転職エージェントの担当と相性が悪いときは変更してもらえる?断る際のポイント

公開日:2020/03/15   最終更新日:2024/04/17

建設設計業の仕事を探したいと考えて転職エージェントの利用を検討しているときに担当のエージェントと相性が合わなかったら変更してもらえるのかと疑問に思うことがあるかもしれません。転職エージェントを利用するときには実は相性が重要な意味を持つので、その理由と合わせて変更の申し出が可能なのかどうかを理解しておきましょう。

専任が決まるから重要な問題になる

転職エージェントに登録するとキャリアコンサルタントあるいはキャリアアドバイザーと呼ばれる専任のエージェントが決まる仕組みになっているのが一般的です。エージェントによって得意としている分野やつながりが強い企業が異なっているので、利用者のプロフィールや転職に対する考え方に応じて適任者を抜擢してあてがう仕組みが整えられています。

そのエージェントサービスを利用するときには専任になった人に一通りのサポートを依頼することになり、他の人とコンタクトを取ることはあまりありません。エージェントによってはメインのコンサルタントに補助がついていることもありますが、メールでのやり取りに登場する程度で実際に対面や電話で相談をすることはないのが基本です。

このようなサービス体系になっていることから担当になったエージェントとの相性は大きな意味を持ちます。専任のエージェントとそもそも意思疎通がうまくいかないとなると切実な問題です。コミュニケーションを取りやすい人と取りにくい人は必ずいるもので、運悪く自分の言っていることを理解してもらえない、相手の言っていることがわからないといった人に専任になられてしまうと困ってしまうのは明らかでしょう。

エージェントサービスを有効活用するためには自分のキャリアやスキルを適切に説明して理解してもらい、さらに転職に際しての希望や将来的なキャリアプランなどについても共有できることが必要です。その基本的な意思疎通ができなかったとしたら他の人に担当してもらいたいと考えるのがもっともなことです。

また、仕事や転職に対する考え方が互いに理解し合えない場合もあります。キャリアコンサルティングを受ける場合には特に切実な問題になる点で、建設設計業で働くのならこのようなキャリアパスが理想的だと自分なりの考え方を持っているエージェントも少なくありません。

あるいは業界についての知識があまり多くなくて、一般的な業種との違いを考慮せずにキャリアプランを提案する人もいるでしょう。その内容が自分の考え方に合っているのであれば問題はありませんが、自分が進みたい道は異なっている、建設設計業ではこのようなプランはありえないなどといった場合には違いを説明しなければなりません。

それでエージェントが納得して前向きにサポートしてくれれば大丈夫かもしれません。しかし、あくまでエージェントが持っている考え方が王道だからこのようなプランで転職をしようと強硬に勧められてしまうこともあります。

言葉では言わずとも紹介される求人が自分の意図にそぐわないものばかりで転職先を決められずに困ることもないわけではありません。このようなエージェントから他のエージェントにして欲しいという気持ちが生まれるのは真っ当と言えるでしょう。

もう一つのパターンとして転職のスピード感などの姿勢について相性が悪い場合もあります。一刻も早く転職先を決めたいのにいつまでも連絡が来ない、半年後くらいを目安にじっくりと探したいのに応募を強く勧められてしまうといったケースもあるのです。

このような転職の方針に関する考え方の不一致も大きなストレスになりがちなので、他の人と相談しながら進められるようにしたいと考えるのが当然でしょう。

気づいたら相談を持ちかけてみよう

専任のエージェントとの間に相性に問題が生じたときには変更を申し出てみるのが大切です。自分が相手に合わせれば良いのだからと自分に言い聞かせてしまう人もいますが、それが原因で希望に合わないような転職をしてしまうことになるリスクもあるでしょう。

そもそも応募したいと思うような求人を紹介してもらえないまま月日が過ぎていってしまうこともあれば、エージェントの方も付き合いづらい相手だと感じてしまってあまり連絡をしてくれなくなることすらあります。もしかしたらこのエージェントとは合わないかもしれないと思うようになったら、できるだけ速やかに運営会社に相談を持ちかけてみましょう。

制度として専任のエージェントを変更するシステムを持っているところもあります。特に制度としては定められていなかったとしても、転職エージェントにとっては重要な顧客に対して最良のサービスを提供するのが基本です。

制度化されていなくても担当者を変更することを検討してくれる可能性は十分にあります。制度化しているのを公開するとむやみに申し出てくる人が増えるのを懸念し、あくまで社内のルールとして定めていることも多いのでまずは話を切り出してみるのが大切です。

相談先は専任のエージェント本人ではなくエージェントサービスの運営会社の本社や支社の窓口を選びましょう。補助の方がいる場合には補助の人に上層部に相談して欲しいと打ち明けてみるのでも構いません。

この際に懸念点となるのがどうやって説明するかですが、基本的には主観で説明してしまって問題はありません。エージェントと意見が合うか合わないか、転職に対する考え方が合っているかどうかなどについて客観的に説明するのは難しい場合もあります。

クレームとして捉えられてしまうかもしれませんが、それでも誠実に対応してもらえるのが一般的です。強硬な態度にならないようにだけ気をつければ、その後のエージェント運営会社との関係も良好に保たれるでしょう。

適任者がいないリスクも考慮しよう

担当者の変更を依頼したときに注意しなければならないのが、最初のエージェントがそのエージェントサービスでの最適な人だった可能性が高いことです。別の担当者になったらますます意思疎通がうまくいかなくなるというケースもあるので注意しましょう。

建設設計業の専門エージェントであれば何人かは担当できる人がいる可能性がありますが、総合的にあらゆる業界を扱っているエージェントの場合には建設設計業に詳しい人が一人だけしかいないという可能性もないわけではありません。

その場合には以前まで担当してくれていた人との間に立ってもらって二人体制でサポートをしてもらえないかと提案したり、他のエージェントを併用したりしてみるのも大切です。適任者がいないリスクは常にあるので。担当者の変更を申し出るときには留意しておきましょう。

転職エージェントを途中で断ることはできる?

建築設計業で新たなステップを考えている方の中には、転職エージェントを利用している方も多いでしょう。しかし、活動中には迷いもつきものです。

さまざまな理由から「途中だけど転職エージェント、断りたいな…」と思うシーンもありますよね。そこで今回はそんな方に向けて、断る際に意識するべきポイントなどについて、詳しく解説します。

転職エージェントは途中で断れる!ポイントを抑えよう

建築設計業で転職を考えているなら、転職エージェントの利用は大変効果的です。しかし、サービスの利用中にはさまざまな問題や悩みが発生することもあります。

たとえば「やっぱり今の職場で続けていくことにしたから、転職エージェントのサービスそのものの利用を辞めたい」と考えている方もいるかもしれません。あるいは求人紹介や面接の段階で、「この企業は希望に合っていないかも…」と感じるケースも少なくないといえます。

そのような状況になれば、「途中で断ってもいいのかな…」と不安を感じる方もたくさんいるでしょう。結論からいうと、転職エージェントを途中で断ることは可能です。

過度に思い悩む必要はありません。ただし、丁寧に断りを入れる意識は持っておいた方がいいでしょう。

失礼に当たるような断り方をしてしまえば、もしまた転職するときに影響する可能性も否定はできないからです。ここでは、実際に途中で断りを入れるときに意識するべきポイントについて押さえておきましょう。

まず、必ず連絡をすることは忘れないようにしましょう。突如として音信不通になったりしては転職エージェントも困ってしまううえ、断りなく面接をキャンセルしたりしては迷惑がかかります。

言いにくいと感じる方もいるでしょうが、こちらは必ず守ってください。断る方法としては、電話かメールで構いません。

サービスによっては解約専用の窓口が設けられていることもあるので、サービスそのものの中止を申し出るなら利用を考えてもいいでしょう。もちろん、はっきりと断りを入れることも重要です。

言葉を選ぶがあまり遠回しな表現をしてしまうと、誤解させてしまう可能性もあるためです。
転職エージェントを途中で断ったとしても何か他の問題が付随してくることはないので、安心して明確に伝えるようにしましょう。

また、できるだけ早く伝えることは何よりも意識する必要があります。選考に進んでいる場合にはそれを止めなければならないことになるうえ、転職エージェントとしても他の求職者に時間を割けるようになるためです。

途中で断る際には多くの人が関わっていることを忘れずに、適切な対応をするように心がけましょう。

転職エージェントの断り方を確認しよう!

転職エージェントを途中で断る際には、その断り方も悩みの種になることでしょう。次に、具体的な断り方についても解説します。

どのような状況であっても考えやすいように、ここではパターン別にみていきましょう。まずは、転職エージェントのサービスそのものの利用を中止する場合からです。

このときには、しっかりとこれまでの感謝を伝えてから転職先が他で決まった旨を報告すると好印象になるでしょう。最後に、また転職の機会があった際にはお願いしたいなどの一言を添えておくと丁寧です。

次に、転職エージェントから紹介された求人を選考前に断る場合です。この場合はしっかりと、応募に至らなかった理由を伝えるようにしましょう。

条件等のズレは明確に述べなければ、これからも希望に合わない求人を紹介されてしまう可能性があるためです。その上で、条件に合った求人を紹介してほしいなどの言葉を添えてみてください。

ここからより進んで、転職エージェントから紹介された企業の選考途中に断る場合についても確認しておきます。この場合には感謝と謝罪を伝えた上で、理由を述べるようにしましょう。

ここまでくると、転職エージェントだけの問題ではなく既に企業も絡んできています。場合によっては転職エージェントがクレームを受けることも考えられるので、できるだけ丁寧に伝えたいものですね。

最後に、内定を断る場合についてもみておきましょう。もちろんこれも、転職エージェントが企業に対応する形になるので、謝罪は必須です。

その上で、どうして内定を辞退するのか、詳しく理由を説明するようにしましょう。転職エージェントの手間に対してはもちろん、企業側へのお詫びの気持ちも伝えておくとより丁寧だといえます。

転職エージェントを途中で断ることは可能ですが、相手も人間です。お互い気分の悪い展開にならないよう、好印象な断り方をするのが理想的のため、ぜひ意識をしてみてくださいね。

相性のいいエージェントを見つけよう!

転職エージェントを途中で断る理由には、先ほどでも述べたようにさまざまなものがあると思います。しかし、「転職先が決まった」ではない場合、断った後にも活動を続ける人が大半になるでしょう。

中には「長く転職活動をしているけれど、なかなかいい求人に出会えない」という方もいるかもしれません。そんなときに考えたいのが、転職エージェントとの相性です。

自分にぴったりのキャリアアドバイザーに巡り合えていない場合、希望の転職を叶えることは難しくなってしまいます。ここでは最後に、これからも転職活動を続けていく方のために、相性のいいエージェントを見つける方法についても解説をさせていただきます。

何よりおすすめなのは、複数の転職エージェントに登録することです。転職エージェントには大手から業界に特化したもの、年代等に特化したものまでさまざまにあるので、1つにこだわらず登録をしてみてください。

転職活動においては実際に担当してくれるキャリアアドバイザーの知識や経験のみならず、人柄なども重要になってくるものです。いくつかの転職エージェントに登録をすれば、相性のいい担当者とも出会える確率が上がります。

また、実際にキャリアアドバイザーと面談で話した後には、自分との相性がいいか見分けなければなりません。その際には、注目すべきポイントについても知っておく必要があるでしょう。

まず、自身のキャリアについて一緒に考え、相談に乗ってくれる人物であるかどうか見極めてください。業界や職種についてしっかりと知識や情報を持っていることも重要です。

希望に照らし合わせた求人が紹介されているかについても、冷静に考えておくべきでしょう。その上で、客観的な立場から適切なアドバイスをくれるエージェントであれば安心ですね。

反対に、希望に合っていない求人を大量に紹介してくる人物や高圧的な印象を持つようなエージェントには気をつけた方がいいでしょう。転職エージェントの中にはキャリアアドバイザーを直接指名できるものも存在します。

また、担当者を変えてもらうことも可能なので、「転職エージェント自体はいいんだけど、この人とは合わなそう…」と感じたときには変更の申し出についても考えてみてください。
 

専任のエージェントが決まって、その人から全面的なサポートを受ける仕組みになっているのが一般的なエージェントサービスです。その人と相性が合わないと理想的な転職を実現できない、大きなストレスを抱えながらサービスを受けなければならないといった問題が生じるリスクがあります。

担当者の変更は制度化されていない場合も多いものの、相談してみれば適切な対応をしてくれるのが一般的です。ただ、最初の人以上に建設設計業に詳しい人がいない場合もあるのは念頭に置いておきましょう。

相性が合わなかった人と新しい人の二人体制でサポートしてもらう、あるいは他のエージェントサービスにも申し込むといった対策を立てるのが賢明です。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

ゼネコンの現場監督といえば、労働環境や年収などに対する様々なイメージが存在します。一部では厳しい労働環境が指摘されていますが、最近は働きやすい環境が整備され、給与面でも魅力的な職種になりつつ

続きを読む

建設業界では、「ゼネコン」と「ハウスメーカー」が主要なプレイヤーとして活躍しています。この両者は建築においてそれぞれ異なる役割と特徴を持っています。この記事では、ゼネコンとハウスメーカーのそ

続きを読む

建築積算士資格試験は、その難易度からすると少し高いといわれています。建築業界で欠かせない資格であるため、取得することで転職やキャリアのステップアップにつながります。この記事では、建築積算士の

続きを読む

建築士になるためには、単なる資格取得だけでなく、特定の性格や特徴が求められます。建築士に向いている人物像や必要な資質について、4つの視点から解説していきます。自分自身の適性を知り、建築の世界

続きを読む

建築業界において、働きやすさは個々の職種や企業によって異なります。ホワイトな職場を求めるならば、給与や残業時間、体力面、休日数を注意深く見極めることが大切です。本記事では、建築業界の労働環境

続きを読む

転職エージェントは転職を検討している人にとって効果的なサービスです。しかし、いつまでサポートを受けられるのかわからず、利用を迷っている人も少なくないと思います。本記事では、転職エージェントの

続きを読む

電気通信工事施工管理技士になるには、実務経験が必須ですが、実務経験がなくても資格を取得する方法が存在します。本記事では、実務経験の有無に関わらず資格を取得するための詳細な情報を提供します。受

続きを読む

建設・土木業界における長年の悩みである3K(きつい、汚い、危険)から脱却し、新たな働き方新3K(給料がよい、休暇が取れる、希望が持てる)を実現すべく、国土交通省を中心に業界全体で取り組みが進

続きを読む

建築プロジェクトや製造業において、施工管理とCADオペレーターは重要な役割を果たしていますが、その違いを理解することは業界において不可欠です。施工管理者とCADオペレーターは異なるスキルと責

続きを読む

建築業界にはさまざまなプロフェッショナルが存在しますが、なかでも建築デザイナーと建築士は混同されがちです。同じ建築業界で携わっているとはいえ、異なるポイントがあります。この記事では、両者の違

続きを読む