建築設計業の転職エージェントにどこまで相談していいの?

公開日:2021/04/01  


建築設計業にはいろいろな建築物を含むので、仕事の内容も多岐に渡り人手不足が慢性化している職場も多くなっています。転職の動機にも多彩ですがよい待遇を求める場合もあれば、職場との相性などが動機になっていることもあります。必ずしも前向きな理由ばかりではない転職活動で、成功のサポートをしてくれる存在が転職エージェントです。

転職エージェントを利用したときの流れ

転職エージェントとは転職時に直面する課題の相談にのってくれたり、休職先とのマッチングや面接などのサポートを提供する事業に携る人のことです。現在ではインターネットで転職や建築設計業などのキーワードで検索すれば、いろいろなサイトがヒットするので自分に合いそうなところがあればとりあえず登録してみましょう。

転職時期や就職希望地などを入力するだけなので手間もかかることなく、ウェブから登録を完了できます。申し込み内容を参照したエージェントが、保有している求人先から希望にマッチングするところをさがすという流れで概ね数日程度経過するとエージェントからサービス内容や面接日程などの連絡がメールや電話で届きます。エージェントとの面談は対面が基本ですが電話で対応することも可能です。

しかし希望する求人や職種などの情報を保有していない場合は面談を断られることもあります。その場合は転職活動を諦めてしまうのではなく、他のエージェントを探すことが大切です。たまたまマッチングできる求人先を保有していないこともあるからです。

エージェントとの面談内容について

建築設計業で転職希望の人にとって、転職エージェントとの面談では何が聞かれるのか不安を持っているかもしれません。基本的にはこれまでの職務履歴などを確認しながら、どのような求人先なら採用が見込めるか候補を絞り込み、絶対に譲れない条件などを付き合わせるという流れになっています。

エージェントは建設設計業界に精通しているので、今までの経験や転職時の希望条件などをたたき台に、キャリアプランの提案を受けることができます。エージェントは転職希望者の強みや弱みを客観的に判断してくれるので、自覚していなかった強みや適正の高い就職先にマッチングする可能性も確認することが叶います。

転職活動のスケジュールも計画することで、希望の転職時期を逆算することで、応募から内定・内定から今の職場の退職などの流れも青写真が明らかになり、より転職を現実的なものにしていきます。遠方に居住しているなどの理由から電話で面談に変えることも可能ですが、エージェントに直接向き合って面談するほうが、より信頼関係を構築することになりメリットも大きいはずです。

転職エージェントにはどこまで相談するべきか

転職を検討する理由にはいろいろなものがあり、転職エージェントといえども正直に口にするのが抵抗感がある方も少なくないのではないでしょうか。キャリアアップやスキルアップなど前向きな理由であればまだしも、待遇面での不満や人間関係が原因などとなると建築設計業の転職を真剣に考えていても口にするのは難しいかもしれません。

そうなると転職エージェントにどこまで相談するべきなのか、悩んでしまうことになります。しかしそのような事情があっても、エージェントには包み隠すことなく率直に相談することが重要といえます。職務経歴書や面接ではキャリアやスキルなどのアピールポイントが必要ですが、とくにスキルや資格などのアピールがないときでも、すべてを話ししておくことで企業に対するアピール方法を具体的に教えてもらうことができます。

転職を繰り返したいたりするなど転職ではマイナス評価につながりそうな事実は、メモ書きにしてまとめておくなどして転職エージェントに情報開示しておくことで適切な対処策の提案を受けることも可能になります。

正直に相談することが大事

いざ建築設計業界で転職を決心しても、希望する条件などがまだ明確になっていないときでも、その旨は転職エージェントに伝えておくべきです。エージェントは就職先の面接担当者ではなく、よき理解者として認識することが大切です。

エージェントとの面談は休職先の面接官との面談とは異なり、よく見せようと取り繕うべき相手ではありません。これまでの経歴や職歴・点職歴などに向き合い今後のキャリアプランを明確にするための面談です。不安なことや悩んでいることなども胸襟を開いて明らかにしておくことで、転職活動も効率的で目標を見定めて対策をとることも可能になります。もっともエージェントにも得手不得手があり、初めのうちはどの点に着目して選ぶべきか悩むかもしれません。

たしかに建築設計業専門のエージェントというのは重要ですが、専門のエージェントといえどもキャリアには違いがあるので、転職実績が豊富なエージェントを選ぶのがベターということになります。面談の流れをある程度把握しておき、包み隠さず話をすることを念頭に置くことで、よいアドバイスを受けることができます。

本音で話をすることが転職成功のカギ

転職エージェントに向き合うとき、本音で希望条件やこれまでの経歴なども含めて正直に話をすることを心掛けるのは大切です。単純に現在の職場への不満が転職理由であったとして、悪い印象を持たれることを恐れるあまり、面談では肝心な部分を隠したことで後日発覚してエージェントも戸惑うことがあります。

エージェントは求職者の転職活動のパートナーでありアドバイザーでもあります。信頼関係を機軸に、本音で語ることなしには適切な提案やサポートを提供することはできません。仮に職場への不満が転職の動機になっていたとしても、エージェントは求人先にその事実までも伝えるわけではないわけです。

退職になったことのきっかけを分析し、求職者とともに転職で実現したいことを明確にしてから、応募先企業に伝える「志望動機」をともに考えていきます。最適なキャリアアップのためにも、転職エージェントとの面談では、本音を元に率直に話をする姿勢で向き合うことを忘れないでください。口にしづらいことにこそ転職の成功のヒントが隠れているかもしれません。

どこまで相談するべきか、個別項目について

それでは転職エージェントにはどのような項目を話していくことになるのでしょうか。具体的項目をいくつかピックアップしてご紹介します。まず経験や経歴ですが、応募先企業の印象をよくするために事実とは異なる経歴や経験を職務経歴書に記載する人もいます。

しかし面接時の質問などを通じて、次第にちぐはぐな部分が明らかになり不採用になる事も珍しくありません。経験や経歴は正確に伝えればエージェントもアピールポイントを探しやすくなります。退職理由については、休職先にネガティブに取られることを恐れて「裁量の大きな組織ではたらきたい」などのような当たり障りのない理由を上げることがあります。

当たり障りのない理由ではエージェントも求職者の属性を正しく評価するのが困難です。サポートしてもらいたいことは遠慮しないで率直に伝えましょう。職務経歴書のかき方がわからない・面接を突破するための会話術を教えて欲しいなど、転職を手がけて成功させてきた専門家ならではのアドバイスも、希望を伝えて初めて叶います。

 

建築設計業で転職を検討しているなら、専門の転職エージェントのサポートを受けるのがおすすめです。基本的に相対して面談することになりますが、どこまで相談するべきか不安や疑問を持ってしまいがちです。エージェントは今後の転職活動のパートナーでありアドバイザーでもあるべき存在なので、職務経歴や転職希望なども率直に本音で語ることが転職活動成功のためにも重要です。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

積算業務は建築業界特有の仕事なので、業界に精通していない人のなかには初めて知ったという人もいるでしょう。物件の建設費は、数千万円以上かかるのが一般的です。その大きな金額を扱う仕事なので、責任

続きを読む

転職活動する上で、企業の情報収集を行うことになりますが、求人情報だけで企業の良し悪しを判断するのは、危険です。また、知名度や規模の大きさだけでは、会社の将来性を測れません。今回は、転職先の将

続きを読む

さまざまな業界で使われている、CADを専門とするCADオペレーターへの転職を検討している人も多いのではないでしょうか。CADオペレーターは転職しやすいと聞くけれど、果たして本当なのか気になる

続きを読む

転職と言えば、年収が上がるイメージがありますが、実際のところどうなのでしょうか?年収が下がることもあるのでしょうか?本記事では、そんなお悩みを抱えている方のために転職で年収が下がることがある

続きを読む

構造設計者として転職したいと考えている人に、今回の記事はおすすめです。転職を成功させるためには、実務経験を上手にアピールして、ほかの応募者と差別化を図ることが必要です。この際、応募する企業の

続きを読む

建築設計業界で人気を集めている仕事のひとつに施工管理技士があります。現場の管理を適切に行うことが求められていますが、現場だけではなくデスクワークが主体となる仕事でもあります。施工管理書の作成

続きを読む

これから建設業界で勤務したいと考えている人に、今回の記事はおすすめです。現在、業界では人手不足が深刻化しています。作業員の高齢化や離職率の高さが問題となっていますが、それらを解決するために企

続きを読む

建築設計業が行える転職先を転職エージェントで探していませんか?建築設計業とはいっても、未経験で転職できるのでしょうか。また、転職する際には年齢も関係あるのでしょうか。本記事では建築業界につい

続きを読む

危険物取扱者の資格を保有している人や、これから資格を取得しようと考えている人に、今回の記事はおすすめです。資格を取得していると転職に有利になるでしょう。建築設計業界では、危険物物件の建築や補

続きを読む

これから建設設計業界で働きたいと考えている人に、今回の記事はおすすめです。例外として、経理や事務に従事している人や、派遣社員で製図のみの仕事をしている人であれば運転免許は必須ではありません。

続きを読む