転職エージェント利用の大まかな手順とは?まずはイメージを掴もう!

公開日:2021/07/15  


近年では、転職活動をスタートする際にまず転職エージェントに登録する方が増えています。しかし、実際に利用する前にどのようなサポートがあるのか、転職エージェントを利用するメリットやデメリットについて知っておくことは大切です。本記事では、転職エージェントのメリットやデメリット、利用する際の大まかな手順などについて解説します。

転職活動にエージェントを活用するメリット・デメリット

転職エージェントを利用することのメリットとしてまず、カウンセリングによる適正チェックを受けられるということが挙げられます。転職エージェントに登録すると転職をサポートしてくれる担当者が、転職したい業界や働き方、給与など細かな転職者の要望をヒアリングします。

そして、これまでの経験や仕事に対する価値観など転職者のスキル面についてもヒアリングを行います。一般的にヒアリングは1時間程度行われ、非常に細かな内容までヒアリングが行われます。そして、ヒアリング結果を元に転職者にマッチした転職先の紹介を行ってもらえるため、転職後の企業とのミスマッチが起こりにくいというメリットがあります。

次に非公開求人を保有しているというメリットがあります。転職エージェントは一般的に公開されていない非公開求人を保有している場合があります。企業側も不特定多数の応募よりも、厳選された応募の中から選考を行いたいと考えています。そのため、転職エージェントの担当者が適正を判断してマッチングさせることにより、企業側にもメリットがあります。そして、転職者にも選択肢の幅が広がる点や企業との高いマッチングを図ることができるなどのメリットがあります。

次に、給与交渉・日程調整などのサポートが受けられます。転職では給与交渉を行うことが可能ですが、直接転職者が交渉することは難しい傾向にあります。しかし、エージェントの担当者が間に入って交渉をサポートしてくれるため、転職者も希望を伝えやすく安心です。また、選考の日程調整もサポートが受けられます。選考日程の調整には素早いレスポンスと細かなやりとりが必要です。

もし、仕事をしながら転職活動をしている場合は、連絡が遅くなるケースが想定されます。しかし、選考を行っている企業もスピーディに選考を行いたいと考えています。そのため、エージェントが代わりに日程調整を行ってくれることでお互いにメリットがあります。

そして、選考時に人事担当へ推薦してくれることも大きなメリットです。書類選考に進む際、職務経歴書一緒にエージェントが作成した推薦書を送付してくれます。推薦書があることで、企業に転職者の魅力が伝わりやすくなるため、書類選考の通過率をアップさせることにつながります。

一方、転職エージェントを利用する際のデメリットも存在します。たとえば、転職エージェントの見極めが難しいという点です。転職エージェントは1万社以上存在するため、その中から適したエージェントを選択する必要があります。

転職エージェントの中には、自社の持つ求人を早めに成約させて売り上げにするために、適切でない紹介を行う悪質な業者もあります。転職者が働きだしてから後悔するケースも少なくありません。転職エージェントはあくまでサポートとして捉え、最終的には自分でしっかりと企業を見極めた上で選考進むことをおすすめします。

転職エージェント利用の大まかな手順を確認!

スムーズに転職活動を行うために、一連の流れを把握しておきましょう。

エージェント登録

エージェントへの登録は個人プロフィール、これまでの職務経歴、転職先に求める条件の3点を記入します。個人プロフィールでは名前・生年月日・連絡先などを記入します。職務経歴書では過去に勤めたプロジェクト内容や所属企業などを記入します。希望条件では、希望の職種や給与、転職時期を記入します。こういった登録には最低限の情報だけでなく、できるだけ詳細に詳しく記入することをおすすめします。

面談でのカウンセリング

登録が完了すると、エージェントから連絡があります。連絡内容としては、就職アドバイザーとの面談の日程調整についてです。日程調整後、エージェントで直接面談を行う場合や、リモートで面談を行うなどの調整を行います。カウンセリングでは、現在の転職市場についてのレクチャー、今まで行ってきた職務のヒアリング、転職する理由と希望求人条件のヒアリングなどが行われます。

面談で求人提案

キャリアカウンセリング終了後、カウンセリング内容を基に求人を提案があります。もし、応募したい求人がなければ遠慮せずに断ることが重要です。回答を先延ばしにしたり、断ることができずに選考に進んだりすると満足のいく転職活動ができません。

企業に対する応募・書類選考

紹介された求人の中で選考に進む企業を決定した後、企業に送付する職務経歴書を作成します。職務経歴書の作成が完了したらエージェントにチェックしてもらうことも可能です。職務経歴書の作成が完了すると、エージェントの担当者が推薦状とともに企業に送付します。

面接での選考・内定から入社

書類選考が通過した後、面接を行います。日程調整はエージェントの担当者が行ってくれるため、仕事で忙しくても安心です。さらに、面接官のタイプや面接でのヒアリング内容、どのような転職者がマークされるかを事前にレクチャーしてくれるため、面接の対策も可能です。その後内定が出たら、初年度の年収交渉や入社日のスケジュール調整をエージェントの担当者が行います。さらに、退職のための各種手続きのサポートを受けることも可能です。

エージェントを活用した転職活動を成功させるためには?

転職エージェントを利用した転職を成功させるためには、まずこまめに連絡を取ることが大切です。転職エージェントでは、転職希望者をデータベースで管理しています。そして、最終接触日を基準として優先表示されるように設定されています。長期間連絡を取っていないと転職の意思がないと判断せれてしまうため、こまめな連絡が重要です。また、担当者との相性が悪いと感じた場合は担当変更を行うことをおすすめします。

転職エージェントとのやりとりは、専任の担当者とのやりとりがほとんどです。しかし、転職エージェントないでも担当者の実力は異なります。また、エージェントの担当者との相性もさまざまです。担当者との相性が悪いまま転職活動を行うことは大きなストレスになるため、合わないと感じたら担当変更を申し出ることが大切です。

そして、面接前にエージェントに面接対策をお願いすることで転職の成功率をアップさせることができます。転職エージェントは過去の取引から社内の内情や業務内容の特徴・事業特徴だけでなく、求人の募集背景や選考通過・お見送りの理由などさまざまな情報を持っています。選考に進む企業の情報を事前に教えてもらった上で、面接対策を行うことで採用率をアップさせることにつながります。

 

転職エージェントを利用することで、企業とのマッチングを高め、選考の通過率をアップさせるなどさまざまなメリットがあります。しかし、利用する転職エージェントをしっかりと見極めて利用することが重要です。そして、細かな連絡を取ることや、担当者が合わないと感じた場合は変更を申し出ることをおすすめします。転職は大きな転機になるため、エージェントを活用し有意義な転職となるようポイントを抑えて利用することが重要です。

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