建築設計の転職エージェントの連絡が遅いときの対処法

公開日:2019/10/15  

建築設計に特化した転職エージェントで積極的に転職活動をしようと思っていたのにエージェントからの連絡が遅いというケースに困ることがあります。

メールや電話がない原因はいい加減な転職エージェントだったという残念な理由もありますが、それだけではないこともあります。では、連絡がこない時の理由は何なのでしょうか。

メールや電話が遅い理由は求職者にある?

転職エージェントも人間ですので求職者の言動次第では、対応が遅くなる可能性があります。また、転職エージェントの仕事は転職支援ですが、ボランティアではありません。エージェントの成果になるのは求職者の転職が成功したときです。

紹介した人が採用されてはじめて手数料という利益が生まれるため、採用されない人に時間をかけても成果は出ないのです。つまり、企業に採用される可能性が低そうな人への対応は後回しになる可能性があります。見込みがありそうな人に時間をかけるのは当然で、そのように思われてしまうのは求職者側に問題がある場合があります。

エージェントの仕事は求職者の対応だけではなく、求人をしている企業担当者とのやり取りもあり多忙な人が多いです。その他にも業務はありますし担当する利用者は何人もいるため、一人の利用者に使うことができる時間は限られてしまいます。

その限られた時間でエージェントが時間を割く優先度があがるのは成果の出せそうな人となります。では、利用者側に問題があるのはどのようなケースなのでしょうか。

求職者の対応に問題があるケース

せっかく転職エージェントが求人を紹介しても、電話に出なかったり返信が遅いと後回しにされてしまう可能性があります。エージェントは一つの求人案件を複数の利用者に紹介しているため、連絡のない利用者を待ってはくれません。

その間に他の人が採用されて、求人案件自体がクローズされることも当然あります。紹介できる案件がない人に時間を割いても成果にはならないため、やる気がないと判断され遅くなる可能性があるのです。

これと同じような理由で、履歴書やエントリーシートの提出が遅い人も優先度が下がってしまいます。企業が利用する転職エージェントは、一つではないことも珍しくはありません。応募書類の提出が遅い人を待っている間に、他のエージェントから採用者が出てしまう可能性もあります。

そうなると転職エージェントの利益は全く出ないことになるため、やる気がないと判断した人への連絡が遅くなるのは当然のことと言えるでしょう。また、登録時の面談に遅刻やドタキャンなども問題です。登録の面談だからといって、気軽に考えてはいけません。

事情があるにせよ、約束を守れなかった人が企業との面接で同じことをしないという保証はありません。エージェントは企業との信頼関係が重要ですので、その信頼を失うような人を紹介すること自体考えてしまうこともあるのです。

高望みが影響していることもある

求職者が転職エージェントを利用するときは、当然自分の希望を伝えることになります。この希望が自分の経歴や実績に合ったものであれば、問題はありません。

しかし、自分の経歴や実績以上の条件を提示する人もいます。エージェントの判断で実際の実績に見合った案件を紹介したとしても、条件を下げて求職者が応募することがないと思われてしまえば紹介できる企業はないということになります。このようなケースの場合、紹介できる案件が見つかり次第連絡すると伝えられることがあります。

もし、紹介できる案件がないと言われた場合は自分自信の経歴に見合った条件を考え直してみるのも良いでしょう。ただし、連絡が遅いのは実力不足(高望み)だけとは限りません。役職やキャリアによっては、案件に対して求職者のスキルが高すぎるという可能性もあります。

この場合も紹介できる求人がないということになりますが、どちらにしても利用者の条件に合う求人がないと紹介しようがありません。そのため、求職者は登録してもメールや電話がないという状況になってしまのです。

転職エージェント側の問題がある場合

利用者側に問題があるケースをご紹介しましたが、転職エージェント側に問題があるケースもあります。エージェントは求職者との面談や案件の紹介以外にも、多くの業務があります。企業との打ち合わせがあれば外出することもありますし、他の求職者の面接に同行するなど多忙です。

エージェントも人間ですので、このような多忙の中では求職者への連絡をし損ねてしまうことがあります。このように求職者側の問題によって放置してしまったのではなく、転職エージェントのミスで連絡が遅いケースもあります。

求職者側に問題があるケースもありますが、このようなミスである可能性もあるため、連絡が遅いと諦めてしまうのはもったいないです。紹介してもらえる案件がないから紹介が遅いのだと諦めてしまう前に、まずは対処してみることをおすすめします。

対処してみると同時に、転職エージェントは一つだけではないので他社を利用することも考えてみても良いでしょう。また、求職者に問題があるケースでもこちらからアプローチすることで得られるメリットもあります。

まずは自分から電話をかけてみる

エージェントからのメールや電話が遅い場合、まずは自分から電話をしてみましょう。一般的に企業の書類選考以外の段階であれば、1~3営業日以内にメールや電話がない場合は遅いと考えて良いでしょう。

企業の書類選考の場合、他の候補者との兼ね合いで企業側が結果を出していない可能性もあります。1週間程度連絡がない場合は、状況の確認をしても良いでしょう。

ただし、不採用の場合は通知をしないというエージェントも中にはいるため事前に確認しておくことをおすすめします。転職エージェントから連絡がくる段階としては登録、面談、案件の紹介、書類選考、企業との面接があげられます。登録後メールや電話がない場合は求職者の経歴に見合う案件がない可能性が高いですが、それでも電話するメリットはあります。

そして、電話をするときは担当のエージェントではなく会社にかけるようにしましょう。もし、エージェントのミスでメールや電話がないのであれば会社宛に電話をすることで、会社ではクレームとして扱われるためエージェントはきちんと対応しなければならなくなるからです。

メールではなく電話をするメリット

エージェントからのメールや電話がない場合、メールで問い合わせをすれば良いと考えることもあるでしょう。しかし、エージェントは多忙であるためメールでは他の利用者からの連絡に埋もれてしまう可能性もあります。

また、紹介してもらえる案件がない場合は文章では理由を知ることが難しいです。電話であれば担当者の温度感もわかりますしコミュニケーションがとりやすいため、連絡が遅い理由を探りやすくなります。

求職者のスキルが高すぎて条件に見合う求人がない場合は、案件が入るまで待つか他の転職エージェントの利用を検討するなど対処を考えることができます。そして、求職者が高望みしていて案件がないのであれば条件を変えて転職活動をすることもできるでしょう。

メールの場合はこのような理由は伝えにくく、案件がないとだけしか教えてもらえないこともあります。原因がわからなければ、転職活動は難航してしまうものです。電話やメールが遅くなっている理由を知ることは、転職活動の成功にも繋がると考え電話をしてみることをおすすめします。

 

建築設計の転職エージェント利用時に、メールや電話が遅い時の対処方法についてご紹介しました。建築設計に特化したエージェントであれば案件は多くありますが、連絡が遅い理由は様々です。建築設計の求人を探す際に建築設計のエージェントはおすすめですので、もし連絡が遅いのであれば自分から電話をしてみましょう。

 

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