建築設計業の求人探しは転職エージェントとハローワークでどう違う?

公開日:2021/03/01  


憧れの建設設計業でのお仕事を探すにはどうすればよいでしょうか。いろいろな方法がありますが、そのうちの一つは転職エージェントを利用することです。ハローワークでも、建設設計業の求人探しができます。この二つにはそれぞれのメリットとデメリットがあります。両者にはどんな違いがあるのでしょうか。

転職先を探すときはどこで探すか

転職はうまくいけばいいですが、そうでないとストレスになります。自己都合で転職する時はそれなりの理由があるはずですが、どのように探すかは前もって考えておく必要があります。ほとんどの人が転職サイトを利用しますが、それでいいのでしょうか。

転職サイト以外にハローワークを利用する人もいます。失業保険の申請に行ったときに利用する場合もあります。しかし、今ハローワークは混んでおり、条件のいい仕事はすぐになくなってしまうのです。また、コロナ禍で人と接するのもストレスになります。転職サイトもいいですが、自分の希望する職種や会社を探すのは一苦労です。履歴書を作成して送信して、面接まで到達するまでも簡単ではありません。

実はそれ以外にも転職を行う方法があるのです。それが転職エージェントを利用することです。ハローワークや転職サイトと違って、担当の人が代行して企業との交渉や面接の段取りなどいろいろ支援してくれます。そのため、最初に自分の希望をしっかり伝えておけば、仕事をしながら転職活動を行えるのです。

建設業は忙しいので働きながら探すのが大変

建設業は人の流動が少ないといわれますが、その理由は忙しさにあるのかもしれません。そのため、働きながら転職先を探すのは至難の業です。自信がある人は退職した後から探し始めるかもしれませんが、それにはリスクが伴います。

自己都合で退社した場合、失業保険は三ケ月後からの支給になるからです。独身で家族を養う責任がないのであれば、大きな問題はないかもしれませんが、そうでないならのんびりしているわけにはいきません。ハローワークに毎日通うのは大変です。多くの求職者を見ると失業の大変さが身に染みてきます。建築設計業では地方への出張もよくあります。

そうなるとなおさら時間がありませんから探すのが大変になります。それでも、キャリアアップしたいとか、条件のいい職場に転職したいという希望があるならば転職エージェントを利用するのが無難な方法だといえるでしょう。今のご時世に退職してから職を探すのはリスクが高すぎます。堅実なのは働きながら転職活動をすることなのです。それであれば、不必要なストレスを抱え込まずに済みます。

転職エージェントとハローワークの求人の違い

建築設計業は専門職になりますが、ハローワークにも求人があることでしょう。転職エージェントは転職に特化しており、独自のパイプを持っていることが多いです。そのため、転職サイトやハローワークにはないレアな求人を持っている場合もあるのです。

人材を探している会社も1人二2人だけのために転職サイトに求人を出したり、ハローワークに募集を出すことはありません。しかし、もし知り合いの転職エージェントにこんな人材がいたら紹介してと伝えていたらどうでしょうか。

転職は突然現れた求職者とのマッチングされた時に成功となるのです。転職エージェントが抱えている求人数は限られていますが、非公開の求人を抱えているというのは覚えておきたい点です。

また、ハローワークは事務的に仕事を紹介するだけですが、転職エージェントは丁寧なヒアリングをして、細かなアドバイスをしてくれるので可能性を広げることもできます。履歴書や職務経歴書の書き方やコツも教えてくれるので安心して転職活動ができるのです。

転職エージェントを利用する場合は費用がかかるのか

建築設計業の転職を考えた場合に、転職エージェントの利用が一つの選択肢になりましたが、料金はどうなるのでしょうか。担当者が付いて転職の支援をしてくれるというので費用が心配になるかもしれません。転職エージェントには無料と有料の両方があります。同じ会社でもサービスの差で無料にしている所と有料にしている所があります。

それで、建設設計業に強いエージェントを探しながら、まずは無料の転職エージェントで相談できるのです。もし、無料で満足できなかったらそれから有料サービスを利用してもいいでしょう。もちろん、無料サービスだからといって問題があるわけではありません。

求職者が転職に成功した場合に、求人企業が転職エージェントに報酬を支払うからです。報酬金額は転職者の年収の30%といわれています。ですから、無料の転職エージェントも一生懸命サポートしてくれるので心配をする必要はありません。まずは、無料相談からスタートしてから、エージェントの様子を見ながら転職先を探すことができるといえます。

エージェントの助けを借りながら転職するまでの流れ

まずはエージェントのサイトで個人情報を入力していきますが、転職の時期や働きたい地域、職種や年収など入力し送信します。エージェントはその入力された情報をもとに転職希望者にあった仕事を探します。早ければ2.3日、長くても一週間くらいで仕事の紹介の連絡が来るのです。

その後、建設関係に詳しい担当者と最初の面談をすることになります。ヒアリングをしっかり行ってもらうことで、客観的に求人を見ることができるようになります。自分ではいいと思っても実はそうではないことがあるのです。

エージェントのいい点は、今後のキャリアの設計もサポートできます。それから、厳選した求人を紹介してくれるので、その求人情報をもとに面接の対策をしていきます。転職アドバイザーが推薦から給与交渉まで一通りのことを代行してくれるので安心です。

退社に必要な手続きもアドバイスも含めてすべてをサポートしますので、スムーズに新しい会社に移行できます。最初の入力以外はさほど労力は掛からず、安心して転職できるのです。

転職の目的を考える

人生百年時代といわれ、70歳まで働くのが当たり前になりつつあります。終身雇用もほぼ終わり、一つの会社で一生働き続けることは皆無になりました。そのような中で長い人生で2度3度の転職は当然のことになっています。転職というとマイナスのイメージを持つ人がいますが、今はキャリアアップに必要なことになっているのです。

もちろん、キャリアアップだけが転職の目的ではありません。家族のためにもっと時間を取りたいという人もいますし、プライベートの時間を大切にしたいという人も増えています。残業が多い職場から、残業が少ないホワイトの企業に転職したい人もいることでしょう。

転職の目的がはっきりしているならその方がいいのはいうまでもありません。そして、その理由は人それぞれあっていいわけです。人は働かなければ生きていくことはできません。ですから、自分に合った仕事を見つけることができたなら、それは幸せなことだといえます。転職エージェントは、そんなお手伝いをしてくれる人たちだと思えばいいのです。

 

建築設計業で転職するのは簡単ではありませんが、エージェントの力を借りるならスムーズに行うことができます。建築設計業は専門職であり、求人サイトやハローワークに出てこない非公開求人もあります。そのため、エージェントを活用して自分に合った仕事を見つけることで、自分の目的を達成できるのです。

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