転職エージェント利用時のトラブル対処法について詳しく解説!
転職活動の心強い味方である転職エージェント。誰もがトラブルなく安心して利用したいと考えるでしょう。しかし人と人が関わって成り立つサービスであることから、トラブルは少なくありません。転職活動をスムーズに進めるため、また転職エージェントを上手に利用するために、よくあるトラブルと対処法についてしっかり把握しておきましょう。
転職エージェントの利用時に起きがちなトラブル
転職エージェントでよくあるトラブルは転職エージェント側に原因がある場合と、利用者側に原因がある場合の2種類に分けられます。ほとんどの方はトラブルなく転職エージェントを転職活動の有効な手段として利用することができますが、どちらかの不誠実な行動によりトラブルに発展するケースがよくあります。
ここでは、転職エージェントで起きがちなトラブルについて詳しくご紹介します。自分で防ぐことができるトラブルもありますので、十分気をつけるようにしましょう。
面接に関するトラブル
面接においては求職者によるドタキャンや、書類選考通過後の面接の辞退などのトラブルが多いと言われています。ドタキャンは転職エージェントにも企業にも多大な迷惑がかかり、社会人として絶対に避けるべき行為です。
どうしても都合が悪くなった場合は遅くても前日までに、急な体調不良であれば当日であっても、できる限り早く連絡をしましょう。連絡無しに面接に行かないという行為は避けるべきです。
また、基本的には書類選考通過後の面接辞退はできません。気が変わった、他に良い企業が見つかったなど、自分の都合で面接をキャンセルすることがないようにしましょう。これらは求職者が気をつけるべきトラブルです。
応募に関するトラブル
転職エージェントの利用者の中には、他の転職エージェントも登録しているという方も多いことでしょう。そこで気をつけたいのが応募の重複です。職歴やスキルから別の転職エージェントであっても、同じ企業の求人情報を勧められることはよくあることです。
また、企業も複数の転職エージェントで同時に募集を行っているということは少なくありません。そのような理由から、求職者が同じ企業に別の転職エージェントから重複して応募をしてしまうケースがよくあります。
求職者はどこの転職エージェントから、どの企業に応募したかという管理を確実にしなければなりません。このトラブルも、求職者が十分気をつけることで回避できるでしょう。
内定に関するトラブル
企業から内定をもらったら本来は喜んで承諾すべきものですが、特別な理由のない内定辞退はトラブルに発展する可能性が高まります。軽い気持ちで内定を承諾しないようにしましょう。どうしても迷ってしまい決断がすぐにできない場合は、承諾の返事をする前に迷っている気持ちを伝えるべきです。
内定辞退はせっかく内定を出してくれた企業だけでなく、転職エージェント側からも謝罪することになり多くの人を巻き込んでしまいます。自分の身勝手な行動で周りの人に迷惑がかかることを自覚しておきましょう。
また、内定に関するトラブルとしては転職エージェント側が原因で起こるものもあります。例えば、内定をもらった会社の待遇面や給与額が聞いていた話と違うといったケースです。企業と転職コンサルタントとの連携が良くない場合や、企業が多くの人を集めようとして、偽った情報を掲示してくる場合に起きやすいトラブルです。
キャリアアドバイザーからの情報を鵜呑みにするのではなく、自分なりのリサーチも必要です。やけに好条件だなと感じる時は、できるだけ早い段階での確認が必要でしょう。長く転職活動をしていると、いつの間にか企業側の条件が変更されている場合もありますので、注意が必要です。
トラブルを起こしてしまいがちな転職エージェントの特徴
誰もが、できればトラブルのない転職エージェントで安心して転職活動をしたいと考えることでしょう。国内には2万社以上の転職エージェントがあると言われています。その中からトラブルの少ない会社を見つけることは容易ではありません。
しかし、トラブルを起こしがちな転職エージェントに特徴があれば、そのような転職エージェントを避けることでトラブルも回避できるのでは?と気づいた方もいるかもしれません。
ここでは、トラブルを起こしてしまいがちな転職エージェントの特徴について解説します。良くない転職エージェントを見極める際に参考にしてください。
態度が大きい、高圧的
転職エージェントの質はキャリアコンサルタントの質にもつながります。キャリアコンサルタントの態度が大きく、高圧的で話を聞いてくれず、一方的に話を勧めてくるといった場合には、求職者の不満から後にトラブルに発展するケースがあります。
信頼できる転職エージェントでは社員教育を徹底していますので、基本的には求職者が不信に思うような態度をとるキャリアコンサルタントは少ないでしょう。もし、このような担当者がいたら転職エージェントの変更を検討しましょう。
大量の案件への応募を提案してくる
転職エージェントは企業に求職者を紹介し、内定が成立することで企業から報酬を得ています。また、キャリアコンサルタントは、求職者への紹介数や内定獲得数に対して、ノルマが課せられていることも多いとされています。そのような背景から、転職エージェント側から大量の求人情報を与えられ、応募を促してくることがあるようです。
面談によって求職者の適正に合った仕事を紹介してくれるというシステムが、無視されているような場合は注意が必要です。自分に合っていない企業の紹介や、内定をもらいやすいといった安易な理由から、適当な企業を紹介されている可能性もあります。
最終的な判断は本人がすることになりますが、何件も応募を促された場合にはきちんとした説明を求めましょう。それでも強引に勧めてくるようなことがあれば、解約を検討してください。
連絡が遅い
連絡がスムーズであるか否かは、会社の質を判断する上でも重要な点になります。転職コンサルタント側からの連絡の滞りによって、自分の転職活動も滞ってしまう、ペースが乱されるといった場合には、利用を考え直した方が賢明でしょう。
とくに企業との面接の日程など、スムーズにいかないと困る場面が後々生じてきます。連絡が遅いというのは、対応を後回しにされている可能性と、担当がルーズで対応が雑といった理由が挙げられます。
どちらにしても信頼できる、質の高い転職エージェントにおいてそのような対応はありえませんので、良くない転職エージェントだと判断して、きっぱり離れることも大切です。
転職エージェント利用時のトラブル対処法
気をつけていても、実際に利用してみないと転職エージェントの質は判断できない部分が多いでしょう。できるだけトラブルを避け、トラブルが起きてしまった時には対処できるようにしておくことが大切です。
まず第一に、複数の転職エージェントを並行して利用するようにしましょう。一つの転職エージェントで転職活動を行っていると、トラブルがあった際に他に移ろうとすると、また登録や面談から始めなければならず効率が悪くなってしまいます。
同時に他の転職コンサルタントを利用していれば、一つ辞めたとしてもあまり影響はありません。最初の登録は大変ですが、3~4社並行して利用すると良いでしょう。複数登録することで、トラブル対策になるだけでなく、得られる求人情報の量も増えるため、求職者には大きなメリットとなります。
また、お話ししたように利用者の行動が原因でトラブルが起きやすいこともよくわかったでしょう。利用者は転職エージェントに完全に依存することなく、あくまでも自分主体で転職活動を行うことが大切です
。頼り過ぎてしまうと、キャリアコンサルタントへのサービスの要望も強くなり、少し考えの違いがあっただけで不満を持ったり、対応が悪いと感じてトラブルに発展してしまう可能性もあります。さらに、社会人としてのマナーは厳守し、真摯な態度で転職活動に臨みましょう。
とくにドタキャンや面接、内定の辞退は転職に対する意識が低いがないとみなされ、対応が後回しにされることもあります。サービスを受けるからには、利用者も誠実な態度で臨むことが、トラブル回避につながることでしょう。
質の良い転職エージェントを見つけること、そして利用者は誠実な態度で利用することで、転職エージェントで起こるトラブルのリスクを下げることができます。転職エージェントはトラブルに遭わなければ求職者にはとても有益なサービスです。トラブル対策を意識しながら、転職エージェントを上手に活用していきましょう。