建築設計業の転職エージェントと面談!日程調整やお礼のメールの文例

公開日:2021/04/15  


建築設計系の仕事を探しているときは、転職エージェントを利用するといいでしょう。建築設計業界に強い担当者からさまざまな求人を紹介してもらえます。転職活動の強力な味方ですが、そこで気をつけたいのが面談や日程調整のやり方です。ここは自分の希望条件やスケジュールを伝える場面ですから、事前に考えておく必要があります。

建築設計業とはどのような仕事内容

建築や設計を行う仕事をまとめて建築設計業と呼ぶことがあります。仕事内容は以下の3つが主です。

まずは意匠設計となります。意匠とは外観に関する業務です。外観の形や色、模様や配置などについてデザインを行います。構造や設備の設計を踏まえてトータルデザインを行い、間取りや装飾をしていく仕事です。

次に建物の土台や骨組みなど構造に関わる業務があります。その名も構造設計といい、この仕事により耐震性や積雪対策など建築物の安全性が保たれます。意匠を決める上で構造のデザインは非常に関わってくるので重視される項目です。

最後に建物内の空調や上下水道といった設備に関わる業務を設備設計といいます。建物には運用するときにランニングコストがかかりますが、これは設備設計が密接に関係します。室内の環境を整えるためにもこの仕事は重要です。

建築系の仕事は一級建築士のように資格が必要なものもありますが、ここでは必ずしも資格が必要なわけではありません。ただし仕事内容や企業、事務所によっては条件の指定があったり推奨されたりします。持っておくとよい資格は一級や二級建築士、木造建築士などです。

建築設計業はどのような求人があるのか

建築設計にはどのような求人があるでしょうか。一部にはなりますが、いくつかピックアップして仕事内容に関しても紹介します。

まずはインテリアデザイナーです。インテリアデザイナーとは飲食店やオフィスなどの空間デザインを行う仕事です。資格はとくに必要ありませんが、フォトショップやイラストレーターのスキルがあると喜ばれます。

高層マンションの意匠設計を行う仕事も多いです。設計や管理を行うのが主で、建築系の大学を出て働く人が多いでしょう。実務経験者を優先的に採用する傾向が強いです。

構造設計の仕事だと、免震や制震の評定建築物の構造を設計または製図する仕事があります。CADやRevitといった業務経験、構造解析や設計図の作図経験があると喜ばれます。

設備設計に関する仕事は電気や衛生、そして空調の施工管理業務が多いです。国家資格を求める求人や実務経験が5年以上と資格や業務経験を重視される仕事です。

ここまで紹介したのは実際に応募されているもののごく一部ですが、やはり経験者や即戦力が求められる傾向にあります。

転職エージェントとの面談内容と心構え

転職エージェントを初めて利用する人にとって、何を話すべきか、どこまで本音をいってもよいのかわからない人も多いでしょう。担当者と話す内容は多岐にわたりますが、一般的に以下の流れで行われます。

まずはお互いの自己紹介です。あなた自身のことを話すのは大切ですが、担当のアドバイザーがどんな強みや実績があるのか確認します。

次に、これまでの経歴や仕事内容です。転職希望者は面談の前に職務経歴書を提出しますが、その内容をもとに経歴や仕事内容を聞かれます。担当者とアピールポイントを探すために行われる面談なので、より具体的に話してください。

そして転職理由と今後のキャリアビジョンを聞かれるでしょう。転職を考えるきっかけになったエピソード、転職先に求める仕事内容や勤務スタイルなど希望条件を整理していきます。希望条件をもとに求人が紹介されるので、ストレートに自身の希望を伝えてください。

そうすると担当者から求人情報が提供されます。ちなみに求人情報はただ受け取るのではなく、なぜこの求人が提案されたのか聞くことで納得感を持って応募できます。

転職エージェントとの日程調整のやり方

転職活動を行っているときに注意したいのが日程調整です。仕事を続けながら仕事探しする場合は時間がなかなか取れないので、多くの選択肢を吟味することが難しくなります。現在の職場を辞めてから探す場合にも、長い時間はなかなか取れないでしょう。そのためできるだけ早い時間に次の仕事先を見つけたいものですが、自分一人で探すのは難しいです。

その場合は転職エージェントの力を借りましょう。転職エージェントを利用すれば、いくつかの求人を提供されるので日程調整が簡単になります。ただ、転職活動は同時並行で進めるとスケジュール調整をしなければならないので大変です。

そこで転職エージェントを利用するときは、面談のときにいつまでに採用を決めたいのか、どれくらい時間が取れるのかしっかりと伝えてください。企業は内定を通知されてから保留期間を設けていますが、それを内定承諾期間といいます。その時間内であれば他の企業を受けることができるでしょう。担当者と連絡を密に取ることでスケジュール管理はやりやすくなり、無理なく活動を続けられます。

お礼メールの文例を参考にしてみよう

無事に採用が決まったら企業にお礼メールを送ると思いますが、転職エージェントにも感謝のメールを送ると喜ばれます。ただし、お礼メールは文面によっては失礼 なものになりかねません。ここでメールの文例を紹介するので、参考にしてみてください。

まずは件名に「内定のお礼」と用件を記入します。そして転職エージェントの会社名を記入してください。頭には株式会社を付けて、最後に様を付けることも忘れずに。文頭は「お世話になっております」から始めるのが無難でしょう。次に自己紹介を記入しお礼の言葉を述べます。

ここからの文例は以下の通りです。

「お世話になっております、(本名)と申します。この度は(担当者)様にお礼を伝えたくメールさせていただきました。3ヶ月の間、転職活動をサポートしていただきありがとうございました。○○様の助言により希望のお仕事に転職できました。これからは新たな仕事に臨みますが、今から仕事が楽しみです。また今後のキャリアについて相談をお願いすることがあるかもしれません。そのときはよろしくお願い致します。」

このような文章が無難といえるので、ぜひ参考にしてください。

これからの建築設計業はどうなる?

最後にこれからの建築設計業界の展望について述べておきます。建築設計業界はこれまで好況を続けていました。東日本大震災による復興事業や東京オリンピックによる需要が主な原因です。しかしオリンピック関連の建設は一段落し、コロナウイルスの影響により今後テレワークが進展するといわれています。

多くの人が高層ビルで働くスタイルが見直される可能性があるため、建設業界に関しても働き方に変化があるでしょう。ただし、2020年から数年間は堅調だと予想されています。理由はインフラの老朽化により、維持管理の仕事の需要が増えるからです。

現在の上下水道を始めとするインフラは高度経済成長期に作られたものが主で、老朽化が進んでいます。維持管理や修繕の対策には、公共事業費だけで約7,000億円が投じられている現状です。また近年は災害が多発しており、地震や台風、洪水といった防災対策も必要といわれています。

これは建設業界が主として活躍する分野であり、防災減災対策は需要が高いでしょう。この他にも大阪万博の開催やリニア新幹線など大きな事業が控えています。

 

転職エージェントを利用するときは専門家の力を借りられることはメリットですが、人任せにしてしまうと希望条件をうまく伝えられなかったり、転職先が見つかってもまた職探しをしたりすることにもなりかねません。転職エージェントを使うときは、自身も主体的に動いて二人三脚で行うようなイメージで取り組むとよいでしょう。そして成功したらお礼メールをすると人間関係が継続してなにかまた助けられることもあるかもしれません。

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