建築設計の転職エージェントと転職サイトの違いは?

公開日:2019/03/01  

建物を建築する上では、計画から間取り、設計や見積のチェックをするのはもちろん、工事の監理や検査といった、様々な段階で建築設計が必須となります。

資格を要することや人手が不足している職場も多いことから、転職にも寛大であり、より良い働き先を求めて転職する人も少なくはありません。

しかし、より良い働き先を見つけることは簡単ではなく、転職サイトや転職エージェントを利用するケースが近年では当たり前となりました。

双方の違いを知り、適した方を利用するべきです。

 

探し方やサポート体制の違いについて

建築設計と一口に言っても活躍の場は豊富にあり、複雑になっているので、転職をサポートしてもらう際には、より専門的な知識があるかをチェックしなければなりません。

転職サイトは気軽に登録することができ、求人を自由にチェックして自ら応募するというスタイルが基本です。

その一方で転職エージェントは、転職を考える人と人手を求め採用を考える企業の間に立ち、転職を成功させるための支援するサービスであり、マッチングに成功させやすくなるというメリットがあります。

建築設計を専門としているエージェントとなれば、経験豊富なキャリアアドバイザーが担当として付いてくれるので、頼りになり一人で行うよりも転職活動がスムーズに進行します。

事前に面談があり、どのような働き先を希望しているのかという条件を伝えたり、まだはっきりとした考えが定まっていないという時にも、相談に乗ってもらえたりアドバイスや提案をしてもらうことができます。

エージェントが保有している求人情報の中から経験や希望に合う企業を紹介して、仕事探しや選びはもちろん、入社までしっかりとバックアップしてもらえます。

自分ではわからない強みを発見してもらえたり、合わないと感じて避けてしまっていた働き先でも実は適しているなども、見抜いてもらうことができ、その結果今まで以上に良い働き方ができたりとメリットが多々あります。

もちろん面接対策や履歴書、職務経歴書の作成に関してもサポートしてもらえるので、基本から見直すことができ自信を持って面接に臨むことができたり、書類選考で落ちるというリスクも大幅に軽減させられます。

キャリアの棚卸をしてもらうことができるというのも、エージェントの利点でありスケジュールをきちんと立てて転職活動を開始することができるので、よりスムーズで効率的に動くことができ、モチベーションも保つことができます。

エージェントもサイトも、どちらも登録や利用する上で求職者側が金銭面の負担をしなければならないということはなく、基本無料サービスとなっています。

無料ならばどちらを使っても同じと感じがちですが、サポート体制を始めとした特徴には大きな違いがあることは、理解しておくようにしましょう。

 

求人数や非公開求人の違いについて

転職サイトと転職エージェントとの大きな違いとしてかならず注目しておくべき点が、求人数の違いです。

どちらも違いがないというケースもまれにありますが、注意しておかなくてはならないのが求人の質ではないでしょうか。

サイトの場合には、誰もが見ることができる公開されている求人が大半です。

しかしエージェントは一般的には公開されていない、非公開求人を豊富に扱っているケースが多くなっています。

非公開の求人の方が条件の良いものが多いだけではなく、一般に公開されていないので競争率も低いという掘り出し物の求人も珍しくはありません。

求職者と企業との間に立ち、転職活動をサポートする役割がエージェントであり、保有している求人の多くは一般に公開していない非公開求人となれば、エージェントに紹介してもらわないと応募することもできないということになります。

掲載期間中であれば誰でも応募することが可能な、サイトに掲載されているものよりも、条件が良いのは当然のことと言えるのではないでしょうか。

中にはサイトの方が求人数が多いという場合もありますが、エージェントは求職者と企業側の双方を満足させなくてはならず、ミスマッチを避けることも重要視しています。

そうなれば、吟味して条件が良い求人のみ掲載するという傾向になります。

求人数のみで判断するのではなく、質にも注目しておくことがポイントです。

 

自らで活動するかの違いについて

転職サイトでは、求人を探して選ぶところから、履歴書や職務経歴書といった応募書類の作成、そして面接の日程の調整といったことを全て自分で行うことになり、マイペースに転職活動を進めることができます。

転職を焦っていないという人や、働きたい先の条件や将来プランが明確に決まっていて、採用される自信もあるという人に適していると言えます。

その一方で転職エージェントは、求人情報を探したり選ぶ段階から、情報の提供をしてもらいサポートをしてもらうことになります。

履歴書や職務経歴書の添削や、面接の対策といったアドバイス、日程調整はもちろん、給与や休日数といった企業側との条件交渉も代わりに行ってもらうことができます。

どのような働き先が適しているのかが自分でもわからなくなっていたり、自分の強みや得意なこと、建築設計の中でも合っている働き先がどこか悩んでいる人にも適しており、相談することで将来プランも見えてくるのではないでしょうか。

面接や書類に対して不安があったり、サポートやアドバイスがないとモチベーションがキープできない人、いつまでに転職したいと決めているなど期間に追われている時にはエージェントを利用するべきです。

利用しやすいのはサイトとなりますが、エージェントでは専任のキャリアパートナーが適性を考えた上で、未経験の求人でも紹介すべきかを判断して教えてもらうことができるので、採用が難しい求人は最初から紹介されなかったり、厳しいという理由も教えてもらえるので、採用されない求人に応募して不採用になるという、無駄な時間を費やしてしまうこともなくなります。

採用になった場合でも、ミスマッチとなってしまうと再び転職をすることになり、転職に寛大な建築設計業界とはいっても、繰り返すとマイナスな印象が強くなってしまいます。

ミスマッチを防ぎたいという時にも、エージェントを利用しておくべきです。

 

どちらも転職をする際には役立つサービスということは確かであり、どちらを利用した方が良いとは一概に言うことはできません。

そうなると、自分に合っている求人の探し方をすることが必須ということは確かではないでしょうか。

入社成功率を高めたいとなれば、キャリアを共に見直してくれて、自分により適していてマッチすることができる働き先を教えてくれるエージェントを利用するべきと言えます。

気軽に探し始めたいという場合には、転職サイトを利用することから始めてみて、その後エージェントを利用するという方法もあります。

求職者が利用する上では、どちらも無料となっているので、複数に登録してみるのも良いのではないでしょうか。

自身で転職先を探していくのか、エージェントに紹介してもらうのかによる違いが大きいということや、求人数とその質に違いがあることを理解しておかなくてはなりません。

どちらの探し方が適しているのかは、求職者の状況や働き先に求める条件などにより、異なってくるので悩んだ際にはどちらも利用してみるというのも、一つの手段として頭においておくと良いのではないでしょうか。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

一級建築士や二級建築士という資格は知っていても、木造建築士を知っている人は少ないかもしれません。建築設計業界で仕事をしたい人は、関連する資格を取っておくと必ず役立ちます。多くの国家資格がある

続きを読む

建設に関わる資格は数多くあるなかでえも、近年では「技士補」という資格が注目されています。このあまり耳にすることがない「技士補(ぎしほ)」とは、どのような資格なのでしょうか?今回は「技士補」に

続きを読む

大型ビルやマンション、ショッピングモールなど大型建造物や大型商業施設を建設するために欠かせない「構造設計一級建築士」という資格を知っていますか?一級建築士はメジャーで多くの方が知っていると思

続きを読む

建築現場では、施工品質を確保するため、現場に「配置技術者」を置かなければなりません。配置技術者は主任技術者と監理技術者の2種類あり、どちらも大変重要なポジションです。その中でも本記事では建築

続きを読む

電気工事士とは、電気設備の作業や取扱いに関する国家資格のことです。電気工事士の資格を保有することで、電気工事に係る能力を法的に証明し、幅広い作業を実施する権利を得ることができます。本記事では

続きを読む

土木施工管理技士は、その名のとおり土木工事に関連する資格です。日本全国の土木に関連する工事で活躍しています。土木の仕事を目指す方の中には、土木施工管理技士に興味を持つ方も多いのではないでしょ

続きを読む

転職活動をサポートしてくれる転職エージェントを活用している人は多く、転職希望者にとっては有り難いサービスです。転職支援サービスを無料で提供しており、転職者が利用することのリスクは少ないです。

続きを読む

建築設計業界で思い浮かぶのは、注文住宅やリフォームなどといった施工ではないでしょうか。しかし、建築設計はあらゆる業界は多くの部門で成り立っており、たくさんの職種が存在します。今回は建設設計業

続きを読む

土木工事を筆頭に、建設業界のさまざまな場面で大きな活躍を期待できるのが測量士補です。すでに建設業界で働いている人だけでなく、これから目指す人にとっても、気になる資格ではないでしょうか。本記事

続きを読む

建築関係の仕事に就きたいと思い、建築施工管理技士の資格取得を目指している方も多いのではないでしょうか。建築は、自分が携わったものが形として残るため、やりがいのある仕事といえるでしょう。しかし

続きを読む