。

CAD未経験の人でも建築業界に挑戦できる?

建設業界で働いてみたいけれど、CADスキルがなければ応募できないのでは?と心配になるかもしれません。ですが、未経験者でも挑戦することは可能です。建設業界でCAD未経験者が働ける、未経験でも挑戦できる理由について説明していきましょう。

CADオペレーターは人材不足

建設業界だけでなく、自動車製造業やインテリア業界でもCADオペレーターはひっぱりだこ、多くの企業で人材不足が問題となっています。未経験でもやる気がある人なら、受け入れる企業でソフトの使い方を教えてくれたり、スクールに通う費用を補助してくれるケースもあります。未経験者でも可能という募集をしている企業を選べば、CADオペレーターとして就職可能です。

実は未経験からスタートする人も多い

現在はCADオペレーターという肩書を持っていても、最初からCADオペレーターとして雇われるのではなく、入社時はCAD未経験だったという人も多いです。前職で多少CADに関わることがあり基本的な知識があれば、CADオペレーターとしての経験がなくても転職が可能になります。

自分で勉強してCADオペレーターになれる

特別な資格は必要なく、とにかくCADを扱えるならCADオペレーターとして働くことは可能です。ネットや書籍を利用し独学で学んでCADスキルを身につけることもできますし、スクールやセミナーに通って勉強することもできるので、CADが使えることをアピールして応募してみましょう。

CADオペレーターとして働いた経験がなくても、独学で学んだことは「やる気」があると認められるものです。

まとめ

趣味ではなく仕事としてCADを使うのなら、CADの確かな知識と操作方法を学ぶ必要があります。CADスキルを習得するための方法は複数ありますが、独学でも十分学ぶことはできますし、セミナーやスクールに通えば間違いないでしょう。

また、CAD未経験でもOKの会社もあり、入社してから実践的な業務をこなしスキルを身につけることもできます。建設業界で働きたいのなら、まず自分でできる方法でCADの知識と操作方法を勉強しておくのがおすすめです。CADオペレーターとしての経験はなくても、「使える」ことと「やる気」があることをアピールしてみましょう。

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