建築設計業の転職エージェントは実績で選ぼう
建築設計業の転職エージェントを探そうと考えて検索をしてみるとかなりの数が候補に挙がって困ってしまうことになりがちです。いくつかの候補に絞り込んで登録し、一つか二つにするのが賢明な考え方です。この絞り込みをするときには実績を重視するのが重要になります。
実績こそが信頼性の証と考えよう
転職エージェントに登録するとき実績を重視する必要があるのは信頼性の証になるからです。エージェントを利用するには必ず何か目的があるでしょう。その目的を叶えられるようなサービスを受けられれば満足することができます。
目的は理想的な職場に転職できることというのは確かですが、もう少し具体的にエージェントからどんなサービスを受けられれば良いのかと考えてみると実は具体化するのが比較的簡単です。
では、どのような目的を挙げられるかを少し見てみましょう。自分で求人を探すのは大変だから口頭で希望を伝えるだけで最良の求人を紹介してもらいたいというのが典型例です。また、自分で探しても良い求人を見つけられなかったからプロに探してもらいたいという場合もあります。求人情報の見方からよくわからないので教えて欲しいという人もいるでしょう。
一方、これから建築設計業でキャリア構築をしていきたいけれど次に選ぶべきところはどこなのかわからないから相談したいというケースもあります。キャリアアップをするためにはどんな現場経験が有用なのかを知りたいという人もいるでしょう。
このような求人探しやキャリアに関わる内容だけではありません。もっと稼げるようになりたい、勤務時間の拘束をなくしたい、家族の負担を減らせるような福利厚生を受けられるところにしたいなどといった待遇面の改善を目的としてエージェントを利用することもあります。
さらに、初めての転職で不安が多いから相談したい、履歴書の書き方がわからないからサポートを受けたい、面接でいつも失敗してしまうから対策をして欲しいといった希望を持っている人も少なくありません。このようにいろいろな目的があり、人によってどんな組み合わせでエージェントへの期待を持っているかも違うでしょう。目的が違う人がたくさんいる中で、このエージェントがベストと一概に言うことができないのは容易に理解できるでしょう。
エージェントごとに強みも得手不得手もあるため、目的に合ったサポートを受けられるところを選び出して登録するのが肝心なのです。その期待値を上げられるのが実績の有無で、信頼できるような充実した実績を上げているところであれば総合的に実力があると考えられます。
本当に的を射たサポートを受けられるかどうかはそのエージェントの長所や短所次第ではあるものの、大きな失敗がないということはできるでしょう。その中から候補をいくつかピックアップして登録し、対応の様子を比較検討してみれば自分にとって最良のエージェントを選び出すことができます。このような絞り込みをするときに大きな外れを引かないようにするにはどんな業績を上げてきているかを確認して比較するのが重要なのです。
公開されている実績は実は少ない
実際にどのようにしてエージェントが持っている実績を確認したら良いのかという問題が浮上します。実は公開されている情報はかなり限られてしまっているので評価するのは簡単なことではありません。
具体的な指標として年間の転職志望者数に対する転職の成功者の割合、転職に成功した人の具体的な数、キャリアカウンセリングを受けたけれど自社サービスを使わずに自分で応募して転職に成功した数などが挙げられるでしょう。
また、顧客満足度がどの程度かも指標になるもので、アンケート調査によって満足と答えたのが何パーセントかが明示されていると参考になります。どの企業に転職したのかというのも重要な指標になり、この企業で働きたいというところが含まれていれば希望を実現できる可能性があります。
何年度に何人、どの企業に転職したかについて具体的に示してあれば参考になりますが、現実的には企業側としても公開して欲しくない情報なので公開されていません。事例があったという程度の紹介になっている場合が多いですが、それでも確かに転職した事例があるのなら期待できると考えられるでしょう。
現実的にはこのくらいしか公開されていないことが多く、本当に情報開示をしていないエージェントでは何も具体的な数字がありません。これは企業側から情報を公に開示しないで欲しいと言われていることが多いからなので仕方ないでしょう。
ただ、登録先を決めるうえでは切実な課題なのでどのようにして評価したら良いかを考えなければなりません。どのようにして良し悪しの判断基準を設ければ満足できるエージェントサービスを受けられるようになるのでしょうか。
実績がわからないときにはどう判断すべきか
実績が公開されている情報からは判断できないという場合には二つの解決策があります。あくまでホームページやチラシ、ウェブ広告などで公に情報を開示していないだけで、個別の問い合わせに対してはどんな結果が得られているかを具体的に説明してくれるエージェントは少なくありません。
そのため、一つ目の解決策としては電話ベースで直接エージェントに聞いてみる方法が挙げられます。メールでは証拠が残ってしまうので問題になるリスクがありますが、電話ベースなら録音していない限りは問題になることはありません。
ぜひ登録してサポートを受けて欲しいとエージェント側は考えているので、実績について不安があるからいろいろと聞いたうえで登録するかを考えたいということを伝えれば真摯に対応してくれるでしょう。サービス評価のためにさまざまな形で統計評価をしているエージェントは多いため、このような問い合わせをすると具体的な数字で説明してもらえる場合がほとんどです。
二つ目の解決策として挙げられるのがインターネット上の口コミを参考にする方法です。実際に利用した人の口コミがランキングサイトや比較サイト、ブログやSNSなどによく掲載されています。その情報を見てみると顧客満足度が高いか、希望するような転職先を選ぶことができたか、コンサルティングを丁寧にしてもらうことができたかなどといった情報を得ることができるでしょう。それを参考にして登録先を決めれば成功できる可能性は高まります。
転職エージェントは実績の良し悪しで考えて登録先を決めるのが合理的な方法です。ただ、公開されている情報はきわめて限られてしまっているので、建築設計業でどのくらいの成功事例を持っていて、顧客が満足しているのかを具体的に確認するのは難しいでしょう。
直接エージェントに問い合わせてみたり、口コミ情報を探してみたりすると実績の情報は手に入れられます。それを参考にして評価することにより信頼性の高いエージェントがどこなのかを見極めることができるようになるでしょう。