建築設計業の転職エージェントでは最短どのくらいで内定がもらえる?
これから新しい仕事や職場を探したいと考えているときに、できる限り早く転職先を決めてしまいたいということもよくあります。しかし、希望する条件で働けるようにしたいという気持ちもあるでしょう。建築設計業で転職するならエージェントを使うのが良いですが、転職にどのくらいの期間がかかるのでしょうか。
まずは転職活動の流れを確認しておこう
転職エージェントを利用したときにどのくらいの期間がかかるのかは全体の流れと、それぞれのステップにかかるおよその期間を分析していくとわかります。全体の流れを細かく確認していきましょう。
まずエージェントを利用するときには登録することが必要になります。オンラインでウェブフォームに必要事項を入力して送信するか、電話でオペレーターに連絡して氏名などの必要情報を伝えることにより登録手続きを進めることが可能です。この手続きを終えたらエージェント側でアカウントを作成したり、担当のキャリアコンサルタントを決めたりする社内手続きが進められていきます。
そして、一通りの事務手続きができた頃に担当者から連絡があって、キャリアコンサルタントとの面談日程を調整することになります。キャリアコンサルタントとの面談はエージェントのオフィスに訪問する、近くのカフェなどでおこなう、電話で相談するという三つの方法が一般的で、住所とオフィスの距離は本人の忙しさなどを加味してほぼ希望通りに決められるのが通例です。
面談を通して希望の条件などをキャリアコンサルタントに理解してもらえたら、必要に応じてキャリアコンサルティングを受けます。これからどんなキャリア構築をしていくのかを明確にすることで転職先に求める条件を明確にできるのが魅力です。
このキャリアコンサルティングを受けるかどうかは自由で、希望を伝えて概ね方向性が決まったら求人紹介を受けられるようになります。紹介された求人を見て希望するものがない場合にはまた別の求人を紹介してもらい、必要に応じてもう一度面談をして希望を伝え直します。
このようなやり取りを経てキャリアコンサルタントから魅力的な求人を紹介してもらえたら応募の段階に入ります。履歴書と職務経歴書を添えて申し込みをするのが基本ですが、その手続きはエージェントに任せることが可能です。
そして、書類選考がおこなわれて通過できた場合には面接日程の調整がおこなわれます。面接は少なければ1回、多い場合には4回程度実施され、その結果として合格となったら最後に条件交渉をすることになります。入社日や給与などについて交渉して互いに納得できたら書面を取り交わして手続きは終了です。準備さえ整っていれば翌日から入社という段取りにすることもできます。
どのくらいの期間がかかるかを知ろう
以上のような流れで進められていくのが転職エージェントを利用する転職活動の一般的な特徴です。この流れに沿って最短でどのくらいの期間で新しい会社に入社できるのか、平均的にはどのくらいの期間がかかるのかを考えてみましょう。
まずは登録先の転職エージェントを決めなければなりません。意中のエージェントがあるなら即日で登録できますが、どこが良いかを比較検討するのに1週間から1ヶ月くらいの期間を必要とすることもあるでしょう。
登録手続きをしてから面談の日程調整の連絡が来るまでは1日から1週間程度というのが一般的です。調整可能な日程もその翌日以降になりますが、繁忙期になると2週間以上先になる場合もあり、自分の都合も擦り合わせると1ヶ月近く先になることもあります。平均的には1週間から2週間で面談を受けられると考えておくと良いでしょう。
面談は1時間程度で終わり、早い場合にはすぐにその場で求人を紹介してもらえます。キャリアコンサルティングを受けると何週間かは求人を紹介してもらえないこともありますが、面談当日に求人紹介がない場合でも大抵は1週間を目安に求人をいくつかピックアップしてもらえるのが通例です。
その中に希望の求人があればすぐに応募できるため、履歴書や職務経歴書を用意してあれば即日で応募手続きができます。希望の求人がなかった場合には再度紹介を受けることになり、多くのエージェントでは1週間から2週間くらいでいくつかの候補を挙げてもらえます。
求人に応募してからかかる時間は応募先の企業によってかなり違いがあるので一概に言うことはできません。書類選考が数日から2週間、面接は日程調整の必要が生じることも加味すると1週間から3週間程度で1回というのが普通です。最終面接を受けてから内定が出るまでの期間も企業間で違いが大きく、即日で出ることもあれば稟議を通すのに1ヶ月かかることもあります。
このような状況を考えると、エージェントを使う場合には転職を完了するには、エージェントへの登録にも面談日程の調整などにもほとんど時間がかからなかったとすると数日のうちに求人を紹介してもらうことができ、その中に希望するものがあれば即応募できます。
書類選考もすぐに完了して面接も簡単にスケジュールできて1回だけだったとしたら1週間くらいで転職先を決めることが可能です。特にベンチャー企業のようにフットワークが軽い企業を志望している場合にはこのような流れになる可能性があります。
ただ、実際には最初の紹介で魅力的な求人が見つからずに何度かキャリアコンサルタントと相談することになるでしょう。また、書類や面接による選考も時間がかかることが多いため、早くて1ヶ月、平均的には3ヶ月で内定が決まるというのが一般的です。
退職についても考慮して準備を進めよう
実際に転職した先の職場で働き始めるタイミングを早くするためには退職についても考慮しておく必要があります。内定が決まってから退職するという場合には短くても14日間は退職できずに困ることになるのが普通だからです。法律によって14日前に退職する意志を伝えれば辞めることができる権利が与えられていますが、それよりも短い期間で辞められるかは雇用主次第になっています。
実際には上司との交渉が必要になったり、引き継ぎのために時間が取られたりしてしまうので1ヶ月から2ヶ月くらいかかる傾向があります。退職の手続きはできるだけ早めに始めておくに越したことはありません。
少なくとも採用してもらえそうな企業が見つかったときには上司との相談を始めておくとスムーズです。条件交渉のときにいつ入社できるかも伝えなければならないので、それも見越して早めに上司と相談を進めておきましょう。
建築設計業の転職エージェントを利用すると最短では1週間程度で転職先を決めることができる可能性があります。ただ、実際には求人を選んだり選考を受けたりするのに期間がかかる場合が多く、1ヶ月から3ヶ月くらいの時間を要しているのが一般的です。
退職の手続きを早めに始めておくのがスムーズに転職するための鍵にもなるので、少なくとも内定をもらえそうな企業が見つかったときには退職の希望を上司に伝えて交渉を進めておくようにしましょう。