転職エージェントと転職サイトの違いは?エージェントとの面談内容を知ろう!
建設業界に転職したいと思ったとき、転職サイトや転職エージェントを利用するケースが近年では当たり前となりました。しかし、転職サイトと転職エージェントはどのような違いがあるのでしょうか。
転職は、自分一人で行おうとすると挫折することにもなりかねませんし、いくら活況とはいってもコロナウイルスのために、転職活動も建設業界ではしにくくなっています。一方で転職エージェントなどを利用すれば、簡単に未経験であっても転職することが可能です。
ここでは、転職サイトと転職エージェントの違いについてや、エージェントとの面談内容について紹介していきます。
建築設計の転職エージェントと転職サイトの違いは?
まずは、建築設計の転職エージェントと転職サイトの違いについて紹介します。
探し方やサポート体制の違いについて
建築設計と一口に言っても活躍の場は豊富にあり、複雑になっているので、転職をサポートしてもらう際には、より専門的な知識があるかをチェックしなければなりません。転職サイトは気軽に登録することができ、求人を自由にチェックして自ら応募するというスタイルが基本です。
その一方で転職エージェントは、転職を考える人と人手を求め採用を考える企業の間に立ち、転職を成功させるための支援するサービスであり、マッチングに成功させやすくなるというメリットがあります。建築設計を専門としているエージェントとなれば、経験豊富なキャリアアドバイザーが担当として付いてくれるので、頼りになり一人で行うよりも転職活動がスムーズに進行します。
事前に面談があり、どのような働き先を希望しているのかという条件を伝えたり、まだはっきりとした考えが定まっていないという時にも、相談に乗ってもらえたりアドバイスや提案をしてもらうことができます。エージェントが保有している求人情報の中から経験や希望に合う企業を紹介して、仕事探しや選びはもちろん、入社までしっかりとバックアップしてもらえます。
自分ではわからない強みを発見してもらえたり、合わないと感じて避けてしまっていた働き先でも実は適しているなども、見抜いてもらうことができ、その結果今まで以上に良い働き方ができたりとメリットが多々あります。もちろん面接対策や履歴書、職務経歴書の作成に関してもサポートしてもらえるので、基本から見直すことができ自信を持って面接に臨むことができたり、書類選考で落ちるというリスクも大幅に軽減させられます。
キャリアの棚卸をしてもらうことができるというのも、エージェントの利点でありスケジュールをきちんと立てて転職活動を開始することができるので、よりスムーズで効率的に動くことができ、モチベーションも保つことができます。エージェントもサイトも、どちらも登録や利用する上で求職者側が金銭面の負担をしなければならないということはなく、基本無料サービスとなっています。
無料ならばどちらを使っても同じと感じがちですが、サポート体制を始めとした特徴には大きな違いがあることは、理解しておくようにしましょう。
求人数や非公開求人の違いについて
転職サイトと転職エージェントとの大きな違いとしてかならず注目しておくべき点が、求人数の違いです。どちらも違いがないというケースもまれにありますが、注意しておかなくてはならないのが求人の質ではないでしょうか。
サイトの場合には、誰もが見ることができる公開されている求人が大半です。しかしエージェントは一般的には公開されていない、非公開求人を豊富に扱っているケースが多くなっています。
非公開の求人の方が条件の良いものが多いだけではなく、一般に公開されていないので競争率も低いという掘り出し物の求人も珍しくはありません。求職者と企業との間に立ち、転職活動をサポートする役割がエージェントであり、保有している求人の多くは一般に公開していない非公開求人となれば、エージェントに紹介してもらわないと応募することもできないということになります。
掲載期間中であれば誰でも応募することが可能な、サイトに掲載されているものよりも、条件が良いのは当然のことと言えるのではないでしょうか。中にはサイトの方が求人数が多いという場合もありますが、エージェントは求職者と企業側の双方を満足させなくてはならず、ミスマッチを避けることも重要視しています。
そうなれば、吟味して条件が良い求人のみ掲載するという傾向になります。求人数のみで判断するのではなく、質にも注目しておくことがポイントです。
自らで活動するかの違いについて
転職サイトでは、求人を探して選ぶところから、履歴書や職務経歴書といった応募書類の作成、そして面接の日程の調整といったことを全て自分で行うことになり、マイペースに転職活動を進めることができます。転職を焦っていないという人や、働きたい先の条件や将来プランが明確に決まっていて、採用される自信もあるという人に適していると言えます。
その一方で転職エージェントは、求人情報を探したり選ぶ段階から、情報の提供をしてもらいサポートをしてもらうことになります。履歴書や職務経歴書の添削や、面接の対策といったアドバイス、日程調整はもちろん、給与や休日数といった企業側との条件交渉も代わりに行ってもらうことができます。
どのような働き先が適しているのかが自分でもわからなくなっていたり、自分の強みや得意なこと、建築設計の中でも合っている働き先がどこか悩んでいる人にも適しており、相談することで将来プランも見えてくるのではないでしょうか。面接や書類に対して不安があったり、サポートやアドバイスがないとモチベーションがキープできない人、いつまでに転職したいと決めているなど期間に追われている時にはエージェントを利用するべきです。
利用しやすいのはサイトとなりますが、エージェントでは専任のキャリアパートナーが適性を考えた上で、未経験の求人でも紹介すべきかを判断して教えてもらうことができるので、採用が難しい求人は最初から紹介されなかったり、厳しいという理由も教えてもらえるので、採用されない求人に応募して不採用になるという、無駄な時間を費やしてしまうこともなくなります。採用になった場合でも、ミスマッチとなってしまうと再び転職をすることになり、転職に寛大な建築設計業界とはいっても、繰り返すとマイナスな印象が強くなってしまいます。
ミスマッチを防ぎたいという時にも、エージェントを利用しておくべきです。
建築設計業の転職エージェントとの面談内容とは
建築設計業の転職エージェントを利用するときには、どのような面談が行われていくのでしょうか。ここでは、面談内容やエージェントと話す内容について紹介していきます。
エージェントでは面談が何よりも大事
転職エージェントを利用する際に欠かせないのが面談です。この面談次第で転職エージェントの良し悪しがわかると言ってもよいくらいであり、いろいろと相談することをおすすめします。
また、面談によってどのような求人情報が得られるのかもわかってくるので、仕事の面接に臨むかのような気持ちで面談をしましょう。とくに面談においていろいろと相談することもできるため、建築設計業界についての疑問も解決できます。
転職エージェントによっては相談するだけであれば無料でできることもあるので、まずはいろいろな転職エージェントの無料相談を利用してサービス内容等を比較してみましょう。とくに建築設計業界は、一時は人手不足でしたが昨今では多くの人が応募していることもあり少し転職がしにくくなっています。
だからこそより良質の転職エージェントを見つけておくことも大事なのです。よいエージェントを利用すると、転職できる確率も上がるでしょう。
転職エージェントの面談内容とは
事前面談についてもっと詳しく内容を紹介しましょう。まず、面談する際には予約を入れる必要があります。
相談も数時間に及ぶことがあるので、飛び入りでしてもらうことはできません。しっかりと時間を確保して臨むとよいでしょう。
いろいろと相談することもできますから、聞きたいことはまとめておくことをおすすめします。このようなことを事前にしっかりとしておけば「この人はまめだなあ」と思ってもらえて、よりよい仕事を紹介してもらえる可能性もあります。
面談当日はスーツで決めていきましょう。私服で行く人もいますが、これはおすすめできません。スーツでないとよい印象を与えにくいですし「本当に転職する気があるのか」と思われてしまうこともあるでしょう。
転職エージェントに好意をもってもらえると、その後の流れもよりよいものになりますから、最初の相談で失敗するわけにはいきません。これは状況にもよりますが、履歴書等を持っていくとよりスムーズに進むためできれば持っていく方がよいです。
エージェントと話す内容について
相談時に話す内容は多岐にわたります。まず、それまでの建築設計業界における経験に関して詳しく聞かれます。
どのような仕事をしていたのか、その時の役職は、というように根掘り葉掘り聞かれますが、不快に思わないようにしてください。これもあなたに関していろいろと知るためで、いろいろと聞く必要があるのです。
とくにどのような技能を身につけているのかについては、しっかりと知ってもらいましょう。たとえば「自分はこうした現場を何度も経験したのでこういった仕事に強いです」「こんな業務を何度もこなしてきました」と具体的に主張すると「この人はこういった経験が多いのか」といったように転職エージェントの担当者にも理解してもらえます。
ここで見栄を張って嘘を付く人もいますが、これは絶対にいけません。変に誇張すると自分のレベルよりも高い職場を紹介されたりして、後になって大変な思いをします。
こうしたことを確実に避けるためにも、背伸びせずにありのままの自分を知ってもらうようにしてください。
適性検査が行われる場合もある
相談時には趣味や性格などについても根掘り葉掘り聞かれます。これもやはり最適な仕事先を紹介してもらうためなので、嫌な顔をせずに積極的に知ってもらいましょう。
とくにエグゼクティブ関連の仕事をしたい際には適性検査がされることもあります。適性検査といってもそこまで大掛かりなものではなく、ペーパーテストだけで済むことも多いです。クレペリン検査などが実施されることもあります。
いずれにしても適性検査もよりふさわしい仕事を知るためなので、受けておくことをおすすめします。希望する求人先などに関しても聞かれますから、この点に関しても明確に答えられるようにしておきましょう。
「どこでもいいです」という回答は一番だめで、こうした回答をすると「やる気がない」と思われてあまりよい転職活動になりません。むしろ「〇〇会社に転職したいです。その理由は〇〇だからです」といったように動機まで答えるようにしてください。
しっかりとしたビジョンがあるようでならば「この人の転職を成功させたい」と強く思ってくれるようになるはずです。
エージェントと話し合っていきたいこと
しっかりと調査が終わったら実際の転職先についても紹介されます。これは当日その場で教えてもらえることもあれば、後日に電話で紹介されることもあります。
紹介してもらえる求人情報もいろいろとあり、通常の求人雑誌では扱っていないようなお得な求人情報をもらえることもあります。こうした待遇が受けられるかどうかは、事前面談が鍵になってくるので疎かにすることはできません。以後は面接練習をしたり、実際に面接を受けたりしていきます。
とくに面倒見のよい転職エージェントであれば何かと頼りになりますから積極的にいろいろと聞いていきましょう。中には転職後もよい関係が構築できるようなこともあります。
転職時には何かと不安になるものですからいろいろと聞いてみるとよいでしょう。加えて、転職エージェントから推薦状をもらえればそれだけ有利になってきます。
もちろん、転職エージェント頼みにせずに自分でいろいろと調べることも、より成功させるためには不可欠な事です。転職活動が終わるまで、気を抜かないようにしましょう。
担当者と相性が悪い場合はどうする
実際にこうしたことは起こります。この場合、うまく転職活動できなくてがっかりすることも少なくありません。それだけ転職エージェントの担当者というものは大事です。
お金と時間を掛けているので、相性が悪い担当者は変えてもらうとよいでしょう。手数料がかかることもありますが、これによってよりよい転職エージェントが見つかってよりよい仕事先を紹介してもらえるメリットがあることも知っておいてください。
相性がいいと何かと相談もしやすくなってくることも見逃せません。他にも知っておきたいのが転職エージェントはいくつ使っても問題ないということです。
世の中には多様なエージェントがありますから、いくつかはしごするのも一つの方法です。これによってよりよい求人情報が見つかるといったこともあります。
その分お金はかかるものの、よい求人情報を紹介してもらえたら、長期的に考えると得する場合もあります。決してケチケチせずにいろいろと相談することをおすすめします。
エージェントを利用しない人もいますが、このような人は失敗しやすいので注意しておきましょう。
建築設計業転職する際にはエージェントを利用することをおすすめします。とくに面談が大事なのですが、面談時にはいろいろなことを聞いておきましょう。
ここで疑問点を解消させるとともに、適性検査もしてもらい、自分に最適な仕事先を見つけることも大切です。また、エージェントと相性が悪い場合は、できるだけ早く変えてもらうとよいでしょう。