建築設計業の転職エージェントで複数内定があった場合の比較ポイント

公開日:2020/12/01  

建築設計業への転職を目指す上で、心強い存在となるのが転職エージェントです。さまざまなサービスを無料で受けることができ、専属のキャリアアドバイザーとの二人三脚で、スムーズな転職活動を実現できるでしょう。活動次第では、時には複数の内定をもらえる場合もありますが、どのように絞り込み選択を行えばよいのか確認していきましょう。

転職エージェントを利用するべき?

転職活動をしている人にとっては、エージェントサービスを利用した方がよいのか、迷いがちなポイントでしょう。建築設計業は転職サイトを使って求人を探すこともでき、必ずしも転職エージェントが必須なわけでもありません。

しかし、仕事を続けながら転職活動をするには時間の面で身が入りにくいうえに、建築関係の仕事は多忙を極め、なかなか求人に目を向けることもできないものです。そのような時こそ転職エージェントが活躍します。あなたに変わって希望を踏まえた求人のリサーチや紹介、面接の手配などを行ってくれるため、仕事をしながらでも希望に沿った求人と出会うことができるでしょう。

また、困った時には専属のキャリアアドバイザーが相談にも乗ってくれることで、滞りなく転職活動に励むことができます。そして、これらのサービスが無料で利用できるため、ユーザーは費用の負担を心配することもありません。転職エージェントは企業側からの報酬によって成り立つサービスであり、ユーザー側には費用負担が発生しない仕組みです。利用にともなうリスクがなく、気軽にサポートを依頼できるでしょう。

複数の求人を同時進行で効率アップ

転職エージェントでは次々に求人を紹介してもらうことができ、建築設計業の仕事も見つけやすくなります。時には気になる求人が複数見つかることもあるものですが、そのような場合は同時進行で選考を進めていくことも可能です。

1つの求人にだけ時間を取られてしまうと転職活動がなかなか進まず、間延びした仕事探しになってしまい、モチベーションも低下しやすくなるでしょう。スピーディーに転職を終えることも大切ですので、極力同時に複数求人へと応募を行い、並行して進捗させていくのがおすすめです。

自分1人での転職活動ですと応募先企業の管理に苦労しますが、転職エージェントですとスケジュール調整も行ってくれます。先方との面接の日時も管理してくれますし、ユーザーの都合が悪くなった時にもリスケジュールで対応してくれるでしょう。

また、選考を辞退したいという時にも、先方へとその旨を代わりに伝えてくれるため、自分では連絡をしにくいという心配もありません。諸々のサポートを行ってもらえることで、ユーザーは面接へと全力で取り組むことが可能です。

複数内定の場合は比較検討の上で絞り込む

並行して求人に応募をすることは珍しいものではありません。ただし、それによって複数内定をもらうことができ、選択に迷うことになる場合もあるでしょう。もし複数内定があった場合、まずは徹底して絞り込みを行ってください。それぞれを比較してみることで良し悪しが見えてくるはずですし、2社程度にまでは自分で絞り込むことができる人が多いようです。

辞退したい企業を見極めることができたら、その旨を伝えるようにしましょう。その際には転職エージェント経由で企業側に伝えてもらうことができますが、マナーを守って伝えることが大切です。そして、できるだけ早めに辞退することが重要です。

じっくりと選び出したい気持ちになるかもしれないものの、企業側はその連絡を待っている間、新たな採用活動ができずにいます。自己都合で時間をかけてしまうと迷惑になることも考えられるため、内定をもらってから長くとも1週間以内には返事を行うのが無難でしょう。もちろん、転職エージェントにも相談し、選択のアドバイスを受けるのもおすすめです。

最終的な判断に迷った場合の絞り方

どの企業の内定を承諾するべきか、最終的な判断で迷うこともあるでしょう。その場合、理想的な働き方ができそうなのかを、しっかりと見極める必要があります。

建築設計業への転職を目指す上でのビジョンを軸にして、企業理念や業務内容、待遇などを自身の希望に照らし合わせて考えることが大切です。自分自身が納得できるかどうかが重要ですので、実際にその企業で働くイメージを膨らませながら比較をしてみてください。その際には、自分にとって譲れないポイントを明確にし、どの企業ならその考えを実現できるのか考えてみましょう。

ただし、大切な転職だからこそ100%の納得を目指したくなるかもしれませんが、そのような企業は基本的に存在しないといえます。納得ができる部分がある一方、ある程度は妥協をしなければいけない部分もあるのが大半で、妥協点を受け入れられるかどうかが重要です。もしどうしても呑み込めないようならば、内定を受けても企業とは縁がない可能性が考えられ、もう一方を選んだ方が満足のいく転職活動となるかもしれません。

入社をしてからの努力で変わることも

内定の承諾は慎重に下すことが大切ですので、複数の選択肢を持てる場合は存分に悩み抜くのもよいでしょう。もし気がかりとなる部分がある場合でも、入社後の働き方次第で状況を改善できる可能性があります。

たとえば、建築設計業としての業務内容や待遇などは、入社後の評価により変化する場合もあり、内定時の条件がこれからも続くとは限りません。したがって、提示された条件ばかりにこだわりすぎないようにしましょう。大切なのはその後であるという視点も持った考え方をすることも、必要となるのではないでしょうか。

しかし、評価の見直しは企業に左右される面もあるものです。しっかりと評価してくれるところもあれば、正当な評価が下されず仕事内容や待遇が代わり映えしないままというケースもあり得ます。入社後のことに不安があるようなら、評価システムについて転職エージェントに相談してみるのもよいかもしれません。

過去の実績を確認してもらうこともでき、今後について期待をもって働ける企業の見極めもしやすくなるはずです。ただし、内定をもらった後の確認では印象が悪くなることもあるため、できれば面接段階で明確にしておくことが大切といえます。

内定を辞退させてくれない場合もある?

複数内定の場合はいずれかを辞退する必要があります。しかし、転職エージェントによってはその旨を受け入れてくれない可能性もあるのです。基本的には利用者に内定承諾してもらってこそ利益が生まれますので、すべてを辞退されるのは回避したいというのが本音でしょう。

辞退により企業側との関係悪化の可能性が懸念されるのも、渋られる場合の理由の1つです。せっかく内定を出した企業としては、断られてしまうと困る気持ちもあり、転職エージェント側においても、企業からの評価が下がる心配を抱いてしまうのも無理はありません。

時には辞退をしつこく食い止められる可能性もゼロではありませんが、そうした場合でも毅然とした態度で断りの連絡を入れることが大切です。辞退をするのは正当の権利であり、不本意な企業へと入社する必要はありません。もしそれでも食い下がられるようなら担当者を変えてもらったり、あるいはエージェントサービス自体を変更したりするのもよいでしょう。

 

転職エージェントでは充実のサービスを受けられ、複数内定という喜ばしい結果を残せる可能性も充分にあります。しかし入社企業以外は辞退をしなければいけませんので、比較検討の上でしっかりと絞り込みを行いましょう。その際の連絡もキャリアアドバイザーに代行してもらうことが可能であるため、利用者は負担なく手続きを行えます。

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