建築・設計業での転職活動を始める前に!自己分析ってどうやればいい?

公開日:2022/01/01  


「自己分析をしてから転職をした方がよい!」と聞いたことはあるけど「なぜだろう?」と思う人もいるのではないでしょうか?自己分析はすごく重要です。ここでは転職活動を始める前に自己分析をする意味と効果について解説していきます。ぜひ自己分析を行って自分に適した仕事に就きましょう。

建築・設計業での転職活動を始める前に!自己分析ってどうやればいい?

まずは転職をする前に自己分析がなぜ必要なのか?その理由について解説していきます。

1つ目の理由は本当に自分に合った転職先を知るためです。自分が「やりたい仕事」と「向いている仕事」は必ずしも一致するとは限りません。自己分析をすることで、建築・設計業の中で自分に向いている職種が見つかるでしょう。

2つ目は自己分析をすることにより、企業選びや内定時に迷うことがなくなります。自己分析で自分に適した職種が分かってきますので、企業選定や内定をもらった後も「本当にこの会社でよいのか?」と悩まなくてすみます。

3つ目は職務経歴書・面接の通過率が高くなります。自己分析をすることで、本心から「この会社で働きたい。この仕事をしたい」そう感じるようになります。その思いは文章や面接で相手に伝わりますので通過率は高くなります。

自己分析の簡単なやり方

実際に自己分析をしてみましょう。簡単な方法ばかりを紹介します。高度な方法に挑戦してもよいのですが、煩雑さからやる気をなくしては意味がありません。自分に合ったやりやすい方法でよいので、まずは行動してみましょう。

自分の好き・嫌いで決める方法

食べ物・スポーツ・性格・物事の考え方など何でもよいので「これが好き。これが嫌い。」と、メモ用紙に箇条書きで記入していってください。書き出すことにより自分の思考グセがわかります。

好き・嫌いを言語化することにより自分の価値観を表面化させることができます。好き・嫌いを表面化したら今度は次の項目から企業選定の軸を決めます。

・自分に適した職種は何か?
・安定を望むのか挑戦を望むのか?
・ワークライフバランスの重要性はどうか?
・どんな人となら良好な関係を作れるのか?
・収入にどの程度こだわりがあるのか?

たとえば、「自由な時間を大事にしたい」人であれば、残業が多めの企業や職種は避けた方がよいでしょう。残業なしを売りにしている企業を選ぶ必要があります。他にも「威張る人が嫌い」ということなら人間関係を大切にしている企業で働く必要があります。

過去の自分を掘り下げる方法

幼少期から現在に至るまでの過去を振り返り、メモ用紙に記入していきましょう。

記憶にとくに残ったこと、楽しかったこと、嬉しかったこと、悔しかったこと、悲しかったこと、頑張ったこと、継続したこと、価値観が変化したでき事など、こちらも箇条書きにしていってください。その中からとくに思い入れのあるでき事を選び、次の項目に照らしあわせて深掘りしましょう。

・なぜ頑張れたのか?
・何を学んだのか?
・どんな課題が浮き彫りになったか?
・どんな行動をとったか?
・行動した結果どうなったか?

これらに照らし合わせることにより、自分の行動グセがわかります。たとえば「人と何かを一緒にする時に成果を出しやすい」という行動グセがあるとすれば、チームで仕事をする職種が向いているといえます。

自分のキャリアを見つめ直す方法

Willは「やりたいこと」Canは「できること」Mustは「やらなければならないこと」と解釈される3つのフレームワークについてご紹介します。

Will「やりたいこと」はまさに言葉の通りです。自分が「やりたい」と感じることを紙に書き出しましょう。たとえば、以前はデスクワークが中心だったので、今後はアクティブに体を動かす仕事がしたい。そう感じるようなら、紙に「体を動かす仕事がしたい」と記入しましょう。

Can「できること」は自分の能力を冷静に分析して棚卸しします。自分がそう感じることでもよいですし、人から褒められたり尊敬されたりした経験を、できることにするとよいでしょう。たとえば自覚がなくても、よく人から「どんな時も冷静だね」といわれるようなら「常に冷静な判断ができる」と記入しましょう。

Must「やらなければならないこと」は企業から求められる経験やスキルを指します。これまでの経験から「できること」を判断し、未来に向けてやりたいこと、やらなければいけないことを明確にする、というイメージです。

そして、この自己分析は面接時の志望動機に直結します。その企業でやりたいことを伝え、企業のニーズと自身の能力を照らし合わせ、できることをアピールする。そして、入社後に貢献できることを伝える、といった効果があります。

ツールを使う方法

インターネットを使えばさまざまな自己分析ツールを見つけることができます。とくに転職サイトには診断テストや自己分析シートなどの名称で、無料にて自己分析ができるようになっています。一度は使ってみることをオススメします。他にも書店に行けば自己分析するための書籍がたくさん売られています。ニーズがあり、購入される方も多いです。

他にも、転職エージェントを利用するという手段もあります。転職エージェントは専任のコンサルタントが、あなたの転職に関する悩みを聞いてくれます。悩みに対してアドバイスがもらえ、最適な職場を紹介してくれます。

自己分析で気をつけたいこと

自己分析は自分の強みや適正を見極めるために行うものです。しかし、ポイントを押さえないと間違った自己分析をしてしまう可能性があります。意味のある精度の高い自己分析ができるようにしていきましょう。

短所の捉え方を変える

自己分析の結果、自身の短所が浮き彫りになることもあるでしょう。しかし、それを駄目なことだと思ってはいけません。捉え方を変えれば短所は長所に変わります。

たとえば、
短所:考えずに行動してしまう。
変換:行動力がある。

という感じで、捉え方を変えれば面接でもよい印象を与えることができます。

他人に自分はどんな人か聞く

「自分のことは自分が一番よく分かる」と思っている人こそ実践していただきたいです。人は大抵、「自分が思っている自分」と「他人が思っている自分」に落差があります。たとえば「自分は気が利かない人間」と思っていたとしても、周りからは「よく声をかけてくれて気が利く人」と認識されている。

そんなことはよくあります。自身を過小評価する人もいればその逆もいます。とにかく、すぐにできることなので、周りの人に「自分はどんな人間か?」聞いてみましょう。

企業に無理して合わせない

転職したい企業があると、自分がその企業に合っていると思いたくなります。冷静さを欠いた自己分析では本当の適性や強みが分からなくなります。「あの企業は自分に合っているはず!」と決めつけずに、正しい自己分析ができるようになりましょう。

 

自己分析をすることは難しくありません。しかし、自己分析から得られることは多くあり、本当の自分を知るきっかけとなります。転職を考える時、つい給料や待遇ばかりに目がいきがちですが、一番大切なことは「本音の自分の声を聞くこと」です。自分はどんな人間で何を大事にしているのか?自分の心の声を素直に拾い上げることで、満足のできる転職につながるといえます。ぜひ、この記事でご紹介した自己分析を実践してください。活躍されることを願います。

おすすめ関連記事

検索

READ MORE

積算業務は建築業界特有の仕事なので、業界に精通していない人のなかには初めて知ったという人もいるでしょう。物件の建設費は、数千万円以上かかるのが一般的です。その大きな金額を扱う仕事なので、責任

続きを読む

転職活動する上で、企業の情報収集を行うことになりますが、求人情報だけで企業の良し悪しを判断するのは、危険です。また、知名度や規模の大きさだけでは、会社の将来性を測れません。今回は、転職先の将

続きを読む

さまざまな業界で使われている、CADを専門とするCADオペレーターへの転職を検討している人も多いのではないでしょうか。CADオペレーターは転職しやすいと聞くけれど、果たして本当なのか気になる

続きを読む

転職と言えば、年収が上がるイメージがありますが、実際のところどうなのでしょうか?年収が下がることもあるのでしょうか?本記事では、そんなお悩みを抱えている方のために転職で年収が下がることがある

続きを読む

構造設計者として転職したいと考えている人に、今回の記事はおすすめです。転職を成功させるためには、実務経験を上手にアピールして、ほかの応募者と差別化を図ることが必要です。この際、応募する企業の

続きを読む

建築設計業界で人気を集めている仕事のひとつに施工管理技士があります。現場の管理を適切に行うことが求められていますが、現場だけではなくデスクワークが主体となる仕事でもあります。施工管理書の作成

続きを読む

これから建設業界で勤務したいと考えている人に、今回の記事はおすすめです。現在、業界では人手不足が深刻化しています。作業員の高齢化や離職率の高さが問題となっていますが、それらを解決するために企

続きを読む

建築設計業が行える転職先を転職エージェントで探していませんか?建築設計業とはいっても、未経験で転職できるのでしょうか。また、転職する際には年齢も関係あるのでしょうか。本記事では建築業界につい

続きを読む

危険物取扱者の資格を保有している人や、これから資格を取得しようと考えている人に、今回の記事はおすすめです。資格を取得していると転職に有利になるでしょう。建築設計業界では、危険物物件の建築や補

続きを読む

これから建設設計業界で働きたいと考えている人に、今回の記事はおすすめです。例外として、経理や事務に従事している人や、派遣社員で製図のみの仕事をしている人であれば運転免許は必須ではありません。

続きを読む