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測量士の仕事内容と年収は?

公開日:2020/11/01  最終更新日:2020/10/29


測量士は、あらゆる建築物を建てる際、最初の一歩を担う非常に重要な職種といえます。建築物には一般家屋やビルだけでなく、道路や鉄道などの社会インフラも含まれます。人が生活圏とする場所に建てられるあらゆる建築物、そのすべての整備に関わる大切な仕事です。果たしてどんな仕事内容で、年収はどれくらいか、将来性も含めて解説します。

測量士の仕事内容

冒頭でも触れたとおり、測量士はあらゆる建築物を建てるため、最初に必要となる人物です。仕事内容は、測量法に則り測量計画を立て、それを実際に現場で実行することとなります。対象となる土地は千差万別ですが、それぞれの正確な位置や高さ、形状などを明確に把握しなければ、安全な工事設計はできません。

住宅やビルはもちろん、ダムやトンネルなど難しいインフラ整備においても、測量が正確に行われてはじめて実施可能となります。測量には測量法という法律があり、測量の正確さと効率を高め、技術の発展を促進しています。建築工事において柱や壁の仕上げ位置をチェックする「墨出し」なども広義の意味では測量といえますが、測量法では主に土地を対象とした測量技術を定めています。

具体的には建設・土木工事を実施する対象の土地において、特定の専門機器を使い位置や距離、面積を測り、正確な数値を割り出します。たとえば道路脇や空き地などで大きな三脚に機器を置き、作業服を身につけた人が覗く姿は見たことがあるでしょう。あの行為こそが測量ですが、ほかにもさまざまな測量機器を駆使し、正確な数値を割り出しています。

また、やらなければならない仕事はこうした屋外での作業ばかりではありません。大きく分けると「外業」「内業」の2種類がありますが、内業ではデスクワークがメインとなり、緻密な数字計算を実施しています。外業の場合、現場はもちろん屋外になりますので、市街地だけでなく険しい山間地区などへ出かける野外作業がメインです。正確な測定ができるよう時間や天候も選び、早朝から現場に出向き、暗くなる前に作業を実行します。

その後は事務所に戻り、データを分析したり、予算管理をしたり、製図や測量計画を立てたりするデスクワークになるのが一般的です。ほかにも3つの分類があり、「土木測量」「地図測量」「地籍測量」など目的別に作業を実施します。体力も使い力仕事も多い現場のため、国土地理院による実態調査によると、全体でも女性の割合は2%弱と少数になっているのが現状です。ただもちろん、現場で活躍している女性はいますし、これから時代も変わっていくでしょう。

測量士のやりがいやつらさとは

どんな職業にもやりがいがあればつらさもあります。測量士の場合、すべての建設工事が測量なくしてスタートできないという点に、大きなやりがいを感じる人が多いようです。事実、あらゆる建設工事は測量士がいなければ始まりません。測量で正確な数値が出ない限り、どんな計画も立てることはできないのです。

当然、責任も大きくプレッシャーもありますが、それだけにやりがいを感じるのは至極当然でしょう。コツコツと現場と向き合う地道な仕事ですが、いずれその成果は社会インフラやあらゆる建造物となって、自分の目の前に現れることになります。自分のやった仕事が社会貢献になるという実感を得やすいのも魅力です。

また測量機器は年々進化し、数値の誤差を最小限に抑えられる高性能な機器も続々と登場していますので、メカ好きにはそれらを実際に使いこなせる喜びもあるでしょう。技術者としての誇りを感じられる仕事です。とくに近年は、GPS衛星から発せられる電波を利用した測量技術が目覚ましく発達しています。

航空機の撮影データを3次元に変換したり、3Dスキャナーによる3D測量などを実施したりと、専門家でなければ目にできない機器も実際に使いこなすことになります。最新機器による測量は数値の誤差が非常に小さいため、依頼する側も測量機器がどんなものかをチェックする時代になりました。

つまりメカに強い測量士が最新機器を扱えることは企業としても大きなアドバンテージとなり、そうしたスキルがあれば期待の寄せられる人材になることも可能です。

一方でつらい面といえば、やはり過酷な現場もあることでしょう。道路をつくったりトンネルを掘ったりする工事の場合、深い森林や山中での作業が続くこともあります。そうした現場へはたどり着くことすら大変ですし、道路がなければ車も入れず、機材を背負って悪路を歩き続けなければなりません。

山中では虫やヘビ、野生動物などへの警戒も必要ですし、季節によっては炎天下や極寒下など、非常に過酷な作業となります。食事もトイレもままならない現場で充分に休憩する場所もなく、肉体的精神的負担はかなりかかる仕事であることは否めません。意欲があっても体力がなければ務まりませんし、疲れ果てて作業すると計測ミスにつながるリスクも高まるため、過酷な状況にも耐えられる自信は必要とされるでしょう。

測量士への道と年収は?

大いなる使命感をもって臨みたい職業ですが、測量士になるには測量士試験に合格し、専門家として登録することが必要です。受験資格はとくになく、年齢も性別も学歴も関係ないうえに実務経験なども問われない、非常に門戸が開かれた試験といえます。ただし、誰でも受けられるからといって誰もが受かるような試験でないことはもちろんです。この資格は高い専門性が問われ、合格率は例年1割前後と非常に少ないことで知られています。

とはいえ、独学で勉強し、試験に挑戦している人が多くを占めることも、この結果には反映されているでしょう。というのも、国土交通大臣が認定した大学や専門学校に通えば、必要とされる特定科目を履修することで測量士試験が免除されるからです。つまり学校へ入学してしっかり勉強し、卒業することでそのまま測量士の資格を取得することは可能なのです。

もちろんコストはかかりますが、最短で確実に資格を手に入れたい、一から最新の技術を学びたいという場合、試験なしで資格を手に入れられる認定学校に通うことは有効といえます。年収についてですが、現時点での求人情報をまとめると、年収500万円台がもっとも厚い層になっています。

平成27年分の民間給与実態統計調査では、日本人の平均年収が男性520万円、女性が276万円となっていますので、総じていえば平均的な給与水準といえます。この仕事において資格はもちろん重要ですが、取得すればそれでよいというものではなく、その仕事を続ける限りずっと勉強し続けなければならないほうが重要なポイントでしょう。

測量作業には高い専門知識とスキルが求められますが、先にも触れたとおり測量技術や機材はすごいスピードで進化しています。最新機材が使いこなせるか否か、それによって請け負える業務レベルも変わりますし、機器が導入されるたび原理などもしっかり学ばなければなりません。

近年はドローンによる測量なども行われていますが、一見測量とは関連のなさそうなこうした機器にもアンテナを張り、技術を身につける努力が必要でしょう。当然日々の仕事の合間に研究しなければなりませんので、飽くなき探求心こそ必要な資質といえます。

 

測量士の仕事内容や資格取得への道、年収についてまとめました。あらゆる建造物のスタートを担う職業、過酷な現場で社会貢献のため知力と体力を尽くす業務、そこには大きな達成感とやりがいがあります。体力には一定の自信が必要ですが、測量技術や機器の進歩が目覚ましい業界ですので、メカに強い人や探求心の強い人に向くといえるでしょう。資格取得がゴールではなく、この仕事に携わる限り、ずっと勉強しつづける姿勢が一番大切です。

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